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PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)

2008-0241
2008年11月20日
富士通株式会社

XBRLミドルウェアの最新版「Interstage XWand V10」を販売開始

~ XBRLで世界をリードする富士通が最新のXBRL仕様に対応した新製品を提供 ~

当社は、XBRL(注1)ミドルウェアの最新版「Interstage XWand(インターステージ エックスワンド) V10」を本日よりグローバルに販売開始します。

新バージョンの「Interstage XWand V10」は、最新のXBRL仕様であるFormula 1.0(注2)にいち早く準拠し、XBRLデータの作成支援機能や作成したデータのチェック機能を強化することで、企業のXBRL形式での財務諸表の提出を容易にするとともに、監督機関、財務情報の提供会社、機関投資家などにおける財務情報活用の利便性向上に貢献します。

当社は、「Interstage XWand」により、財務情報の正確かつスピーディーな流通を支えるとともに、XBRLの標準化推進と普及活動をグローバルにリードしてまいります。

XBRLを取り巻く現状

近年、財務情報を作成・流通・利用するための記述言語「XBRL」の採用が世界的に進んでいます。海外では、米連邦預金保険公社、スペイン中央銀行、韓国金融監督院など、米州、欧州、アジアパシフィック各国の中央銀行や財務・国税などの政府機関、証券取引所において続々と正式採用されており、国内でも日本銀行をはじめ、金融庁EDINET(注3)、東京証券取引所TDnet(注4)、国税庁が採用し、中でも金融庁EDINETではXBRL形式による財務諸表の提出が上場企業に義務付けられるなど、XBRLを活用した情報開示インフラの整備が進んでいます。


当社のXBRLへの取り組み

当社は、XBRLの国際標準化組織である「XBRL International」の活動に初期から参画しており、議長経験も含め標準化仕様の策定をグローバルにリードしています。

一方、2003年から販売している標準仕様に対応したXBRLミドルウェア「Interstage XWand」は、現在までに世界23ヶ国で採用され、XBRLの国際的な普及を牽引しています。

今回の「Interstage XWand V10」では、最新のXBRL仕様であるFormula 1.0にいち早く対応したほか、ワールドワイドな実績で培った確かなノウハウをもとに機能強化を行い、XBRLの普及・拡大を加速していきます。


Interstage XWand V10の主な特長

  1. XBRLデータを提出前にチェック可能

    XBRLによる財務データの検証ロジックを記述するXBRLの最新仕様Formula 1.0にいち早く対応しました。データの検証ロジックを提出側と収集側で共有し、財務情報の作成者が提出前にエラーチェックを行うことで、正確な報告書の作成が可能になります。これまで何度も行っていた、監督機関への提出、監査機関による不備指摘、修正、再提出のサイクルがなくなり、よりスピーディーな情報流通を実現します。

  2. XBRLデータを既存システムで素早く活用可能

    XBRLデータで作られた財務情報を、CSV形式で取り出すことができます。これにより、財務情報を既存システムへ簡単に取り込むことができ入力作業が不要となるため、収集した財務情報を素早く活用することが可能です。

  3. 表計算ソフトとの連携による容易なデータ入力

    表計算ソフトによる入力フォームを提供することで、経理、財務担当者はXBRLの専門的な知識を必要とせず、簡単にXBRLによる財務情報を作成することができます。

販売価格、および出荷時期

  製品名 販売価格(税別) 出荷時期
1 サーバ用ソフトウェア
「Interstage XWand Server Runtime V10」
(プロセッサライセンス)
500万円より 2009年1月末
2 クライアント用ソフトウェア
「Interstage XWand Personal Runtime V10」
22万円 2009年1月末
3 開発用ソフトウェア
「Interstage XWand Developer V10」
50万円 2009年1月末

動作環境

動作保証OS

  製品名 動作保証OS
1 Interstage XWand Server Runtime V10 Windows Server 2008
Windows 2003 Server
2 Interstage XWand Personal Runtime V10 Windows Vista
Windows XP
3 Interstage XWand Developer V10

商標について

記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 XBRL:
eXtensible Business Reporting Languageの略。各種財務報告用の情報を作成・流通・利用できるようにXMLにより標準化されたグローバルなコンピュータ言語。
  注2 Formula 1.0:
XBRLの財務項目間の計算式を記述するための仕様。財務項目の値の誤り検出などに利用する。「Interstage XWand V10」はXBRL Internationalで策定中の標準仕様候補「Formula 1.0 CR 2008-09-30」に準拠している。
  注3 EDINET:
Electronic Disclosure for Investors’NETworkの略。金融庁が運営する「金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム」のこと。
  注4 TDnet:
Timely Disclosure networkの略。東京証券取引所が運営する企業情報の適時開示情報システムのこと。ここでも「Interstage XWand」が採用されている。

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本文の一部の表現を変更しております。(変更日:2018年12月17日)