PRESS RELEASE (サービス)
2009年2月19日
富士通株式会社
中堅製造業向け、図面・文書の成果物活用ソリューション
「GLOVIA smart 製造 ECM」を販売開始
当社は、中堅企業向け統合ERPパッケージソリューション「GLOVIA smart（グロービア・スマート）製造」の新製品として、図面や、見積書・注文書・設計書・工程表などの文書成果物を製造業務に関連する全部門で共有し有効活用できる、成果物活用ソリューション「GLOVIA smart 製造 ECM(Engineering Content Management)」を開発し、本日より販売を開始します。
本製品は、これまで工程別に管理していた、図面や文書などの成果物を共有し、製品の基本情報となる部品表にひも付けて管理することができます。これによりお客様は、これまでうまく活用できていなかった成果物をあらゆる部門で有効活用できるため、業務効率を大幅に向上させることができます。
［関連リンク］GLOVIA smart 製造 ECM」製品ホームページ
製造業において、中堅企業は大手企業と違い、企画・設計から製造までの図面や文書などの成果物を工程別に管理しているため、他工程の図面の入手や問い合わせに時間と労力を費やしたり、また設計変更情報が伝わらず手配漏れの発生や無駄な在庫が増加するなど、情報連携がスムーズにいかず余分な工数や費用が発生しています。また、大手企業では製品情報管理にPDM(注1)を導入していますが、中堅企業では導入コストがかかることや運用管理に専任者を要することなどから製品情報管理に適したソリューションがなく、情報の管理に課題がありました。
当社は、このような課題を解決し、業務プロセスの変革により企業競争力強化を図るために、成果物を有効活用できる新たなソリューション「GLOVIA smart 製造 ECM」を開発しました。本製品は、企業内に点在する紙や電子ファイルの成果物を一元管理し、関係者全員で共有・活用できるといった新しい業務スタイルを実現できます。また関連する各成果物を部品表にひも付けることで各部門から必要な図面や文書を、部品をキーに検索することができ、業務を効率化できます。
また、本製品は、製造業務で利用する既存の生産管理システムや当社の中堅製造業向け生産管理ソリューション「GLOVIA smart 製造 PRONES」との連携が低コストかつ短期間で可能です。設計・生産工程がシームレスに連携できるため、同じ成果物を双方向から活用できます（日米特許出願中）。たとえば、設計変更の際には、対象製品や部品の生産・調達状況を設計側から確認できるようになるため、コストを意識した設計変更が可能になり、材料のロスや不良在庫を大幅に削減できます。また、個別受注生産、ロット生産(注2)、個別・ロット混在生産など幅広い生産方式への対応が可能です。
なお、当社グループでは、お客様の環境負荷を低減するプロジェクト「Green Policy Innovation（グリーン・ポリシー・イノベーション）」を推進しています。本製品は、業務改革と環境負荷低減の実現が可能な当社の「環境貢献ソリューション」の認定製品であり、紙の消費や通信・郵送コストの削減により、二酸化炭素排出量削減にも貢献します。
販売価格および提供時期
| 製品名 | 販売価格（税別） | 提供時期 |
|---|---|---|
| GLOVIA smart 製造 ECM （基本10クライアントライセンス） |
140万円 | 2月27日 |
販売目標
今後3年間で、「GLOVIA smart 製造 ECM」で1,000本
本製品の特長
- 製造業における成果物の一元管理を実現
図面や文書などの製造業におけるあらゆる成果物を一元管理し、営業、設計、調達、製造など製造業務に関わる全部門で成果物を共有できます。また、成果物を部品表にひも付けることにより部品の図面番号や品目名称、品目番号など、各部門が慣れ親しんだキーワードや文章で容易に検索が可能です。
- 低コストかつ簡単な仕組みで設計と生産の連携システムを構築可能
中堅製造業向け生産管理ソリューション「GLOVIA smart 製造 PRONES」や既存の生産管理システムとの連携を低コストかつ短期間で実現します。設計工程と生産工程の双方向から同じ成果物を共有できることにより、設計を変更した場合でも、すぐに生産部門に情報が伝わり加工ミスなどを回避でき、生産性を向上できます。
- 環境にやさしい環境貢献ソリューション
図面や文書をデータで共有できるため、紙の消費や通信・郵送コストが抑制され、二酸化炭素排出量の削減に貢献します。本製品は、当社の「環境貢献ソリューション」認定製品です。
動作環境
| [サーバ] | CPU | ： | インテル® Pentium® IVプロセッサ 1.8ギガヘルツ(以下、GHz)以上 |
| メモリ | ： | 2ギガバイト(以下、GB) 以上 | |
| OS | ： | Windows Server® 2003 | |
| データベース | ： | OracleDatabase10g | |
| ［クライアント］ | CPU | ： | インテル® Pentium® IV 1.0GHz以上 |
| メモリ | ： | 512メガバイト以上 | |
| OS | ： | Windows 2000 Professional® /XP® /Vista®? | |
| ブラウザ | ： | Microsoft Internet Explorer6.0以上 |
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 PDM：
- Product Data Managementの略。工業製品（プロダクト）の設計・製造において、概念設計から製造全般にわたる各種のエンジニアリング・データを一元的に管理するというコンセプト、あるいはそれを実現するシステム。
- 注2 ロット生産：
- 多品種を一つのシステムで生産するために、個々の品目をある時期の需要に合わせてまとめて周期的につくること。
関連リンク
本件に関するお問い合わせ
富士通コンタクトライン
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受付時間： 9時～17時30分（土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く）
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