PRESS RELEASE
2008年1月24日
川崎市
株式会社光和電機
富士通株式会社
株式会社光和電機 - 富士通株式会社
~川崎市知的財産戦略策定モデル事業「知的財産交流会」成果第1号~
川崎市(市長:阿部孝夫)が実施した川崎市知的財産戦略策定モデル事業「知的財産交流会」における成果の第1号として、株式会社光和電機(代表取締役:黒川純、川崎市麻生区、以下「光和電機」)が富士通株式会社(代表取締役社長:黒川博昭、東京都港区、以下「富士通」)の所有する拡大視認装置(注1)に関する開放特許を活用するための特許ライセンス契約を締結しました。
川崎市は、戦後の日本経済の発展を支えてきた工業都市ですが、経済のグローバル化により、製造業を中心として、生産機能から研究開発機能へと産業構造の転換が進んでいます。
川崎の産業が、成長著しいアジア諸国やBRICsに対して、今後も国際競争力を維持し持続的に発展していくためには、付加価値の高い技術、製品、ブランド力を生み出す知的財産に着目し、これを活用して川崎に立地する地域企業を活性化していく必要があります。
このため、市内に立地する200を超える研究機関や、優れた技術をもつ中小企業が集積する、本市の産業特性を踏まえ、今年度から、年度内に策定される川崎市知的財産戦略の中核をなすモデル事業として、市内に事業所・研究所等がある大企業と中小企業の知的財産交流会を開催してきました。
知的財産交流会は、知的財産を核として大企業と中小企業相互の交流が図られることにより、新たなビジネス関係の構築や、中小企業における知財経営の意識啓発等が図られ、ひいては地域産業が活性化され、競争力が強化されることを目指した取組です。
今年度は、市内大企業3社の協力を得て、これらの企業の開放特許等の知的財産権について、活用意向のある中小企業に対して紹介するセミナーを5回開催しました。さらに、大企業と中小企業の間に立って、マッチングのコーディネート及びフォローアップを行う知財コーディネータを配置し、現在10件以上のマッチング案件についてフォローアップを行っています。
こうしたマッチングの中の1件であった、光和電機と富士通との間において、この度、富士通の所有する開放特許「拡大視認装置」について、特許ライセンス契約(注2)が締結されました。
光和電機は、主力製品がファンクションテスターと呼ばれる電子機器回路の実装基板の検査装置であり、大手メーカーを中心に数多くの納入実績があります。一方で、受注生産型の企業であるため、経営の安定化に向けて、受注数の波に影響されない自社商品を開発したいとの要望を持っていたことから、川崎市知的財産交流会へ参加したことがきっかけとなりました。
一方、富士通は法務・知的財産権本部が中心となって、有償開放特許のライセンス活動に力を入れています。富士通では多くの特許を所有していますが、自社製品に使用するよりも、他社が活用した方が、新たな価値を生み出すケースがあります。この様な技術シーズを厳選して、幅広く紹介することを「技術営業活動」として推進しています。
日本特許第2803660号「拡大視認装置」及び日本特許第2983089号「拡大確認装置」
拡大視認装置
所在地 |
: | 川崎市麻生区栗木2-6-23(マイコンシティ内) |
代表者 |
: | 代表取締役 黒川 純(くろかわじゅん) |
事業内容 |
: | 各種検査システムの設計製造販売、ソフトウェア・ハードウェア設計、マイコン応用産業用自動化システムの開発・設計・製作 |
資本金 |
: | 1,000万円 |
従業員数 |
: | 47名 |
本店所在地 |
: | 川崎市中原区上小田中4-1-1 |
代表者 |
: | 代表取締役社長 黒川 博昭(くろかわひろあき) |
事業内容 |
: | 通信システム、情報処理システムおよび電子デバイスの製造・販売ならびにこれらに関するサービスの提供 |
資本金 |
: | 3,246億2,507万5,685円 |
従業員数 |
: | 35,637名(2007年9月20日現在) |
以上
川崎市経済局産業政策部 企画課
電話 : 044-200-2360
株式会社光和電機 総務部
電話 : 044-981-2151
富士通株式会社 広報IR室
電話 : 03-6252-2175
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。