PRESS RELEASE
2007-0063
2007年3月27日
富士通株式会社
~世界最小の低駆動電圧(4.0V)での動作を実現~
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ブロードバンドネットワークの世界的規模での普及により、より増大する通信トラフィックに対応するため、40Gbps基幹光ネットワークシステムの導入が活発化してきております。この中で、さまざまな光伝送信号の符号化方式が検討されておりますが、伝送路や中継ノード通過の際に発生する信号歪に対する耐力、帯域の効率性に優れたDQPSK方式の伝送技術が必要になります。
これまで、商用の光伝送システムを構築するために必須となる、低電圧で動作する広帯域な光変調器が求められてきましたが、DQPSK方式に対応した変調器は構造が複雑化することなどにより、低電圧・広帯域特性を実現することが大きな課題でした。
今般、当社は、株式会社富士通研究所(注3)と共同で開発した技術により上記課題を解決し、商用の光伝送システムに搭載可能なDQPSK用の低駆動電圧LN変調器の販売を開始します。
従来のLN変調器は、40GbpsのDQPSK信号を生成するためには、10V以上の20Gbpsの高速電気信号で駆動する必要があり、駆動回路の消費電力が大きく、小型化、高信頼性確保が課題となっていました。
今般、LN変調器の駆動電圧を世界最小の4.0Vにまで低減させ、商用システムへの搭載に適した実用的な光変調器を実現しました。
高品質のDQPSK信号を生成するために、光応答周波数特性の広帯域化が必須となります。既に製品化済の40GbpsのLN変調器と同等の技術を用いて、25GHzの帯域を実現しました。
複数の高速電気信号入力端子を変調器の片側に近接して配置することで、駆動回路側でこれらの電気信号間の時間遅延差を特別に調整することなくDQPSK信号を生成することが出来ます。
また、上記高速電気信号と変調器制御用DCバイアス信号に、それぞれ別の入力端子を設けたことで、両信号を合成する筐体外側の電気回路が不要になります。
なお、本製品サンプルを、3月27日から29日まで、米国カリフォルニア州アナハイムで開催されるOFC/NFOEC2007展示会へ出展する予定です。
製品名 | 販売価格(税別) | 出荷時期 |
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40G DQPSK LN変調器 | 個別見積り | 2007年6月1日 |
2007年度:10億円(富士通の決算期は3月末日です。)
以上
電話: 044-754-3757(直通)
E-mail: sales@ml.css.fujitsu.com
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