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PRESS RELEASE

2010年4月26日
大平洋金属株式会社
富士通株式会社

大平洋金属の全社業務部門連動型新会計システム本稼動

ステンレスの主原料となるフェロニッケルのトップメーカーである大平洋金属株式会社(本社:青森県八戸市、社長:村井 浩介、以下、大平洋金属)と富士通株式会社(本社:東京都港区、執行役員社長:山本 正已、以下、富士通)は、大平洋金属の会計システムを共同で構築し、このほど、本システムが本稼働しました。

新会計システムは、管理帳票作成システム、および販売・発注・検収システムを連動させたICT基盤で、富士通の会計ソリューション「GLOVIA smart(グロービア スマート)会計」とデータ収集・統合ソフトウェア「Interstage Information Integrator(インターステージ インフォメーション インテグレータ)」をベースに構築しています。大平洋金属の経理部門におけるデータ収集から集計までの一連の業務を「Interstage Information Integrator」を用いて定義化し、システムに取り込むことにより、従来専門性が高く属人的であった業務をシステムで対応することが可能になり、経理業務の効率および精度の大幅な向上を実現しました。

大平洋金属は、鉄とニッケルの合金でステンレスの主原料となるフェロニッケルの生産で、世界第三位、アジア第一位を誇るトップメーカーです。競争が激化する鉄鋼業界では、IT活用によるさらなる企業体質の強化が重要になっています。大平洋金属ではこれまで、会計に関する各部門のデータ収集から集計までを経理部門の限られた専任担当者が行っていたため、総経費集計表の作成をはじめとする作業負荷が増大していました。また、決算の早期化や内部統制への対応が課題になっていました。

大平洋金属は、これらの課題を解決し、将来的な業務運用や会計科目の変更への柔軟な対応を可能にするため、「GLOVIA smart 会計」、および2009年4月に富士通が提供を開始した、各種業務システムからデータを収集し、活用に適した形に変換、配付するためのデータ収集・統合ソフトウェア「Interstage Information Integrator」を連携させたシステムを富士通と共同で構築しました。

新システムは、「Interstage Information Integrator」のデザインシート機能(注1)やプラグイン機能(注2)を活用し、大平洋金属の専任担当者がこれまで行っていた製造部門、補助部門、人事部門などの各部門から月報情報や賃金情報などのデータを収集し集計を行う一連の属人的な作業およびノウハウを定義し、固有の機能としてシステムに取り込みました。

これにより、大平洋金属は、各部門からのデータ収集における入力や確認などの作業を大幅に削減し作業負荷を軽減できるため、各部門への確認時間を十分に確保した決算作業プロセスを確立することができました。たとえば、総経費集計表の作成については、これまで約1日要していた作業時間を約1.5時間まで大幅に削減できます。また、月次決算処理に要していた期間を3日間も短縮させることができます。さらに、業務運用や会計科目に変更が生じた場合には、エクセルベースのデザインシートを修正するだけの簡単な操作で柔軟に固有の機能を変更することが可能なため、専門のSEによるメンテナンスが不要になり、運用コストを抑えることができます。

全社業務部門連動型新会計システムイメージ図

大平洋金属は、2008年より、他社に先駆けて、内部統制整備と業務の見える化に取り組み、その実現のために、会計システムの見直しを行ってきました。今後も、会計システムのさらなる機能強化を図り、企業競争力向上に取り組んでいく予定です。富士通は、今後も、コンサルティングからIT導入、運用保守まで一貫して大平洋金属を支援するとともに、ICTを通じて大平洋金属のビジネスの発展に貢献していきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 デザインシート機能:
エクセルベースのシステム設計およびシステム運用の定義情報シート。エクセルベースのシートに記載された定義内容を修正するだけの簡単な操作で、業務運用の変更に伴うシステム変更を行える。
  注2 プラグイン機能:
お客様の既存または固有のアプリケーションを「Interstage Information Integrator」に組み込み、データ処理の一連の流れとして、「Interstage Information Integrator」で一元監視する機能。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話: 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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