PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)
2008-0132
2008年6月16日
富士通株式会社
~ 業務プロセスを「見える化」し、プロセス改善のPDCAサイクルを加速 ~
当社は、SOA(注1)に対応したビジネスプロセス管理ソフトウェアの最新版「Interstage Business Process Manager(インターステージ ビジネス プロセス マネージャー) V10」を本日よりグローバルに販売開始します。
「Interstage Business Process Manager」は、業務プロセスをフロー図にして「見える化」し、現行業務の問題点を明確にするとともに、これまで書類やメール、電話などで行っていた業務プロセスをシステム化することで業務効率を向上させるソフトウェアです。このたび、海外での豊富な実績で培ったノウハウをベースに業務プロセスの分析・シミュレーション機能を強化し、従来より細かく、正確なプロセスの分析ができるようになりました。
また、業務の実行状況を監視・分析するソフトウェアの最新版「Interstage Business Process Manager Analytics(インターステージ ビジネス プロセス マネージャー アナリティクス) V10」もあわせて販売開始し、お客様はこれらの商品を活用することで、業務プロセスを改善するためのPDCAサイクルをより細かく、正確に、かつ早く回すことができるようになります。
当社は、本商品により、国内外で高まりつつあるSOAによる業務統合のニーズに応えるとともに、当社が提唱する、人・プロセス・ITの全体最適化の実現を通じて、お客様のフィールドイノベーションを支援してまいります。
近年、ビジネス環境の変化のスピードがますます速くなるなか、企業はその価値を向上させ続けるために自身のビジネスを変革していくことが重要であり、環境変化に素早く対応できるよう業務プロセスの継続的な改善が不可欠になっています。このような状況の下、海外で先行するBPM(Business Process Management)の取り組みが、国内市場でも広がりつつあります。
[Interstage Business Process Managerの位置付け] |
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当社は、米国を始めとした世界各国でBPMソリューションを提供し、世界20ヶ国以上のお客様に採用いただいており、また、「Interstage Business Process Manager」は、2005年度から3年連続で前年度売上高比150%超の成長を達成しています。
本商品は、当社が海外で培った経験とノウハウをベースに開発しており、グローバルで支持されている商品です。また、当社は本商品を、SOAを支えるミドルウェアの中核に位置付けており、当社のミドルウェアのみならず、他社ソフトウェアとも連携することで、オープンな環境において、人・プロセス・ITの全体最適化を実現してまいります。
人の作業と業務システムを統合して業務プロセスのシステム化・効率化を実現するビジネスプロセス管理ソフトウェアです。「承認」「拒否」「委任」といった人間の判断で行う業務プロセスをシステム化することで、従来は見えていなかった業務の実行状況を正確に管理することができます。また、SOAに対応しており、さまざまなシステムとの連携が可能なため、既存の業務システムを活用したシステム構築を支援します。
業務の実行情報(イベント)やログを用いて、業務プロセスの実行状況と異常をタイムリーに監視し、即座に分析するソフトウェアです。「Interstage Business Process Manager」と組み合わせることで、業務プロセスの監視、異常検出、異常に対する迅速な対処を可能とします。また、業務プロセスの活動状況を分析することで、業務改善のための具体的なポイントが明確になり、業務プロセスの最適化および、継続的な業務改善を支援します。
当社は、BPM分野における標準技術であるXPDL(注2)などを本商品へいち早く組み込み提供しています。また、国際標準化団体WfMC(注3)の技術委員会において委員長を務めるなど標準化作業においても強いリーダーシップを発揮しています。
業務プロセスのシミュレーションを行うためには、業務処理件数、作業時間、投入人員などのシミュレーション条件の設定が必要です。このシミュレーション条件を業務プロセスの実行履歴より算出する機能を新たに追加し、算出された条件を修正していくことで、業務改善効果のシミュレーションが正確かつ効率的に行えます。
[Interstage Business Process Manager によるPDCAサイクル] |
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業務プロセスの実行に必要となる処理日数を事前に見積もり、その日数との乖離を監視することにより、問題が発生しそうな案件を事前に検知することが可能となりました。また、業務ルールやKPI(注4)を設定することにより、実行された業務がルールから逸脱した場合や目安値を超えた場合に自動的に警告通知が関係者に送信され、対応作業を促します。
API(注5)を利用した業務画面開発機能に加え、業務画面テンプレートを新たに標準で提供します。また、業務画面テンプレートをカスタマイズする機能も合わせて提供し、Ajax(注6)技術を利用した部品により、操作効率が高く表現力豊かな業務画面の開発を短期間で実現します。
業務プロセスごとに準備する必要がある、プロセス定義、フォーム、クラスファイルなどの資産を、業務プロセス単位にパッケージ化して配置する機能を新たに提供することで、資産の種類ごとに配置する手間を省くと同時に管理・メンテナンスコストを削減できます。
これらの新機能により、いつ、誰が、何をして、どこが問題か、どうなっているかを「見える化」し、効率的に業務改善のPDCAサイクルを回せるようになり、人・プロセス・ITの全体最適化を実現してまいります。
製品名 | 販売価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
Interstage Business Process Manager V10 (従来の「Interstage BPM Flow」より名称変更) |
800万円より | 2008年8月末 |
Interstage Business Process Manager Analytics V10 (従来の「Interstage BPM Monitoring」より名称変更) |
300万円より | 2008年8月末 |
記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
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