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PRESS RELEASE (サービス)

2007-0039
2007年2月27日
富士通株式会社

金融SOAソリューション体系「EVOLUO」を強化

商品サービス・ソリューション「EVOLUO-CONSONARE」販売開始

~ 開発期間の短縮、ならびに迅速かつ柔軟な業務の追加・入れ替えを実現 ~

当社はこのほど、金融SOA(注1)ソリューション体系「EVOLUO(エヴォルオ)」において、金融機関における基幹系システムのアプリケーション開発を担う商品サービス・ソリューション「EVOLUO-CONSONARE(エヴォルオコンソナーレ)」の販売を開始します。

本商品は、金融基幹系システムにおいて、共通フレームワークの採用により基本制御機能と業務ロジックを分離するとともに、SOA化により各業務のコンポーネント化を実現するものです。また決済・融資・顧客・日計などの汎用的な業務アプリケーションのひな型を提供し、ワンストップの導入支援サービスも実施します。

これにより、ひな型をベースに業務ロジックの記述に専念できるため、アプリケーションの開発期間が大幅に短縮され、SOA連携により迅速かつ柔軟な業務の追加や入れ替えが可能となり、お客様の経営戦略に即応する次世代型のシステムを実現します。

EVOLUO:EVOLUtional financial services Orchestrationの略。エスペラント語で「進化」の意味
CONSONARE:イタリア語で「調和」の意味。サービスを組み合わせて提供することから命名。

近年、金融業界では、総合金融サービスの本格的展開や異業種からの参入による競争激化などで、お客様のニーズに合わせた商品・サービスを「短期間」「低コスト」「安全」に提供していくことが求められています。当社はこの課題に対し、SOAの考え方に基づき多種多様な金融システムやサービス間を連携し、変化に強く、継続的に発展する次世代型のシステムを実現すべく、金融SOAソリューション体系「EVOLUO」を確立し、これに基づく商品群を提供しています。

今回販売開始する「EVOLUO-CONSONARE」は、金融機関のさまざまな商品・サービスを扱う基幹系システムにおいて、これまで不可分なケースが大半であった基本制御機能と業務ロジックを分離するとともに、SOA化を図り、お客様のビジネス戦略に合わせて柔軟に変更可能な金融ITシステムを提供するものです。具体的には、以下により構成され、必要な商品・サービスを選択的に利用し、かつそれらがシームレスに連携する次世代型のシステムを実現します。



  1. サービス

    要件定義から設計、構築、保守などのライフサイクルマネジメントに準拠したサービスをワンストップで提供。


  2. 業務アプリケーション

    決済・融資・顧客・日計などの、日本国内の金融機関で提供されている幅広い金融商品に適応した汎用的な業務アプリケーションのひな型を提供。


  3. 金融フレームワーク

    基幹系システム上で必要となる制御機能や共通的に使用される部品関数、データ運用機能などを提供。


また、すでに提供済みの金融ビジネスバス・ソリューション「EVOLUOBUSSOLA(エヴォルオバッソーラ)」と組み合わせることで、金融機関内部の周辺システムや外部サービス、提携先との連携性が高まり、現行の基幹系システムの中で必要な機能から段階的、かつ安全に移行することが可能です。

当社は、今後とも「EVOLUO」を通じて、「フィールド・イノベーション」を加速し、お客様の企業競争力向上に貢献してまいります。

本商品の特長

  1. 業務ロジックと制御機能を分離し、「業務アプリケーション」が業務ロジックに専念できるシステム構造を採用。
  2. 業務アプリケーションのひな型を活用することで、開発期間を大幅に短縮。
  3. 「EVOLUOBUSSOLA」との連携により、段階的な導入・移行が可能。
  4. IT基盤「TRIOLE」(注5)、ならびにメガバンクを始めとする多くの金融機関で培った基幹系システムの稼動実績・業務スキル・構築ノウハウによる高い信頼性と堅牢性。
  5. 資産の規模ではなく、「選択した機能」と「顧客数」の組み合わせによる従量制の価格設定。

「EVOLUO-CONSONARE」が実現する4つの変革

  1. アプリケーションの変革 ~業務プロセス変化への対応~

    法制度変更(日本版SOX法など)、新商品・新サービス提供、組織体制の変化に迅速に対応できるアプリケーション構造を採用。


  2. データベースの変革 ~お客様中心の元帳体系~

    お客様を一意に捉え、名寄せ・ポイント管理を充実したお客様中心のデータベースを実現。


  3. 運用の変革 ~運用の可視化と効率化~

    受け手にわかりやすい利用者視点のメッセージ出力による運用の可視化、ならびにピーク日処理の平準化による運用の効率化を実現。


  4. 開発の変革 ~人材不足への対応~

    ドキュメントを重視した開発手法の標準化によるノウハウ共有、ならびにお客様に合わせた開発言語によるビルディングブロック型開発を実現。


販売価格、および出荷時期

商品名 販売価格 出荷時期
商品サービス・ソリューション
「EVOLUO-CONSONARE」
個別見積 2007年10月から
順次出荷予定

販売目標

今後5年間で1,000億円

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

添付資料

PDF 添付資料 (88KB)

以上

注釈

  注1 SOA:
Service Oriented Architecture(サービス指向アーキテクチャー)
情報システム全体をサービスの集まりとして捉え、ハードウェアやOS・言語に依存せず、共通インターフェースを通じ、自由に連携・利用できるシステム構造を規定するソフトウェアアーキテクチャー。
  注2 E-SUP:
アプリケーションサーバを構築する際、一般的によく使われる処理を汎用化した機能群。
  注3 EVOLUOBUSSOLA:
「つなぐ」「束ねる」「拡げる」をコンセプトに、多種多様な金融システムやサービス間の有機的な連携を実現する金融ビジネスバス・ソリューション。
  注4 EVOLUO-RelationStage:
統合的なSOA基盤を軸に、営業活動、融資業務、それを支える経営管理業務をお客様視点で捉え、プロセス横断的な情報コントロールを実現する戦略系ソリューション。
  注5 TRIOLE:
お客様のビジネスの「機敏性」「効率性」「継続性」を支える当社のIT基盤。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

金融ソリューション開発本部 金融ソリューション企画部

電話: 03-6252-2432(直通)
E-mail: kinyu@sales.fujitsu.com


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