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PRESS RELEASE (ネットワーク機器)

2010年4月20日
富士通株式会社

サーバラック搭載に最適なレイヤー2スイッチ「SR-Xシリーズ」を販売開始

当社は、サーバラック(注1)への搭載に最適なレイヤー2スイッチ「SR-Xシリーズ」を、本日より販売開始します。

「SR-Xシリーズ」は、低消費電力設計により、省エネ法(注2)が定める省エネ性能が優れている機器の基準を満たすとともに、サーバラックに搭載されるサーバの前面吸気・後面排気(注3)設計に合わせた吸・排気構造となっており、サーバラック内における熱流を同一方向に循環させることで、効率的な空気冷却を行うことが可能です。また、ケーブルを接続するインターフェースについても、サーバラック内に搭載したサーバのケーブル接続インターフェースと同じ方向に設計することで、ケーブル配置を容易にするなど、データセンターなどで求められるサーバラック内の高集積化を支援します。データセンターなどで多く利用されている工業用電源(AC200V)に標準対応しています。

特に10ギガビット(以下、G)インターフェースをサポートする最上位機種「SR-X526R1」については、株式会社富士通研究所が開発したスイッチ用LSIを採用することで、世界最高レベルの伝送遅延400ナノ秒(注4)の品質を保ち、同様のスイッチの省エネ法基準値(注5)と比べて消費電力を約70%削減します。

データセンターや企業内で構築されるサーバファームは、多くのサーバやスイッチが同じラックに設置され、密接に連携、動作しています。今後、業務拡大やデータ量の増加にともない、サーバやスイッチの台数も増えることが予想され、限られたスペースにおいて、サーバやスイッチなどをいかに効率的に収容するかが課題となっています。

当社は、こうした課題に対して、サーバラックへの高集積化を支援するレイヤー2スイッチ「SR-Xシリーズ」を販売開始します。

なお、本製品を、5月13日(木曜日)、14日(金曜日)に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催される「富士通フォーラム2010」に出展します。

「SR-Xシリーズ」の特長

  1. サーバとのラック同時搭載を考慮した筐体設計

    【SR-X526R1】
    拡大イメージ

    「SR-Xシリーズ」は、サーバと同じ方向のエアフローである前面吸気・後面排気を採用し、ラック内の効率的な冷却を可能とします。ラック内に複数の熱だまりが発生し熱がこもると、冷却に余分な電気が必要となるだけではなく、サーバやネットワーク機器の製品寿命が短くなってしまいますが、本シリーズはその課題を解決します。


    「前面吸気・後面排気」の構造
  2. 省エネ法に対応した低消費電力設計

    「SR-Xシリーズ」は低消費電力設計により、全ての製品において、省エネ法が定める省エネ性能が優れている機器の基準を満たしています。装置内に内蔵したセンサーによって消費電力を監視することが可能であり、測定した消費電力はSNMP(注6)によって採取することができます。さらに、未使用ポートについては、消費電力を自動的に抑止する設計になっているなど、運用状況に合わせた省電力を実現しています。

  3. お客様のシステム規模、業務内容に合わせた選択が可能なラインナップ

    「SR-Xシリーズ」では、1Gインターフェースを16ポート(「SR-X316T1」)、24ポート(「SR-X324T1」)、40ポート(「SR-X340TR1」)、標準搭載したモデルを提供します。さらに、「SR-X340TR1」は、10Gインターフェース(SFPプラス)を4ポート、「SR-X526R1」は10Gインターフェース(SFPプラス)を26ポート、標準搭載しています。これらのラインナップによりお客様のシステム規模、業務内容に合わせた製品選択が可能です。

    【「SR-Xシリーズ」ラインナップ一覧】

      SR-X316T1 SR-X324T1 SR-X340TR1 SR-X526R1
    10GBASE-SR/LR/CR なし 4(SFPプラス 26(SFPプラス
    10/100/1000BASE-T 16 24 40 なし
    スイッチ容量 32Gbps 48Gbps 160Gbps 400Gbps
    パケット処理性能 23Mpps 35Mpps 119Mpps 297Mpps
    MACアドレス登録数 8,000 32,000 16,000
    内部電源二重化 なし あり(オプション)
    AC200V電源対応 あり(※1)
    DC電源対応 なし あり(※2)

    (※1) AC200V電源用ケーブルが必要(型名:SJ-PWCBL2)
    (※2) DC電源搭載モデルを提供

  4. Webブラウザによる「かんたん設定」に対応

    IPアドレスを設定せずに、管理PCからWeb設定画面へ簡単にアクセスできます。Web設定時には、IPアドレスやSNMP、VLAN(注7)など、サーバ収容スイッチとして一般的に使用される機能が簡単に設定できます。


    「かんたん設定」の画面イメージ

販売価格および出荷開始時期

製品名 製品型名 販売価格(税別) 出荷開始時期
SR-X526R1 AC電源搭載
プレインストールモデルV1
PXB0126A01 195万円 即日
SR-X526R1 DC電源搭載
プレインストールモデルV1
PXB0126D01 195万円 即日
SR-X340TR1
プレインストールモデルV1
PXC0340A01 84万円 2010年5月31日
SR-X324T1
プレインストールモデルV1
PXC0224A01 10万8,000円 2010年5月31日
SR-X316T1
プレインストールモデルV1
PXC0116A01 8万8,000円 2010年5月31日

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 サーバラック:
EIA(Electronic Industries Alliance)が定める標準規格である19インチラック。
  注2 省エネ法:
エネルギー(熱量/熱/電気)使用の合理化に関する法律。以前は自動車やテレビなどが対象とされていたが、2009年7月にボックス型レイヤー2スイッチも対象に指定された。
  注3 前面吸気・後面排気:
ラック搭載時に、ラック前面から外気を取り込み、ラック背面から排気すること。
  注4 ナノ秒:
1秒の10億分の1。
  注5 省エネ法基準値:
10Gインターフェースを26ポート搭載したスイッチの、省エネ法におけるエネルギー効率基準値を実現する消費電力は413.40W以下。
  注6 SNMP:
Simple Network Management Protocol の略。TCP/IPネットワークにおいて、ルータやコンピュータ、端末など、ネットワークに接続された通信機器をネットワーク経由で監視・制御するためのプロトコル。
  注7 VLAN:
Virtual LANの略。スイッチの複数の物理ポートをグループ化する機能。

関連リンク

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本件に関するお問い合わせ

サービスビジネス本部 ネットワークビジネス推進統括部 ネットワークサービス推進部
電話: 03-6424-6266(直通)


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