PRESS RELEASE
2009年3月2日
富士通株式会社
当社は、このたび、オーストラリア当局の承認を条件に、オーストラリアの通信会社Telstra(テルストラ)社と、同社の子会社であるITサービス企業KAZ(カズ)社の全株式を、2億オーストラリアドルで取得することに合意しました。
この買収は、当社のオーストラリアにおけるビジネス規模を拡大していく証となるものです。買収の結果、オーストラリアIT市場において売上高第3位、従業員約5,000人を有するITベンダーが誕生し、KAZ社のビジネスの強さと当社とのシナジーにより、新たな商談の機会が得られます。富士通は、買収により、大きな顧客ベースを獲得し、かつ包括的サービスを提供する力を得るとともに、オーストラリア市場のお客様に今よりも広い選択肢を提供することができるようになります。
また、買収を機に当社とTelstra社は、戦略的提携関係を確立しオーストラリア市場にて新たなビジネスを創造していきます。さらに、KAZ社のこれまでの州政府を含む政府関連ビジネスでの大きな実績をあわせることにより、当社はオーストラリア連邦政府向けのサービスの拡大およびキャンベラ州におけるプレゼンスを強化することができます。
当社の経営執行役上席常務および海外ビジネスグループ長である、Richard Christou は次のように述べています。「本買収は、富士通のオーストラリアにおける長期的ビジネス成長戦略にのっとったものです。両社の事業統合により、ITサービスとテクノロジーの両分野が強化され、コンサルティングからアプリケーションやITインフラサービスまで包括的なサービスを提供できるようになります。」
富士通のオーストラリアにおけるビジネスは、富士通オーストラリアのCEO、Rod Vawdreyをトップとして、グローバルな知識を持っている現地の人材を雇用し、一般企業のみならず、連邦政府・州のニーズにあったITサービスを提供しています。
Telstra社Enterprise & Government GroupのManaging Director、David Thodeyは次のように述べています。「当社の戦略として、ITサービス事業はコアとして位置づけられなくなったためKAZ社を売却することにしましたが、主力ビジネスであるネットワークサービスの提供は引き続き行っていきます。私たちは今後も富士通と連携し、ITサービスとネットワークサービスを組み合わせて提供する機会を持ち続けたいと思います。これから、KAZ社の既存のお客様を富士通との契約へスムーズに移行できるように責任を持って支援します。」
富士通オーストラリアのCEO、Rod Vawdrey は次のように述べています。「この買収は、富士通とKAZ社のビジネスを強化し、ITサービス事業の継続成長と雇用を確保するためのものです。私たちの財務基盤は強固であり、これからも成長し続けていきます。これまでオーストラリアで培ってきた知識や経験を基に、オーストラリア市場における私たちの存在感をより強固にします。 今最も優先すべきことは、今まで通り優れたサービスを提供し続けるということを、お客様や従業員に理解していただき、安心していただくことです。」
社名 | : | Fujitsu Australia Limited |
設立 | : | 1972年 |
CEO | : | Rod Vawdrey |
本社 | : | シドニー |
事業内容 | : | コンピュータプラットフォーム、ネットワーク機器関連サービス、保守、ソリューションビジネス |
従業員数 | : | 約3,200名(2008年3月現在) |
社名 | : | KAZ Group Pty Ltd |
設立 | : | 1988年、KAZ Computer Services として設立 |
CEO | : | Mike Foster |
拠点 | : | シドニー(本社)、キャンベラ、メルボルン、アデレード、パース、ブリスベン |
事業内容 | : | ITサービス、マネージドサービス、インフラサービス、アプリケーションサービス、システムインテグレーション |
従業員数 | : | 1,354人(2008年6月現在) |
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
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