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PRESS RELEASE (環境)

2011年2月17日
富士通株式会社

国内初、ICTを活用した全国タンポポ前線マップの提供

市民参加による全国タンポポ調査を開始

当社は、GPS機能付き携帯電話のカメラで撮影した生物情報をデータベースに蓄積し、地図情報とマッピングして閲覧、分析を支援する携帯フォトシステム(注1)を活用し、市民参加型の全国タンポポ調査を開始します。市民の方に身近なタンポポを通して生物多様性に関心をもっていただくとともに、国立大学法人愛知教育大学(以下、愛知教育大学(注2))と連携して国内初の全国タンポポ前線マップ(在来種、外来種分布マップを含む)を提供することにより植物分類学や保全生態学への学術的貢献をめざします。

当社は、昨年度、携帯フォトシステムを用い富士通グループの社員およびその家族を対象とした、全国タンポポ分布調査を試行しました。その結果、参加者より約1400枚の画像データが集まり、携帯フォトシステムの生物情報収集ツールとしての有効性が検証できました。今回、生物多様性行動指針に基づき、参加対象者を社員から全国の市民に広げることで、生物多様性への啓発活動を拡大していきます。国内初となる全国タンポポ前線マップおよび西日本に多く分布し、地球温暖化にともないその生育域を北上させているといわれるシロバナタンポポの分布マップを提供し現状を把握することにより、生態系の中での位置づけや、地球温暖化の影響の検証に貢献することを目指します。

全国タンポポ前線マップ提供の概要

市民の方が見つけたタンポポをGPS機能付きの携帯電話のカメラで撮影し、その写真に位置情報と時刻情報を付加して、指定されたメールアドレスに送信します。集まった情報はクラウド上のデータベースに蓄積され、その情報を元に愛知教育大学のタンポポ研究の専門家が在来種・外来種の判定と開花日を推定し、全国タンポポ前線マップを提供します。あわせてシロバナタンポポの全国分布マップも提供します。これらは、パソコンからインターネットを介して閲覧することができます。また期間や場所などで検索し、全国から集まった写真などの情報も閲覧することができます。

今回は全国から大量のデータの送付が予想されるため、高信頼でかつデータの容量にあわせてフレキシブルにシステムの増強が可能な当社の「オンデマンド仮想システムサービス(注3)」を活用します。

[対象地域]   日本全土
[参加対象者]   全国の市民
[実施期間]   2011年2月22日(火曜日)~2011年9月30日(金曜日)
[調査対象生物]   タンポポ
[調査参加方法]   以下の公開ホームページを参照ください。
みんなで創ろう全国タンポポ前線マップ

※今回の調査は、愛知教育大学の渡邊幹男教授(注4)の研究室と連携して実施します。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 携帯フォトシステム:
GPS付携帯電話を利用した生態系調査などに便利なソリューション。(提供元:富士通エフ・アイ・ピー株式会社(所在地:東京都江東区、代表取締役社長:杉本 信芳))
注2 愛知教育大学:
所在地:愛知県刈谷市、学長:松田 正久。
注3 オンデマンド仮想システムサービス:
サーバやストレージなどのICTインフラを一括して、当社のデータセンターからネットワーク経由で仮想的に提供するもので、お客様が利用用途に合わせ、オンデマンドで利用できるパブリック型のクラウドサービス。99.99%の高い稼働率を保証しており、企業の基幹システムでの利用にも耐えうる高い信頼性を確保。(提供元:富士通)
注4 愛知教育大学渡邊幹男教授:
日本における帰化タンポポの侵略研究の第一人者。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

環境本部 環境企画統括部
電話 044-754-3413(直通)
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