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PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)

2007-0204
2007年9月28日
富士通株式会社
株式会社富士通研究所

下り900Mbpsの伝送能力を有する「Super 3G無線基地局装置」を実現

富士通株式会社(以下、富士通)は、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下、ドコモ)の「Super 3G無線基地局装置」調達において、2006年11月に試作機および商用装置の開発、製造メーカーに選定されました。ドコモおよび株式会社富士通研究所(注1、以下富士通研究所)と共同で試作機の開発を進め、無線高速大容量通信の基幹技術であるMIMO(注2)の適用により、下り900Mbpsの伝送能力を有する無線基地局装置の試作に成功しました。

Super 3Gは、現在の携帯電話3G(FOMA)の次世代規格であり、携帯電話でブロードバンドを活用するためのワイヤレスシステムです。現在、データ通信速度の高速化、接続遅延の短縮、周波数利用効率など、飛躍的な性能向上を目的とし、国際標準化団体3GPP(注3)にて、LTE(注4)と称して標準仕様作成が進められています。

富士通と富士通研究所は、ドコモのSuper 3G無線基地局装置の開発、製造メーカーとして選定されて以来、ドコモと共に技術開発を進め、Super 3G基地局送信および移動局受信にそれぞれ4アンテナ(4×4MIMO)を適用した場合に、下り約900Mbps(20MHz帯域、3セクター)の伝送能力を有する無線基地局装置の試作に成功しました。

今後、MIMOを始めSuper 3G試作機開発・評価の成果を活用し、3G無線基地局装置で培った高効率アンプ、高性能ベースバンド処理技術をさらに発展させ、商用装置での最適化を目指すと共に、小型・低消費電力で経済的な商用Super 3G無線基地局装置の開発を行っていきます。

なお、本装置を10月2日から幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2007」で展示いたします。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 株式会社富士通研究所:
代表取締役社長 村野和雄、本社 神奈川県川崎市。
  注2 MIMO(Multiple-Input Multiple-Output):
同一時刻、同一周波数を用いて、複数のアンテナから異なる信号を送受信する空間多重伝送技術。Super 3Gのコア技術の一つとして、周波数帯域幅を増やさずに、無線通信の飛躍的な高速化が可能となる。
  注3 3GPP(3rd Generation Partnership Project):
IMT-2000 W-CDMAの詳細な仕様を作成するパートナーシッププロジェクト。各国地域の標準化組織が、3GPPで作成された仕様を各国・地域共通の標準規格とする。世界の主要な移動通信関係会社を含む多くの会社や団体が加盟。
  注4 LTE(Long Term Evolution):
Super 3Gの3GPP規格名称。

本件に関するお問い合わせ

広報IR室
電話: 03-6252-2174 (直通)



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