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PRESS RELEASE (サービス)

2007-0024
2007年2月8日
富士通株式会社

世界初!H.264による日米間のHD映像伝送を実現

~ 日本テレビ「NFLスーパーボウルXLI」の放送に映像伝送装置「IP-9500」を使用 ~

2007年2月5日、日本テレビ放送網株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:久保伸太郎 以下、日本テレビ)様の地上波デジタルチャンネルにて放送された「NFLスーパーボウルXLI」(注1)の録画中継において、当社の映像伝送装置「IP-9500」(注2)が採用されました。H.264(注3)方式による日米間のHD(注4)映像伝送に成功したのは世界で初めてです。

H.264により、低帯域での伝送が可能になるため回線コストが削減でき、また株式会社富士通研究所(注5)の独自アルゴリズムにより、高画質映像を実現します。

近年、世界各国において地上波デジタル放送が開始され、放送業界では高品質なHD映像を低コストで伝送するニーズが高まっています。特に海外から送られるHD映像においては、低帯域で高品質な映像伝送が求められています。

当社の映像伝送装置「IP-9500」は動画の高圧縮方式であるH.264を採用しており、また独自技術により、画質の美しさにおいても高い評価を受けています。

今回、日本テレビ様は2007年2月4日(米国現地時間)に米国マイアミで行われた「NFLスーパーボウルXLI」という人気コンテンツの本放送(録画中継)に「IP-9500」を採用し、世界で初めてH.264を使用した日米間の映像伝送を実現しました。従来のMPEG-2(注6)に比べ、半分以下の20Mbps(注7)という低帯域回線で伝送することができました。また、アメリカンフットボールという動きの激しいスポーツ素材においても、独自のH.264制御アルゴリズムにより実放送に適した映像品質で伝送可能なことが実証されました。


映像伝送装置「IP-9500」

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


以上

注釈

  注1 「NFLスーパーボウルXLI」:
「スーパーボウル」は米国アメリカンフットボールのプロリーグであるNFL (National Football League)の優勝決定戦で、米国最大のスポーツイベントの一つ。第41回目を迎える今年の大会は、2月4日、米国フロリダ州マイアミにて開催された。
  注2 「IP-9500」:
2006年11月より販売開始している、高効率映像符号化技術H.264を使用したHD画質の映像をリアルタイムに伝送できる装置。IPでの出力の他に、オプションボード搭載によりDVB-ASIでの出力が可能。今回の伝送ではDVB-ASIを使用している。
  注3 H.264 :
映像符号化方式の一つで、MPEG-2などの従来方式に比べて圧縮効率の高さが特長。ITU-T(国際電気通信連合・電気通信標準化部門)とISO/IEC(国際標準化機構/国際電気標準会議)が共同で策定した、最新の映像圧縮の国際標準規格。従来方式であるMPEG-2などの2倍以上の圧縮効率を実現すると言われており、携帯電話用途などの低ビットレートから、ハイビジョンクラスの高ビットレートに至るまで幅広く利用されることを想定している。
  注4 HD :
High Definitionの略で、高精細映像のこと。
  注5 株式会社富士通研究所 :
代表取締役社長 村野和雄、本社 神奈川県川崎市。
  注6 MPEG-2 :
ITU-TとISO/IECが共同で策定した映像圧縮の国際標準規格。デジタル放送やDVDビデオなど、広く利用されている。
  注7 20Mbps :
H.264にて符号化したビデオのビットレート。

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