PRESS RELEASE (プロダクト)
2010年2月9日
富士通株式会社
野村総合研究所様の財務情報自動変換・集約システムが本稼働
財務情報の電子化を実現するXBRLミドルウェア「Interstage XWand」を採用
このたび、株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、会長兼社長:藤沼彰久、以下、NRI)様で本稼働した財務情報自動変換・集約システムに、当社のXBRLミドルウェア「Interstage XWand(インターステージ エックスワンド) V10」が採用されました。
本システムは、財務情報の国際標準フォーマットであるXBRL(注1)に基づき、金融庁EDINETや東京証券取引所TDnetなどから配信される財務情報を、顧客ニーズに合わせてデータ変換・集約および配信を実現する、NRI様の投資情報データベース提供サービス(IDS(注2))の基盤です。最新のXBRL仕様である「XBRL Formula(注3)」に対応している当社製品を適用することで、NRI様のデータアナリストのノウハウによる勘定科目組替を自動化し、国際会計基準(IFRS)への移行を睨んだ柔軟な処理を実現しました。
[関連リンク]「Interstage XWand」製品紹介サイト
背景
近年、金融庁EDINETや東京証券取引所TDnetなどを通して有価証券報告書、決算短信などの財務情報がXBRL形式で配信されるようになり、電子的に利用できるようになってきました。一方で、金融機関・機関投資家・アナリスト・学術機関などの利用者ごとに、利用の仕方が異なるため、その用途に合わせてフォーマットを変換したりデータを集約することが求められています。
財務情報自動変換・集約システム概要
NRI様の財務情報自動変換・集約システムは、XBRL形式で提供されている有価証券報告書や決算短信などの財務情報をサービス利用者のニーズに合わせて、柔軟に変換・集約および配信するシステムです。本システムは当社のXBRLミドルウェア「Interstage XWand」の採用により、NRI様のデータアナリストのノウハウを基に、手作業で行なっていた財務情報分析のベースとなる勘定科目の組み換え作業を自動化するなど、柔軟かつ高度な処理を実現しました。
Interstage XWandの特長
「Interstage XWand」は、財務情報の国際標準フォーマット「XBRL 2.1 Specification」に対応した当社のミドルウェアです。本製品を活用することにより、XBRL仕様に準拠した財務情報処理システムを、短期間で構築し運用できます。「Interstage XWand V10」は、XBRLの最新仕様「XBRL Formula」をいち早く取り入れており、このたびNRI様に採用いただきました。
本製品は、2003年の販売開始より、東京証券取引所TDnetなどの主要機関・企業での採用のみならず、世界24ヶ国で約100の公的機関、企業で利用されています。今後、財務情報を活用する企業に向けても本製品のシェア拡大を図っていきます。
また、国際会計基準(IFRS)への移行に向けて、XBRLのさらなる普及が見込まれており、当社は引き続きXBRLの標準化と普及にグローバルに貢献していきます。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 XBRL:
- eXtensible Business Reporting Languageの略。各種財務報告用の情報を作成・流通・利用できるようにXMLにより標準化されたグローバルなコンピュータ言語。
- 注2 IDS:
- 株式や債券、投資信託などの属性や時価をはじめとした投資情報を提供するサービス。NRIの長年の経験をもとに高品質のデータを提供しており、各種制度変更にも迅速に対応。
- 注3 XBRL Formula:
- XBRLの財務項目間の計算式を記述するための仕様。財務項目の値を利用した計算や値の誤り検出などに利用する。
関連リンク
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本文の一部の表現を変更しております。(変更日:2018年12月17日)