PRESS RELEASE (デバイス)
2007-0097
2007年5月9日
富士通株式会社
~既存FR製品のソフト資産を流用でき、処理性能30%向上~
デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、DVDレコーダ、オーディオ機器などのデジタル家電製品では、モデルチェンジのたびに便利な付加機能が追加され、それに伴いマイコンの処理内容も増加しています。また、多彩なディスプレイ表示などへの対応により、マイコンで処理するデータが大容量化し、ますますCPU性能の高速化が求められています。
こうした要求に応えるため、従来に比べて30%以上処理性能をアップした、新たな32ビットCPUコア「FR80S」を搭載したマイコンのラインナップを加えます。各製品の周辺機能仕様は全て同一のため、ソフト資産の流用が可能で、お客様のアプリケーションでのモデル展開に容易に対応できます。
「FR80S」搭載マイコンの第一弾として、高速動作に対応した「FR80S/T1シリーズ」を新たに開発し、プログラムの大容量化が進んでいるオーディオ機器やプリンタなどに向けて「MB91F639」、製品機能アップによりマイコンの多ピン化が要求されている一眼レフデジタルカメラやデジタルテレビなどに向けて「MB91F647」の2製品の販売を開始します。今後さらに低消費電力版、多機能版など豊富な製品ラインナップを取り揃え、お客様の多様なご要望にお応えしていきます。
なお、本製品は、富士通VLSI株式会社(注3)、富士通デバイス株式会社(注4)、富士通マイクロソリューションズ株式会社(注5)と共同で開発したものです。
また本製品について、5月16日(水曜日)から18日(金曜日)に東京ビッグサイトで開催される「第10回組込みシステム開発技術展」で展示します。
製品名 | サンプル価格(税込) | 販売開始時期 |
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「MB91F639」 | 1,000円 | 2007年9月 |
「MB91F647」 | 1,000円 | 2007年10月 |
共通評価用チップ「MB91V650」は2007年8月より販売開始。
月間50万個(2製品合計)
パイプライン処理の改善などによって、既存の「FR」コアからCPU処理性能を30%以上アップした「FR80S」コアを搭載しました。「FR80S」は、既存「FR」の命令セットを継承していますので、お客様のこれまでのソフト資産が流用可能です。
約1.2マイクロ秒(注7)でアナログ信号をデジタルに変換できる高速A/Dコンバーターを2ユニット内蔵しています。これにより、さまざまなセンサーからの情報を高速処理することが可能になります。
映像や音声処理用の各種デバイス制御用として、12チャネルのマルチファンクションシリアルインターフェースを内蔵しています。マルチファンクションシリアルインターフェースでは、ソフト切り替えにより、SIO(注8)、UART(注9)、I2C(注10)の通信方式に対応することが可能です。
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当社はフラッシュマイコンをコア製品と位置づけ、お客様に3つのバリュー“供給力”、“信頼性”、“技術力”を提供する「FF Value」(富士通フラッシュマイコンバリュー)を提唱しています。当社製品はCANマイコンをはじめとする車載用、デジタルAV、情報家電など幅広い分野で採用され、高い評価をいただいています。
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
PDF 「FR80S/T1シリーズ」の仕様概要 (150KB)
以上
電子デバイス事業本部 システムマイクロ事業部ソリューション技術部
電話: 044-754-2181 (直通)
E-mail: edevice@fujitsu.com
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。