PRESS RELEASE
2011年2月25日
関東学院大学
富士通株式会社
関東学院大学の学内全サーバを仮想化で統合
富士通のブレードサーバ「PRIMERGY」を採用、474トンのCO2を削減
関東学院大学(所在地:神奈川県横浜市、学長:大野 功一)は、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 正已、以下、富士通)と共同で、「OliveNet(オリーブネット)仮想基幹サーバ」システムを新たに構築し、このたび本稼働させました。
本システムは、富士通のブレードサーバ「PRIMERGY(プライマジー)BX920」や仮想化技術により、省エネや運用性に優れた仮想化環境を構築し、教育研究や事務システムなど使用部門別に管理していた全サーバ53台を34台に統合することで、学内のインフラ一元管理を実現しました。それにより、サーバ資産の有効活用とシステムメンテナンスの効率化が可能となります。また故障時や災害時の業務継続強化のため、サーバの2重化、また建屋間冗長化構成によりディザスタリカバリを実現するなど、安全性を強化しています。
これによる省エネ効果は、同時に刷新した富士通の液晶一体型デスクトップPCと合わせ、導入後4年間で最大474トンのCO2削減(杉の木33,856本分)、電力料金1,335万円のコスト削減(注1)を見込んでいます。
関東学院大学は、各システムの導入・運用管理費用を明確化し、さらなる学院の経費削減に貢献するために、今後4年間で、本システムをベースとした学内プライベートクラウド化の方針を検討される予定です。
関東学院大学では、PC教室やe-Learningなどの教育研究用システム、学務、入試、就職、人事給与、学納金などの事務システム、図書館システムの大きく3つに分類できるシステムがあります。しかし、各業務システムの使用部門がサーバとアプリケーションを管理・運営していたため、学内のインフラを一元的に把握できず、定期点検作業やトラブル対応が非効率であるという課題がありました。そこで、運用コスト削減の観点も併せ、関東学院大学の情報科学センターにおいて、学内のインフラを整備管理することとし、そのためのサーバ統合について2009年から検討していました。
関東学院大学と富士通は、「OliveNet仮想基幹サーバ」システムを共同で構築し、サーバの仮想化により学内にある教育研究や事務システム、図書システムで使用していた全サーバ53台を34台に統合しました(注2)。
本システムは、省エネ効果が高い富士通のブレードサーバ「PRIMERGY BX920」30台とラックマウントサーバ「PRIMERGY RX300」4台、仮想化ソフトウェア「VMware vSphere4」などで構成されており、性能・可用性・運用性に優れた仮想化環境を実現しています。また、サーバの故障時や災害時の業務継続強化のため、各業務システムのサービスの提供時間および停止許容時間とデータバックアップの頻度の視点で、3種類のサービスレベルに切り分け、それに合わせてサーバの2重化や建屋間の冗長化構成によりディザスタリカバリを実現することで、安全性を強化しました。
関東学院大学は、本システムにより、情報科学センターによるインフラの統合的管理が可能となり、サーバ資産の有効活用、サーバやアプリケーションのバージョンアップや定期点検の作業軽減などシステムメンテナンスの効率化を実現しました。また、建屋間の冗長化構成とすることで、日中のメンテナンスも可能となりました。さらに、本システムの構築と同時に、事務職員用のパソコン刷新のため、液晶一体型デスクトップPC「ESPRIMO K550/A」を550台導入し、設置スペースの削減およびPC性能の改善による業務効率向上を図りました。
これによる省エネ効果は、本システムと液晶一体型デスクトップPCにより、導入後4年間で最大474トンのCO2削減(杉の木33,856本分)、電力料金1,335万円のコスト削減を見込んでいます。
関東学院大学は今後、本システムへの学内他システムの統合を進めるとともに、部門ごとの運用コストの明確化や、サーバ追加要望にスピーディに応えるため、今後4年間で、本システムをベースにサーバ使用に応じた課金制など、学内プライベートクラウド化の方針を検討する予定です。
富士通は、「OliveNet仮想基幹サーバ」システムのサポートを通じて、ICTの側面から、関東学院大学を支えてまいります。
「OliveNet仮想基幹サーバ」の構成
性能・可用性・運用性に優れたプラットフォーム製品を使用、省エネ効果の高い仮想化環境の実現
- ブレードサーバ:「PRIMERGY BX920」 30台
- ラックマウントサーバ:「PRIMERGY RX300」 4台
- ストレージ:EMC CLARiX CX4-480 一式
- ソフトウェア:VMware vSphere 4 Advanced
- クライアント:液晶一体型デスクトップPC「ESPRIMO K550/A」 550台
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 最大474トンのCO2削減(杉の木33,856本分)、電力料金1,335万円のコスト削減:
- 富士通換算。サーバ仮想化、および一体型PCを使わずに構築した場合と比較。
- 注2 34台に統合:
- 新規導入したシステム用のサーバ、およびディザスタリカバリ用のサーバを含む。
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