PRESS RELEASE (サービス)
2007-0113
2007年5月16日
富士通株式会社
~第一弾として企業向けネットワークサービスを大幅に強化した「FENICSⅡ」を提供開始~
当社はこのほど、ネットワークを中心としたIT活用を進めることでお客様のビジネスを革新していくという新しい考え方、「Network as a Service」を提唱し、コンピュータ、ネットワークといったITリソース、個人認証などのセキュリティ技術、早期ビジネス構築実現のためのプログラムやインターフェース群を「サービス・プラットフォーム」として、融合して提供してまいります。
「サービス・プラットフォーム」は、マルチキャリアネットワークサービス「FENICSⅡ」と、ネットワークと上位のアプリケーションやコンテンツとをつなぐための共通基盤である「SaaS(Software as a Service)プラットフォーム」からなります。
第一弾として主要通信事業者様の回線をお客様にワンストップで提供するマルチキャリアネットワークサービス「FENICS(フェニックス)(注1)」を大幅に強化し、「FENICSⅡ」として新たに、6月上旬より順次サービスを開始します。「FENICSⅡ」は、多様化するお客様の利用接点に着目し、ユビキタス端末のサポートを強化します。特に、正規利用者の特定のために、セキュアな個人認証を行うための「パーソナルアクセスソリューション」を提供します。
従来からの企業内イントラネットに加え、ワールドワイドに普及しているインターネットや今後本格展開が始まる次世代ネットワークをサポートし、仕事場で働く人から、家庭で生活する人までが便利に、安心安全にネットワークを利用できる環境を提供してまいります。
第二弾として、「SaaSプラットフォーム」についても、近日、発表いたします。この「SaaSプラットフォーム」により、企業の新規ビジネス構築や異業種間の連携を容易に行えます。
「Network as a Service」は、ネットワークにつながる全ての正規利用者が、いつでも、どこでも、容易に、必要なだけ、好きな方法で、サービスを受けられる世界を目指します。
当社は、ITインフラからネットワークサービス、ユビキタス端末の全てを、お客様のビジネス拡大のために、ワンストップで提供できる世界で唯一のITベンダーとして、「Network as a Service」の実現を目指すことで、お客様の「フィールド・イノベーション」を加速してまいります。
「Network as a Service」を活用した新たなビジネスシーンは、5月17日から5月18日まで、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催される「富士通フォーラム2007」にて展示します。
昨今、IT活用は目覚しいスピードで加速しており、多様な利用シーンが考案されています。人々にとっての利便性が向上する一方で、強固なセキュリティ、早期ビジネスの立ち上げ、利用者にいろいろな制約を意識させない使い方が課題として指摘されています。
お客様は、ITを使ってさまざまなビジネスを外部のお客様や社内システムと連携させる必要があり、一方、そのIT利用者は、より利便性の向上、いろいろな制約を意識しない使い方を求めています。
当社は、「Network as a Service」という新しい考え方のもとに、ネットワークを中心としたITサービスを通じて、人々の利便性を維持した上で、さらに利用についての制約をなくすとともに、安心・安全なお客様のビジネス基盤を早期に構築していくことを目指します。
「Network as a Service」の第一弾として提供する「FENICSⅡ」により、正規利用者が特定されるようになると、利用者は、万人共通のサービスではなく、より利用者個人向けにカスタマイズされたサービスを受けられるようになります。例えば、個人の口座情報や健康情報に基づいた遠隔コンサルティグや、特定の場所や店舗にいる企業会員に対する近隣情報や特売情報提供等がこれにあたります。お客様のビジネスの視点からは、多様化する消費者の動向から市場の変化を捉えやすくなります。
また、今回「サービス・プラットフォーム」として提供されるITサービス群を活用することで、お客様の新規ビジネス創出のためのITシステム構築方法を「作る」から「(部品等を組合せて)使う」へシフトさせていき、お客様の新商品投入やビジネスモデル創出のための時間を有効活用することができます。
「Network as a Service」強化として、企業の新規ビジネス構築やSaaS展開、異業種間の連携・サービス向上を容易に行えるプログラムやインターフェース群、さらにはオンデマンドで利用できるITリソースについても、「SaaSプラットフォーム」として体系化し、近日中に発表を行います。
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「FENICSⅡ」は、企業の専用ネットワーク網(イントラネット)に加え、ワールドワイドで広く用いられているインターネット、今後普及が始まる次世代ネットワークを富士通がワンストップで提供する、マルチキャリア、マルチメディアネットワークサービスです。
「FENICSⅡ」は、上記のネットワーク網を利用し、お客様のビジネスとその利用者の現場をさまざまなユビキタス端末を通してつないでいきます。
「パーソナルアクセスキー」を利用したパソコンなどの端末とネットワークの新しい使い方を提案する「パーソナルアクセスソリューション」
今後、「パーソナルアクセスキー」について、さまざまなユビキタス端末への組込みを検討していきます。
「FENICSⅡ」では、本日より販売開始する、世界最小のコンバーチブル型ウルトラモバイルPC「FMV-LIFEBOOK Uシリーズ」をはじめ、ワンセグ配信を活用した「スポットキャスト」(2007年3月に技術発表済)、ICタグや電子ペーパーなどの新型ユビキタス端末をサポートしていきます。これらを活用した新たな使い方を提案することで、これまで、拠点間の接続でとどまることの多かったネットワークサービスをお客様一人一人までに拡大し、安心・安全で利便性の高いビジネス基盤として、お客様のビジネス拡大を支えてまいります。
「FENICS」のコア・ネットワークは、通信事業者様のネットワークやモバイル網、インターネット等を相互接続し、お客様がネットワーク構成を意識せずに、ネットワークサービスをご利用いただけるようにしています。今回、FENICSのコア・ネットワークを再構築し、今後ますます多様化するお客様のネットワーク・ニーズに迅速に対応します。
ネットワーク利用の高度化により、お客様のネットワーク要件は、動画伝送、高信頼ネットワーク、多拠点接続など多様化しています。ネットワークの運用方法はこれらの要件毎に異なるため、従来は半年以上の期間をかけて個別にコア・ネットワークの構築をしていました。
今回、通信事業者様の次世代ネットワーク構築で実績のある最新のルータ装置「Fujitsu and Cisco CRS-1」(注4)を導入し、同製品が持つ、仮想ネットワーク、多拠点同時配信、IPv6などの先進機能を最大限に活用して、「FENICS」のコア・ネットワークを再構築します。再構築後は、動画配信や高信頼性の確保、多店舗との接続といった、お客様のビジネスの特長にあったコア・ネットワークを選択することができるようになり、ビジネス構築が大幅にスピードアップします。
通信事業者様で構築中の次世代ネットワークについても、NTTグループ様、KDDI様、ソフトバンクテレコム様との協業により、接続していく計画です。
また、既存のネットワークやインターネット接続についても従来通り、ワンストップで提供します。
製品名 | 販売価格(税別) | サービス開始時期 |
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パーソナルアクセスソリューション | 利用者100名の例 月額10万円から |
2007年6月下旬 |
FENICS グローバルVPNサービス | 中国とのインターネット VPN接続(1Mbps)の例 月額22万円から |
2007年6月上旬より順次 |
JoinMeeting | 月額1万4,000円から | 提供済 |
FENICS事業を含めたアウトソーシングサービス全体で、2006年度4,600億円の売上規模を、サービス・プラットフォームを核とした今後の展開により2008年度までに6,000億円以上に引き上げる計画です。
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
サービスビジネス本部 ネットワークビジネス推進統括部
ネットワークサービス推進部
電話: 03-6424-6263(直通)
E-mail:contact-networkservices@cs.jp.fujitsu.com
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