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PRESS RELEASE (サービス)

2010年12月17日
富士通株式会社

大学向け授業支援システム「CoursePower V1」を販売開始

学習から成績評価までのプロセスの可視化により大学の教育力向上に貢献

当社は、大学向けに、教材、レポート、テストや成績、出欠状況など授業関連の情報を総合的に蓄積・管理する、授業支援システム「CoursePower V1」(コースパワー)を12月20日より販売開始します。

現在、日本の大学では、ICTを活用する学習環境の基盤となるシステムである、学習管理システム(Learning Management System、以下、LMS())の普及が進んでいます。本製品はこれまでのLMSの機能を強化し、大学の授業体系にあわせて授業単位での総合的な情報管理を実現し、わかりやすい操作性により、全学での利用を推進します。

本製品は、教員や学生が、サーバに教室や自宅のパソコンからアクセスし、その授業で提供される教材を学習しその履歴を振り返ることができるものです。授業の出席受付を携帯電話から行うことができるため、授業運営の利便性を高めます。

本製品により、学生は授業の進行にともない、教材やレポート、テスト結果などの授業の記録が系統立てて蓄積されていくため、自己の学習の振り返りや、強み・弱みなどの自己分析などを容易に行うことができます。

また、教員は、学生の学習状況をタイムリーに把握することができるため、学生の能力に応じたきめ細かい指導ができます。さらに蓄積された学習成果の分析を通じて、授業の構成や内容の振り返り・点検を行うことにより、さらなる授業改善につなげることができ、全学的な教育力向上を実現します。

[関連リンク]「CoursePower」紹介サイト

現在、日本の大学は、文部科学省の大学設置基準の改正(2008年4月)や中央教育審議会の答申「学士課程教育の構築に向けて」(2008年12月)などをうけて、ICTを活用し、授業方法や授業内容の改善、成績評価の透明性といった、教育の質の向上を求められています。国際社会においては、高等教育のグローバル化が進む中、大学としての国際競争力をつけることはもとより、学習成果を重視する国際的な流れを踏まえ、学士力(大学卒業までに学生が最低限身につけるべき能力)の維持・向上が必須であり、大学には教育の質を保証するシステムの構築が求められています。

これらの動きを受けて、当社は大学の教育の質の向上のためには、日々の授業の記録による授業プロセスの可視化とそれを用いた教員・学生双方による、改善プロセスの定着が必要であると考え、全学で日常的に使え、授業単位の情報の管理ができる本製品を提供します。


本製品の利用イメージ
拡大イメージ

当社は大学の教育力の向上に貢献するソリューションの提供を通じてお客様とともに成長し、我が国の将来を担う人材の育成に貢献していきます。

本製品の特長

  1. 授業ごとの情報管理により、効率的な授業運営を実現

    大学の授業体系は、複数回行われる授業によってひとつの科目が構成されていることが一般的です。しかし従来のLMSは、必ずしもその体系にあわせた運用ができるものではありませんでした。

    これに対し、本製品は、教材、学習成果、成績評価や出欠状況などの情報を授業ごとに総合的に管理できます。これにより、教員は、授業をどのように構成、運営したかの点検が可能で、過去の授業との比較や良質な教材の流用・ブラッシュアップなどを通じ授業を改善することができます。

  2. 授業ごとの情報管理により、学習の自己管理や振り返りが容易

    授業中心に教材が提示されていることから、事前学習や事後学習がよりスムーズに行えます。また、学習履歴や出席状況が授業単位にまとまっているため、学生は、自らの学習を振り返り、気付きを得ることが容易です。

  3. 誰でも簡単に操作できるわかり易くシンプルな画面インターフェース

    全学で日常的に使うことを前提に、誰でも簡単に操作できるわかりやすい画面インターフェースを採用しました。

    画面遷移数やクリック数の削減など操作上の煩わしさを解消しているほか、現在の操作位置が常に表示されるなど直感的に利用できる操作性を実現しています。

  4. 大学で求められる運用に対応したきめ細やかな機能の搭載

    レポートの提出期限や延長期間の設定、添削による繰り返し指導、テストの階層問題の出題や解説表示、ディスカッションによるグループ討議など、大学の現場で求められるきめ細かい機能を搭載しています。

  5. 成績評価機能の搭載

    最終成績評価を、出席率やレポート、テストの採点結果から、評価基準に基づき自動的に算出します。

販売価格、および販売時期

製品名 販売価格(税別) 販売時期
CoursePower V1 システム構成により個別見積 2010年12月20日

販売目標

2013年末までに約50大学

動作環境

[サーバ]  :  OS:Red Hat Enterprise Linux 5 以降
必須ソフトウェア:Apache 2.0以降 、Tomcat 6.0以降、Oracle Database 11g
[クライアント]  :  ブラウザ:InternetExplorer 7.0~8.0、 Firefox 3.0~3.6 、 Safari 3.2~4.0
OS:上記ブラウザが動作するWindows OS および Mac OS X 以降

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注 Learning Management System:
eラーニングを運用する際の基盤となるシステムであり、学習者登録機能、教材提供機能、学習履歴の管理機能、学習進捗管理機能、学習支援機能、教員と学習者間および学習者同士のコミュニケーション機能等を備えているものを指す。
(出典:文部科学省先導的大学改革推進委託事業 「2009年度ICT活用教育実態国内調査報告書」)

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

文教ソリューション事業本部 ソリューション推進部
電話: 03-6252-2565


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。