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お知らせ

2009年10月21日
富士通株式会社

2009年IEC総会においてケルビン賞を受賞

森 紘一氏(2009年6月まで当社在籍)は、国際的な標準化機関である国際電気標準化会議(International Electrotechnical Commission:IEC)がイスラエル テルアビブで開催中のIEC総会において、10月20日(現地時間)にケルビン賞を受賞しました。

ケルビン賞は、長年にわたりグローバルな電気・電子技術標準化に顕著な功績が認められた技術者を対象に、年3名以内に贈られるものです。 森氏の受賞は、1995年にケルビン賞が設けられて以来、日本人としては3人目となるもので、当社在職中に従事した環境関連(IEC TC111)(注1)を始めとする標準化活動の優れた功績が認められたものです。

IECは、電気・電子技術に関する国際規格を開発し、発行する国際標準化機関です。

ケルビン賞は、IECの設立に貢献した初代会長の The Rt. Hon. Load Kelvinを称えて設けられたもので、IEC総会の中でも最も栄誉あるものです。

受賞理由


受賞の様子
  • 電気・電子機器、システムの環境標準委員会(IEC TC111)の議長として2005年に就任以来、関連する規格の制定に努め、IEC 62321(規制化学物質試験法)(注2)、IEC 62430(環境配慮設計)(注3)を国際規格化した。
  • 日本だけでなくアジア全体において、IEC国際規格の重要性を絶え間なく主張するなど、多くのセミナーでのプロモーターとなって活動した。

以上

注釈

  注1 IEC TC111:
電気・電子機器全体の環境技術課題の検討およびその標準化を適用範囲とする専門技術委員会(Technical Committee)。IEC TC111では、RoHS指令、EuP指令などへの対応から、電気・電子機器に関する環境配慮設計、含有化学物質の測定、情報開示などに関する国際標準が作成されている。日本としては、社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が中心となり、TC111対応の国内委員会を発足させ、基準の内容審議・検討を行い、国際標準化を推進している。
  注2 IEC 62321(規制化学物質試験法):
2008年12月に、規制化学物質試験法に関する国際規格として発行。欧州RoHS指令をはじめとした含有化学物質規制において、規制化学物質の濃度測定方法の標準となるもの。今後、改定の容易さを考慮し、測定方法ごとに8分割したファミリー規格化が推進される。
  注3 IEC 62430(環境配慮設計):
2009年2月に、環境配慮設計に関する国際規格として発行。欧州EuP(環境配慮設計)指令などにおいて、全ライフサイクル(原材料の使用から最終処分に至るまで)を通じて、環境パフォーマンスを改善する考え方の基準となるもの。今後、対応国際規格のJIS化のための原案検討が推進される。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

知的財産権本部 スタンダード戦略室
電話: 044-754-3050(直通)
E-mail: standards@lip.fujitsu.com



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