PRESS RELEASE
2008年2月29日
甲南大学
富士通株式会社
「新教育情報システム」を本格稼動
～ITを活用した先進的な教育環境を整備～
甲南大学（学長：杉村芳美、本校：兵庫県神戸市）はこのたび、ITを活用した大学教育の充実と高度化に取り組むために、教育情報システムの刷新を行い、本格稼動を開始しました。
「新教育情報システム」は、甲南大学と富士通株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長 黒川博昭、以下富士通）が共同開発したもので、学生がいつでもどこからでも学内のパソコン教室のパソコンやファイルサーバを活用して課題に取り組むことができる、先進的な教育環境を学生に提供するものです。
近年、大学教育ではIT活用が不可欠となっており、学生が学習や課題に取り組むにあたって、夜間や休日における学内のIT環境利用や自宅などの学外からのアクセスも求められておりますが、これまで運用や設備面、またセキュリティなどに課題があり、対応が困難でした。
甲南大学では、このようなニーズに対応するため、富士通と共同で、「新教育情報システム」を開発しました。新システムでは、富士通のリモートクライアント利用システム「Campusmate/PCWatcher」により、学生が、休日・夜間を問わず、いつでも学外から学内のパソコン教室のパソコンにアクセスし、大学が保有する専門性の高い高価なパッケージソフトを利用できます。
また、Webファイル共有システム「Webコラボレーション（注1）」により、学生はWebブラウザを通じて、学外からでも、学内のファイルサーバの各自のファイルにアクセスできます。
これにより、学生は、自宅や外出先からでも学内と同じ環境で、大学が保有する専門性の高い高価なパッケージソフトを利用して、いつでも課題に取り組むことができます。
甲南大学は、情報教育の学生満足度全国2位（大学ランキング2007年度版,朝日新聞社発行）に選ばれるなど、教育・研究を含めた全学的なIT環境の充実を図ってきました。今回、「新教育情報システム」の構築を行うことにより、最新の情報教育環境を活用した、より高度な教育・研究環境を提供していきます。
富士通は、大学の教育、研究、事務、窓口サービス、広報、図書館など、あらゆる現場にITを活用することにより、大学における業務の効率化と質の向上、学生への充実したサービスの提供を支援するためのトータルソリューションを提供するとともに、魅力ある大学づくりに貢献していきます。
甲南大学と富士通は、2006年3月より、e-Learningコンテンツに関する協業を開始しており、その後も、甲南大学の学生が取り組んだ研究テーマ「Portalシステム」を富士通の協賛するサイエンティフィック・システム研究会（注2）の場で発表するなど、パートナーとして継続的な活動を行ってきました。今後も両社は、SNSの活用をはじめとする先進的なIT環境の実現に向けて産学連携を推進していきます。
「新教育情報システム」の特長
- 学外からでもパソコン教室のパソコンをリモート利用可能
リモートクライアント利用システム「Campusmate/PCWatcher」により、学生が休日・夜間を問わず、学内のパソコン教室のパソコンをいつでも学外からアクセス可能です。これにより、学生は、自宅や外出先からでも学内と同じ環境で、大学が保有する専門性の高い高価なパッケージソフトを利用して課題に取り組むことができます。また、「Campusmate/PCWatcher」のパソコン教室利用状況表示機能により、学内設置のディスプレイおよび各自のパソコンや携帯電話から、パソコン教室のパソコンの空き状況を確認できます。
- 学外からも学内のファイルサーバを利用可能
Webファイル共有システム「Webコラボレーション」により、学生はWebブラウザを利用し、学外からいつでも、学内のファイルサーバにある個人のフォルダにアクセスし、課題に取り組むことができます。
- セキュリティの強化
セキュリティの強化により、学生は個人が所有するパソコンから、学内のパソコン教室のパソコンや学内のファイルサーバにアクセスすることができます。これにより、学生は学内のIT環境を学外から利用することができるため、IT利用の促進を図ります。
システム概要
ハードウェア |
： |
UNIXサーバ「PRIMEPOWER」、PCサーバ「PRIMERGY」、 ネットワークサーバ「IPCOM」、企業向けパソコン「FMV」 |
ソフトウェア |
： |
リモートクライアント利用システム「Campusmate/PCWatcher」、 Webファイル共有システム「Webコラボレーション」、 パソコン運用支援パッケージ「MAGICLASS瞬快」 |
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 Webファイル共有システム「Webコラボレーション」：
- 本製品は、株式会社富士通大分ソフトウェアラボラトリ（本社：大分県大分市、代表取締役社長：阪田安丸）が開発。
- 注2 サイエンティフィック・システム研究会：
- 大学や研究所などの科学技術分野のコンピュータ利用機関を主体とし、コンピュータ・サイエンス技術情報交換やコンピュータ利用ニーズに対する課題と解決策のディスカッション、また実験などを伴う研究活動を通じて、会員相互の利益を図ることを目的とする研究会。
関連リンク
本件に関するお問い合わせ
富士通株式会社
神戸支社 第一営業部 文教グループ
電話 ： 078-361-2797 （直通）
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。
