PRESS RELEASE

商品・サービスを強化し、中堅民需ビジネスを拡大

10月1日より新体制のもと、販売パートナー様と一体となってビジネスを推進

1. 市況と富士通グループの取り組み

厳しい景況感や企業実績の悪化などを受け、大手企業のICT投資は、在庫調整の一巡や景気対策の効果もあり底打ち感があるものの、中堅企業は引き続き、厳しい経営環境にあります。しかしながら、中堅企業においては、ICTを経営戦略の柱と位置付け、新規ビジネスの創出やお客様向けサービスの拡充に向け、ICTの利活用を積極的に検討されている経営者が増えてきています。

このような環境の中で、中堅のお客様は、ICTによるスピーディーな経営戦略の実現が必要とされており、導入・構築が容易ですぐに利用可能な商品・サービスや、ワンストップでのサポートをICTベンダーに強く求めています。富士通グループは、2009年5月のFJB完全子会社化の発表以来、商品・サービスの拡充、グループ体制のあり方、パートナー様との協調など、中堅のお客様に最大価値を提供していくための強化施策について検討してまいりました。富士通グループは、このたび中堅ビジネスにおいて豊富なノウハウと実績を持つFJBを中核とし、グループおよびパートナー様の保有するさまざまなノウハウ・リソースを活用した強化施策を推進し、お客様のビジネスに貢献していくとともに中堅民需市場向けビジネス拡大を目指してまいります。

2. 中堅民需商品強化施策

富士通、FJB両社の中堅民需市場向けビジネスの実績をもとに、商品・サービスを強化することで、中堅のお客様における経営課題の解決を支援してまいります。

1. 中堅のお客様に特化した業種・業務パッケージの強化

   これまで富士通グループが取り組んできた中堅企業向けソリューション「GLOVIA smart」と、FJBが培ってきたシステムの導入・サポート実績とノウハウを融合させることで、「GLOVIA smart」の強化を図ってまいります。また、両社の開発体制をFJBに一体化し、中堅民需市場における多様なニーズに応えていくためのソリューションを提供してまいります。

2. システム導入に必要なサービスセットを提供

   お客様のニーズに迅速に対応していくため、システム導入に必要な一連のサービスを組み合わせて提供してまいります。お客様に分かり易く、かつ低価格・短期間で導入いただけるサービスとして、当社製品だけでなく、他社製品も組み合わせたサーバ、ストレージ、ミドルウェア、アプリケーション、ネットワーク機器のインフラ構成から、システム構築・テスト・運用までのサービスをセットにして、順次提供予定です。

3. 中堅のお客様向け仕様のデータセンターサービスを提供

   富士通グループのデータセンターを活用したアウトソーシングサービスを、中堅のお客様ニーズに対応し、低価格、かつ短期間で提供してまいります。災害・セキュリティ・環境に注力したファシリティと、高信頼性・高可用性を維持する運用技術・体制を備えたデータセンターサービスにより、お客様の大切な情報資産の保護やシステム運用負荷の軽減に取り組んでまいります。

4. クラウドサービスの強化

   富士通グループが培ってきた業務アプリケーションノウハウやデータセンターサービス基盤を最大限に活用することで、中堅のお客様に最適なSaaSアプリケーションなどクラウドサービスの開発・提供に取り組み、お客様のビジネス拡大を強力に支援してまいります。

   現在、富士通グループでは約40種類の業種特化・共通業務分野のSaaSアプリケーションを提供しており、今後、「GLOVIA smart」をはじめ、中堅のお客様に対しても最適なSaaSアプリケーションを拡充してまいります。また、アプリケーションのSaaS化およびリセールを検討のパートナー様などに対して、各種支援メニューを取り揃えた「SaaSパートナープログラム」（注1）を提供しており、パートナー様と一体となって推進してまいります。

3. 販売パートナー様支援強化策

富士通グループでは、今後、中堅市場向けの商品力強化とともに、より多くのお客様に富士通グループの中堅ソリューションの提案を行うために、パートナー様との共同施策の推進や各種支援プログラムの開発に取り組んでまいります。

1. マーケティング活動の強化

   パートナー様とのプロモーションの企画・イベント開催など、中堅民需市場におけるマーケティング活動を共同で推進していきます。本活動を通じて、お客様ニーズの収集・共有を進め、より良い商品開発と提案力の強化につなげてまいります。

2. 提案力強化のための支援策

   富士通グループが蓄積してきた提案事例、ノウハウの共有化などを通じ、パートナー様の日々の提案活動を支援してまいります。特に、FJBで実践している、経営者視点に立ったお客様への提案手法「コンサル型営業スタイル」は、中堅のお客様より高い評価をいただいており、これら手法をパートナー様へ展開し、お客様にとって価値ある提案活動をパートナー様と共に推進してまいります。

4. 新体制の確立

中堅民需ビジネスの強化・拡大に向け、2010年4月以降、順次、FJBに必要な機能を集約し、新体制を確立してまいります。

1. FJBに中堅民需ソリューションの企画・開発・拡販機能を集約 （2010年4月1日）

   富士通の「GLOVIA smart」の企画・開発機能（約130名）をFJBに統合し、ソリューション開発機能のノウハウ・リソース・ブランドの融合を図ります。また、「GLOVIA smart」をはじめとする業種・業務パッケージ商品やサービスに加え、クラウドサービスの開発強化を図り、あわせて拡販体制も整備してまいります。

2. 富士通内に「民需ビジネス推進室（仮称）」を設置（2010年4月1日）

   富士通内に散在する中堅民需ビジネス機能を集約し、戦略・ビジネス企画・パートナー支援機能の一元化を図り約100名規模の新組織を設置いたします。また、パートナービジネス機能の整理、統合を図り、ノウハウの融合およびリソースの最適配置を実施してまいります。

3. FJBに「民需ビジネス推進室（仮称）」機能を集約 （2010年10月1日）

   上記2.の富士通「民需ビジネス推進室（仮称）」の保有する機能をFJBへ移管いたします。商品企画・開発機能、戦略・ビジネス企画機能、東名阪エリアにおけるパートナー支援機能をFJB内に一体化することで、中堅民需ビジネス体制のさらなる強化を図ってまいります。

   なお、FJBは富士通グループの中堅中核会社として、ビジネス拡大に取り組み、さらなる成長を目指していくために、10月1日付での社名変更を計画しております。

FJBは、富士通グループ各社と連携を図り、中堅民需ビジネスの拡大を図ってまいります。富士通グループは、FJBを核として総力を結集し、中堅のお客様のビジネスに貢献してまいります。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  注1 SaaSパートナープログラム：

Community Program（富士通が主催するイベントやセミナー等への参加、最新技術情報の提供など）、Technical Program（技術者向け研修会の開催など）、Marketing Program（パートナー間のマッチング支援など）の3つのメニューでパートナー様をご支援するプログラム。
富士通SaaSパートナープログラム

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話： 0120-933-200
受付時間： 9時～17時30分（土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く）

株式会社富士通ビジネスシステム
マーケティング本部 中堅市場戦略室
電話： 03-5804-8616（直通）
E-mail： marketing01@fjb.fujitsu.com

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