PRESS RELEASE
2010年4月7日
国立大学法人香川大学
富士通株式会社
香川大学と富士通、特別な支援を必要とする子どもたちへの
携帯電話活用の実証実験を開始
国立大学法人香川大学(所在地:高松市幸町、学長:一井眞比古)と富士通株式会社(本社:東京都港区、執行役員社長:山本正已、以下、富士通)は共同で、特別な支援を必要とする子どもたちと、その指導者や保護者などを対象にして、携帯電話を活用した生活・学習支援の実証実験を2010年5月より開始します。
香川大学教育学部(学部長:有馬道久)では、附属特別支援学校(校長:佐藤明宏)や附属特別支援教室「すばる」(室長:武藏博文)において、特別な支援を必要とする子どもたちへの教育と支援を行っています。特に、知的障がいや発達障がいの子どもたちを対象にして、さらにICTを活用した教育と支援も実践しています。また、富士通は、誰もが参加できるICT社会を目指してユニバーサルデザインに取り組み、特定の色を判別することが困難な方向けに色の判別を支援するColorAttendant(カラーアテンダント)など、携帯電話上で動作する支援ソフトウェアを開発、提供しています。
このたび、特別な支援を必要とする子どもたち(知的障がい、学習障がい、自閉症など)、その指導者や保護者などを対象にして、身近なICT機器である携帯電話を活用した生活・学習支援の有効性について実証実験を行います。
実証実験で使用するのは、富士通が開発した携帯電話用ソフトウェアです。
- 時間の理解を支援するソフトウェア
- コミュニケーションや見通しを支援するソフトウェア
- 漢字の筆順の理解を支援するソフトウェア
実証実験終了後、調査結果は公開し、教育機関、支援センター、保護者などに対して、携帯電話の活用事例、支援の有効性などについて幅広く紹介します。さらに、これらのソフトウェアについては、実証実験結果を踏まえて機能、操作性の改善を図り、普及を目指します。
今後も、特別な支援を必要とする子どもたちに有効なICTの活用について、研究を継続していきます。
プロジェクトの概要
- 目的
身近なICT機器である携帯電話を活用して、特別な支援を必要とする子どもたちの生活の質(QOL:Quality of Life)を高めることを目指します。
- 対象
- 小学校、中学校、特別支援学校に通う知的障がい、学習障がいや自閉症のある子どもたち
- 対象となる子どもたちを指導、支援している教師、支援員
- 対象となる子どもたちの保護者
- 調査方法
3つの支援ソフトウェアをインストールした携帯電話を教師、支援員、保護者に数ケ月間貸与し、使用場面の観察、アンケート、ヒアリングなどを通して有効性を調査、分析します。
- 期間(実証実験)
2010年5月 ~ 2010年9月末まで
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
関連リンク
本件に関するお問い合わせ
香川大学
教育学部 坂井研究室
電話: 087-832-1551
受付時間: 9時~17時(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
富士通デザイン株式会社
ユーザー・エクスペリエンスデザイン部
電話: 044-433-5605
受付時間: 9時~17時(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。