PRESS RELEASE (デバイス)
2007-0115
2007年5月21日
富士通株式会社
~18.6Mbpsデータ受信時に240mWの低消費電力を実現~
携帯電話および無線通信サービスの急激な市場拡大により、モバイル通信ではいっそうの高速および安定接続が求められています。モバイルWiMAXは次世代無線ブロードバンド技術として、現在の3G携帯電話より高速データ通信が可能であり、既存の無線LANなどに比べ通信品質に優れ、広域サービスが可能なため、今後新しい市場やサービスの開拓が見込まれます。
本製品は、すでに出荷を開始している固定WiMAX(注3)チップから得られたノウハウと、3G携帯電話用ベースバンド(注4)チップ開発から得られた低消費電力技術をもとに、株式会社富士通研究所(注5)と共同で開発したモバイルWiMAXの端末向けベースバンドチップです。
本製品は複数のアンテナを活用するMIMO技術に対応することで、モバイルWiMAXの特長である高速モバイル通信と安定接続を可能にします。また、当社の90ナノメートル(以下、nm)プロセステクノロジーにより、大容量データ受信時での低消費電力を実現します。
また、RFボードを含む評価キット、およびPCカード型のリファレンスプラットフォームを提供し、お客様の効率的なモバイルWiMAX端末の開発業務を支援します。
今後当社は、モバイルWiMAX端末製品を開発するお客様向けに本製品の販売を強化していくとともに、さらなる低消費電力化、小サイズ化を追求した製品を加えることで、モバイルWiMAX市場の拡大に対応していきます。
製品名 | サンプル価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
MB86K21 | 3,500円 | 2007年8月末日 |
2008年度末までに60億円(当社の決算期は3月末日です。)
複数のアンテナを活用するMIMO技術はモバイルWiMAXの最大の特長であり、場所を選ばず快適な無線通信を可能にします(最大転送量45Mbps)。
当社の先端90nmプロセステクノロジーにより、モバイル製品にとって重要な低消費電力を達成しており、18.6Mbpsのデータ受信時で240mWという低消費電力を実現しました。また、スリープモードでは、10mW以下を実現します。
当社は、本製品におけるPCカード型のリファレンスプラットフォームを使って、今後予定されているWiMAXフォーラム(注6)のWave2(注7)認証を取得する予定です。
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
PDF 「MB86K21」の主な仕様 (99KB)
以上
電子デバイス事業本部 モバイル事業部 マーケティング部
電話:03-5322-3381(直通)
E-mail:edevice@fujitsu.com
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。