PRESS RELEASE (サービス)

英国ウェールズ、スパコンを活用した産業活性化施策に向け、富士通を選定

未来社会を実現する新技術開発に大学などと協業、新産業育成を目指す

HPC Walesは、英国ウェールズにスーパーコンピュータを導入し産業活性化を推進する国家プロジェクトとして、2010年7月にウェールズ議会政府より発表され、このたび、プロジェクトのテクノロジーパートナーとして、高い技術力、イノベーションに対する姿勢、そして日本でのスーパーコンピューティングの実績を高く評価し、当社を選定しました。

本プロジェクトは、英国ウェールズにあるCardiff（カーディフ）とSwansea（スウォンジー）の2大学を中心に、スーパーコンピュータを配置、大学・公的機関や民間企業が活用し、地域の経済成長と技術力向上を目指す、総額40Mポンドの2015年までの国家プロジェクトです。約400件の新規雇用、10件以上の新規ビジネスを創出するなど、10年間で22.8Mポンドの経済効果を生み出すことが期待されています。

本プロジェクトで当社は研究開発も共同で実施し、環境、低炭素エネルギー、生命科学、先端材料、ものづくりなどの重要分野におけるスーパーコンピュータ活用をさらにすすめていきます。

当社は、ブレードサーバ「PRIMERGY BX 900」シリーズ約1,400ノードからなるスーパーコンピュータシステム（理論ピーク性能の合計は約190テラフロップス）を提供、2015年までの運用保守サポートを含め、15Mポンドで受託しました。本システムは、CardiffとSwanseaの2大学に大型のスーパーコンピュータを、他6拠点に中・小型のスーパーコンピュータを配置する分散型のシステムで、ウェールズのあらゆる高等教育機関と民間企業から利用することができます。大・中型のスーパーコンピュータでは、ノード間接続に高速インターコネクトである「InfiniBand™（インフィニバンド）」が採用されています。本システムは、当社がヨーロッパで手がける最大規模のスーパーコンピュータシステムとなります。

本プロジェクトは、当社が2010年5月に行った発表のとおり、ヨーロッパのスーパーコンピュータ市場の参入表明後に受注した、重要な意義をもつ商談となります。当社は、PCクラスタからハイエンドのスーパーコンピュータまで、幅広い製品ラインナップ、強力なサービス体制、および30年以上にわたるスーパーコンピュータサポートで蓄積したノウハウを通じて、HPC Walesの事業をトータルでサポートしていきます。また、今後も、ヨーロッパのみならずグローバルにおけるスーパーコンピュータビジネスを継続し、お客様とともに豊かで夢のある未来社会の実現を目指していきます。

当社のTCソリューション事業本部の本部長、山田 昌彦は、「富士通がこのような大規模国家プロジェクトに参画できたことを光栄に思います。富士通のブランドプロミスである shaping tomorrow with you でお約束しているとおり、ウェールズの明日をお客様と一緒に創っていく所存です」と、述べています。

ウェールズ議会政府、科学技術などの副大臣であるLesley Griffiths氏は、「ウェールズは、このような大規模なプロジェクトにより、世界有数のコンピュータ研究が可能となり、最先端技術の活用によって莫大な経済効果が期待され、大きな変化がもたらされるでしょう」と、述べています。

HPC Walesについて

• 2010年7月にウェールズ議会政府より発表されたプロジェクト。2011年末までにシステムを稼働予定。
• 総額40Mポンドは、2015年までにかかるスーパーコンピュータなどの設備、運用・保守費、産学にわたるスーパーコンピュータの利用技術向上のためのトレーニング、各研究分野の連携や、産業開発のためなどに使用。
• HPC Walesは、ウェールズ大学とSt. David's Day Groupに属する大学で構成する非営利団体によって管理運営される。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

関連リンク

• HPCソリューション紹介サイト
• 「PRIMERGY」により欧州のHPC市場に参入（2010年5月31日発表 プレスリリース）

本件に関するお問い合わせ

---