PRESS RELEASE (サービス)
2010年7月14日
富士通株式会社
田辺三菱製薬様の医薬品納入実績管理業務のトータル運用を受注
実消化業務およびシステム運用コストの削減に貢献
当社は、田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:土屋 裕弘、以下、田辺三菱製薬)様から、薬局や病院への医薬品の納入実績データや関連するマスターを管理して、医薬品が実際に納入された情報を正確に把握する実消化業務のBPO(Business Process Outsourcing)サービスを受注し、7月より、運用を開始しました。
当社は、約30年にわたる同分野の業務およびシステム運用で培ったノウハウをもとに、田辺三菱製薬様の営業戦略の基盤となる実消化の業務からシステム運用・保守まで一貫してサポートし、田辺三菱製薬様のビジネスの発展に貢献していきます。
田辺三菱製薬様は、業界に先駆け、2000年より、薬局による医薬品の販売データを管理する実消化システムを当社と共同で整備しました。同社は、本システムを活用し、医薬品業界における商品の販売・流通に関する的確なマーケティングと効率的な営業活動を推進しています。しかし、本システムの活用において、納入実績データのエラー対応やマスター整備を行う実消化業務の負荷が高まっており、また、実消化業務には専門のスキルやノウハウが必要なため、中長期的な継承が課題になっており、業務の見直しが急務になっていました。
田辺三菱製薬様は、これらの課題を解決するため、現状の業務内容を分析・整理し、現在、実消化システムの運用保守を委託している当社に実消化の業務を含めて、トータル運用を委託することで、業務スキルの継承とコスト削減の実現を目指しています。
当社は、7月に、本業務のスキルをもつ専任要員を配備した実消化サービスセンターを株式会社富士通関西システムズ(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:白山 健一、以下FKS)に設置し、田辺三菱製薬様の実消化業務の運用を開始します。実消化サービスセンターでは、FKSの実消化ソリューションで管理する病院・薬局における医薬品の納入実績データと関連マスターや過去データとの矛盾を確認し、エラー修正を行うとともに、これらのエラー修正の条件をマスター化することで、負荷が大きいエラー救済作業の自動化を進めていきます。また、特約店様の組織変更などに伴うコード変更やマスターの世代管理についても、即時反映や自動反映の機能を取り込むなどITを活用し、業務の効率と精度の向上、スキルとノウハウの蓄積に取り組んでいきます。
実消化業務およびシステムのトータル運用のイメージ
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田辺三菱製薬様は、本実消化システムから高精度で、タイムリーに提供されるデータやマスターを活用し、実績の照会や分析などを行うことで、営業活動の施策を立案し、効率の良い活動を行うことができます。また、納入した医薬品に対し法令で義務付けられている安全性情報の伝達などについても、本システムで正確に管理された納入実績をもとに確実に遂行することができます。
当社は、製薬業界の共通的な課題である、実消化業務の負荷を軽減するため、田辺三菱製薬様の協力を得て、今回の業務運用で確立する実消化業務プロセスおよびシステム運用ノウハウを「実消化サービスセンター」を通して、本格的に提供していく予定です。
また、コンプライアンス対応、経営・社会環境変化への対応とマネジメント革新、イノベーションをもたらすグローバルコラボレーション、新薬開発のスピードアップのための精度の高い治験管理の支援や医薬品の価値を左右する有効性・安全性に関する情報の迅速な収集および効率的な管理支援といった医薬品業界におけるビジネス発展に不可欠となる課題を解決するソリューションを提供し、今後もお客様のビジネスに貢献していきます。
商標について
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以上
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