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PRESS RELEASE

2008-0209
2008年10月27日
富士通株式会社

レイヤー2暗号化機能搭載スイッチ「SR-S224CP1」を販売開始

~毎秒1ギガビットの高性能レイヤー2暗号化により、企業ネットワークからの情報漏洩を防止~

当社は、レイヤー2暗号化機能を搭載した高信頼スイッチ「SR-S224CP1」を開発 し、10月27日より販売開始します。

本製品は、企業のネットワーク内を流れるデータを、次世代標準暗号化方式AES(注1)により暗号化することで、セキュアなデータ通信を実現し、企業内からの情報漏洩を未然に防止することが可能です。また、先進の暗号化プロセッサを搭載することで、通常、暗号化した際に生じるデータ通信の速度低下を抑え、毎秒1ギガビット(以下:1Gbps)の高速データ通信を実現しました。

[関連リンク]SR-Sシリーズ

近年、企業内の機密データ、個人情報データなどの電子化がいっそう進む中、情報の漏洩対策は企業において最重要課題の一つとなっています。


【高信頼スイッチ「SR-S224CP1」】

当社は、安心安全ソリューション「SafetyValue(セーフティバリュー)」において、情報漏洩防止に向けたソリューション・製品を提供しております。従来提供しているサーバ・パソコンへのアクセス制御やアプリケーションでの暗号化サービスに加え、今回、企業内を流れるデータ通信に暗号化を行うスイッチ製品を提供することで、情報漏洩対策を重視される金融・官公庁などのお客様に対して、より高度なセキュリティ対策を提案していきます。
なお、1Gbpsの暗号化機能搭載スイッチ製品の提供は、国内で初めてになります。


「SR-S224CP1」の特長

  1. 強固で柔軟なセキュリティを実現

    従来、専用装置として提供していたレイヤー2暗号化製品を、高信頼スイッチ「SR-Sシリーズ」のラインナップに追加しました。「SR-Sシリーズ」で提供しているネットワーク認証や、アクセス制御の設定を行うACL(注2)と組み合わせることで、専用装置と比較して、より強固で柔軟なシステム構築が可能です。

  2. 1Gbpsの高速暗号化を低価格で実現

    先進の暗号化プロセッサ(MB86C60)(注3)を搭載することで、ハードウェア処理によるレイヤー2ネットワーク区間の1Gbpsの高速暗号化を従来製品に比べ低価格で実現しました。

    これにより、大量データをやりとりする拠点間ネットワーク(広域イーサネットなど)に適用することで、安心・快適なネットワーク環境を高いコストパフォーマンスで実現します。

  3. 既存環境へスピーディー・柔軟に導入可能

    本製品は、ルータなどで従来から採用されているIPsec(注4)などの暗号化機能と比べ、既存環境への追加導入時に、IPアドレス変更などによるネットワーク環境・設定の複雑な変更作業が不要であるため、システムへのスピーディーな適用が可能となります。

    さらに、IP以外のプロトコルの利用やマルチ・ツー・マルチポイント接続にも対応が可能で、柔軟なシステム構築を実現します。


販売価格、および出荷時期

製品名 販売価格(税別) 出荷時期
SR-S224CP1 190万円 12月下旬より

販売目標

今後3年間で1,500台


主な仕様

基本インターフェース 100 / 1000BASE-T or SFP × 4 (うち2ポートが暗号ポート)
10 / 100BASE-TX × 24
暗号化速度 最大1Gbps
スイッチ容量 12.8Gbps
機能 ネットワーク認証機能、VLAN(注5)機能、冗長機能など

ご参考

2008年6月に開催されたInterop Tokyo 2008に参考出展した際には、「次世代に向けた先進性、利用者環境、顧客ニーズを的確に捉えた製品力」が高く評価され、「プロダクトアワード」部門「ネットワークセキュリティ製品」分野の「Best of Show Award」(グランプリ)を獲得しています。


商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 AES(Advanced Encryption Standard):
米国の次世代暗号化技術。これまで一般に使われていた暗号化方式に対して解読が困難な方式。鍵長は128 / 192 / 256bitがあり本製品は全て対応。
  注2 ACL(Access Control List):
ネットワーク資源などへのアクセス権限などを詳細に設定可能。
  注3 MB86C60 :
富士通マイクロエレクトロニクス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡田 晴基)が開発。
  注4 IPsec(Security Architecture for Internet Protocol):
IP通信時にデータを暗号化するためのプロトコル。
  注5 VLAN(Virtual LAN):
物理的なネットワーク構成とは別に、論理的なネットワーク構成を構築し、複数のブロードキャストドメインに分割する技術。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

サービスビジネス本部 ネットワークビジネス推進統括部 ネットワークサービス推進部
電話: 03-6424-6266(直通)


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。