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PRESS RELEASE (サービス)

2008-0187
2008年9月24日
富士通株式会社

「グローバル・インフラストラクチャー・サービス」提供開始

~グローバルレベルでのお客様のITインフラ均質化・最適化と競争力向上に貢献~

当社グループは、グローバルに事業を展開するお客様向けに、従来、グループ会社ごとに展開していた、お客様ITインフラをライフサイクルでサポートするアウトソーシングサービスのメニューを新たに5つのカテゴリーに体系化し、「グローバル・インフラストラクチャー・サービス」として、下期より順次、ワールドワイドに提供を開始します。

当社グループでは、「グローバル・インフラストラクチャー・サービス」の提供に向け、海外拠点のサービス運用基盤の強化、サービス品質の標準化、高度な人材の育成に向けたさまざまな取り組みを積極的に推進しており、メニューの拡充およびサービス品質のさらなる向上を目指しています。

本サービスにより、お客様は、国ごとに異なるITインフラやITベンダーの管理などから解放され、グローバルに均質化・最適化されたITインフラの利用が可能となります。

当社グループは、「グローバル・インフラストラクチャー・サービス」の提供を通して、ITの有効活用、コスト効率化とお客様企業経営の競争力向上に貢献していきます。

近年、企業間競争のグローバル化にともない、企業の海外への事業展開や既存海外拠点の強化が進んでいます。また、ネットワーク技術の劇的な進化により、国境を超えて最適な場所から最適な資源を利用する、オフショア資源の利用の検討が進みつつあります。こうした背景を受け、グローバルに事業を展開されるお客様においては、グローバルレベルでのITによるビジネス基盤の強化や、グローバルレベルでの業務プロセスの標準化やコンプライアンス対応など、企業価値向上のためのガバナンス確立を求める機運が高まっています。


<「グローバル・インフラストラクチャー・サービス」>
拡大イメージ

今回、当社グループは、海外各拠点にてすでに提供されている「データセンターサービス」や「デスクトップマネージドサービス」などのアウトソーシングサービスを5つのカテゴリーに整理・再構築したものを「グローバル・インフラストラクチャー・サービス」として、ワールドワイドに順次提供を開始します。

また、お客様各ビジネス拠点のIT部門の総合窓口となる「グローバルサービスマネージャー」がサービス提供先の各拠点の統制やサービスレベル管理を継続的に行い、ワールドワイドに最適なITインフラ環境実現への改善提案を行います。

これにより、お客様は複数国にまたがるITインフラの運用、複数のITベンダーの統括管理などの複雑な業務から解放され、グローバルに均質化・最適化されたサービスを適正な価格で利用することが可能となります。


  1. 「グローバル・インフラストラクチャー・サービス」の概要
    サービス名称 概要 特長
    データセンターサービス 当社グループのデータセンターにてお客様のシステム運用をトータルにサポートするサービス 高度なセキュリティと堅牢なファシリティを備えた当社グループのデータセンターにて、メインフレーム系基幹システムからオープン系業務システムまでお客様のニーズに合わせた運用を実施
    デスクトップマネージドサービス PC資産の運用・管理業務をライフサイクルでサポートするサービス 当社グループによる精度の高いPCの資産管理やセキュリティ管理に加え、お客様のビジネス拠点で各種サポートを提供することによりエンドユーザーの満足度向上に貢献
    サーバマネージドサービス サーバシステムの運用・管理業務をライフサイクルでサポートするサービス 高いスキルを持つ当社グループの運用要員がデータセンターまたはお客様のビジネス拠点にてサーバ運用を行い、障害時の迅速なシステムの復旧や適切な運用管理を実現
    ネットワークサービス WANおよびLAN環境の運用・管理業務をライフサイクルでサポートするサービス ネットワークに精通した当社グループの運用要員による監視に基づくトラブル対応や、さまざまなネットワーク変更要件に対応した構成管理・性能管理を実施
    サービスデスクサービス 総合的なエンドユーザーサポートを多言語で提供するサービス 当社グループにて、エンドユーザーからのお問い合わせを一元的に受け付けし、インシデントの分析・改善活動を継続的に行い、エンドユーザーの利便性と満足度向上に貢献
  2. ビジネス展開

    また、当社グループでは、「グローバル・インフラストラクチャー・サービス」の提供に向け、国内アウトソーシング市場売上シェア1位を誇る当社および、米Thomson Reuters(トムソン・ロイター)様やスウェーデンのElectrolux(エレクトロラックス)様など、これまで数多くの商談実績をもつ英国の富士通サービスを始めとするグループ各社が得たインフラストラクチャーサービスのナレッジとノウハウを結集させ、当社グループのサービス運用基盤の強化、サービス品質の標準化および高度な人材育成への取り組みを積極的に推進しています。

    1. 当社グループ海外拠点のサービス基盤強化

      2008年に入り、タイ(2月)、韓国(4月)、ロンドン近郊(6月)などにデータセンターを新規に開設したほか、今後もシンガポールやオーストラリアでデータセンターを追加開設予定で、今年度中に、全世界に計85ヵ所のデータセンター、47ヵ所のサービスデスク拠点を配置します。今後もお客様のニーズに対応するための基盤整備・最適化を積極的に推進します。

    2. サービス品質の標準化

      当社グループでは、業務システム開発などのお客様固有の要件が多く見られる領域については、従来通りお客様のニーズにきめ細かに対応する一方で、それらを支えるインフラストラクチャーサービスについては、当社のサービス品質標準化のコンセプトである「TRIOLE(トリオーレ)」の下、コスト・信頼性・性能・運用・管理などの要件を考慮しながら、ワールドワイドにサービス基盤とサービス手法の標準化を推進しています。

      このたび提供を開始する「グローバル・インフラストラクチャー・サービス」の5つのカテゴリーにおいても、IT運用のグローバルスタンダードであるITIL(注1)のベストプラクティスに基づき、サービスレベルの標準化、サービスデリバリーのプロセスやフローを体系化し、当社グループ標準のモデルとして整備・適用を順次進めています。各種モデルは、必要に応じて、地域、国、それぞれにおけるお客様固有の要件に対応することも可能です。

      「データセンターサービス」においては、TIA(注2)およびTUI(注3)の定めるTier基準をベースに、当社独自の観点で電源設備の冗長性やセキュリティ機能などについて拡充した、80項目を超えるデータセンター基準を定め、世界に広がる当社グループのデータセンターに適用を推進しています。

    3. 高度な人材の育成

      運用サービスにおいて核となるサービスマネージャーや運用要員の品質維持・向上のために、当社は、グループ各社と共同で教育プログラム「グローバルサービスマネージャー養成プログラム」を開発し、適用を進めています。スキル向上のために、サービス要員相互のナレッジ共有推進の仕組み作りなど、高度なスキルをもつ技術者の育成に取り組んでいきます。

今後も当社グループは連携を深め、ワールドワイドに共通なITインフラサービスとその提供体制を強化・拡充することで、インフラストラクチャーサービスを核としたサービスビジネスのグローバル展開をグループ一丸となって目指すと同時に、お客様の真のグローバルパートナーとして、お客様の事業の発展と競争力向上に貢献していきます。


商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 ITIL:
IT Infrastructure Library。英国政府機関が作成したIT運用管理の業務プロセスと手法を体系的に整理したガイドライン。
  注2 TIA:
米国通信工業会(Telecommunications Industry Association)の略称。全米基準協会(American National Standards Institute;ANSI)に即した基準として、TIA-942という220項目にわたるデータセンターのための電子通信基盤整備基準を示している。
  注3 TUI:
The Uptime Instituteの略称。米国にてデータセンター事業者数十社によって設立され、各社のノウハウを集積し、「Tier Performance Standards」と呼ばれる認証基準を策定した。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

[海外ビジネスに関するお問い合わせ]

グローバルビジネス本部 サービスビジネス統括部
電話: 03-6252-2641 (直通)

[「グローバル・インフラストラクチャー・サービス」に関するお問い合わせ]

サービスビジネス本部 グローバルサービスビジネス推進室
電話: 03-6424-6336 (直通)
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