PRESS RELEASE (デバイス)
2007-0168
2007年8月23日
富士通株式会社
~同等の画質で録画時間が2.5倍以上に!~
「MB86H52」 製品写真 |
拡大イメージ |
地上デジタル放送やBSデジタル放送では、MPEG-2方式で圧縮された映像データが配信されています。MPEG-2方式の映像は高精細ですが、そのままハードディスクなどの蓄積媒体に録画するには、データ量が膨大になり録画時間が限られてしまう課題がありました。
当社はこの点に着目し、MPEG-2方式の映像データをより圧縮率の高いH.264方式の映像データに変換するトランスコーダLSI「MB86H52」を開発しました。本製品は、現在出荷中のフルHD対応H.264コーデック(圧縮・復元)LSI「MB86H51」の映像処理技術をベースにトランスコード(変換)機能を実現したもので、株式会社富士通研究所(注3、以下 富士通研究所)独自の高画質技術により、入力されたMPEG-2映像データの画質を維持しながら、H.264 方式の映像データにトランスコードすることが可能です。
H.264方式の映像データにトランスコードすることで、画質を維持したままデータサイズを半分以下に削減できるため、ハードディスクレコーダなどの録画機器では同じハードディスク容量で録画時間を2.5倍以上に延長することができます。また、トランスコードしてデータ量を削減したH.264方式の映像データは家庭内などの低帯域のネットワークでもフルHD映像伝送を行うことが可能になります。
なお、本製品は9月18日(火曜日)から20日(木曜日)に韓国(ソウル市)で開催される半導体に関する展示会「i-SEDEX 2007」に出展します。
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製品名 | サンプル価格(税込) | サンプル出荷時期 |
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MB86H52 | 25,000円 | 2007年9月より |
2007年度500万個 (H.264対応LSI全体で)
人が見て画質劣化が気になりやすい部分(顔やゆっくり動く物体など)を常時追跡し、該当部分をあまり圧縮せずに高画質となるようにし、それ以外はできる限り圧縮するという、メリハリのある圧縮制御を行う富士通研究所独自のアルゴリズムを採用しました。これによって、MPEG-2からH.264にトランスコードしても同等の画質を保つことが出来ます。
フルHD対応H.264コーデックによる映像圧縮・復元機能も搭載していますので、非圧縮の映像データをH.264方式にて圧縮することができます。また、本製品で圧縮またはトランスコードしたH.264方式の圧縮データを復元することもできます。本コーデック機能は、「MB86H51」で採用した機能です。
当社は「画像の富士通」として、今後も、さまざまな映像フォーマットに対応するフルHDマルチデコーダなどH.264処理用LSIにより業界をリードし、お客様に高性能なデジタル機器向け映像処理LSIを提供していきます。
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
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以上
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