PRESS RELEASE (環境)
2010年8月19日
富士通株式会社
国内初!企業活動による生物多様性への影響と貢献度を定量評価する活動を開始
当社は、企業活動による生物多様性への影響と貢献度を定量的に評価する「富士通グループ生物多様性統合指標」を作成しました。
本統合指標は「製品・事業のライフサイクル」「土地利用/貢献」「社会への貢献」という企業活動全体による影響と貢献度について評価するもので、その算出にあたっては既存の環境影響評価の仕組みと連携するとともに、生物多様性への影響力と生物多様性の状態の2側面から富士通独自の重み付けを行っています。
本指標を用いることで「第6期富士通グループ環境行動計画」(注1)においては、2012年度末までに生物多様性への影響度を2009年度比で3%削減することを目指します。
生物多様性条約第6回締約国会議(COP6 2002年オランダ・ハーグ)ではいわゆる「2010年目標」が採択されましたが、現在の達成状況について「生物多様性を構成するすべての要素(遺伝子、種、生態系)で損失が継続している」と報告されており、生物多様性保全への取り組みは緊急な国際的課題です。また、今年10月に名古屋で開催されるCOP10では、「ポスト2010年目標」および「民間の参画と定量的な目標設定の重要性」が議論される予定です。
当社は、事業者の積極的な参画、定量的な評価に基づいた目標設定、また具体的な取り組みの重要性を認識し、生物多様性への影響と貢献度を定量評価する活動を開始します。
富士通グループ生物多様性統合指標の概要
1.目的
- 定量的な目標を設定し、生物多様性への影響を継続的に削減
- ICTを活用した生物多様性への貢献についても分析し貢献量を継続的に拡大
- 生物多様性保全に対する改善レベル/施策の妥当性を評価
2.特長
- 事業における影響、空間・土地利用、自然環境保全など企業活動全体を総合的に評価
- 既存の環境影響評価の仕組みと連携
- 生物多様性への影響力、生物多様性の状態の2側面から富士通独自に重み付け
3.定量評価の方法
- 評価範囲
- 製品・事業のライフサイクル(開発・設計、調達、製造、物流・販売、使用、廃棄/リサイクル)
- 土地利用/貢献(空間・土地利用、自然環境保全)
- 社会への貢献(ICTの活用)
- 評価プロセス
- 生物多様性への影響を与える要因の抽出
- 事業活動による生態系の損失、事業所生態系の価値、保全対象の生態系の価値を評価
- 重み付け、統合化
[評価プロセスのイメージ]
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
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