PRESS RELEASE
2006年9月20日
富士通株式会社
モシスインク
~低消費電力、高速、高集積メモリ技術を画像処理LSIに適用~
モシスインク(本社:カリフォルニア州サニーベール市、CEO:チェット・シルベストリ、以下 モシス社)と富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:黒川 博昭、以下 富士通)は、モシス社が特許を持つ組み込みメモリ技術である「1T-SRAM®(ワンティーエスラム)」(注1)を、富士通の65ナノメートル(以下、nm)LSI製造プロセスでライセンスする契約を締結しました。
両社はすでに130nmおよび90nmプロセスにおいて同様の提携を行っています。今回「1T-SRAM」の中でも集積度の高い「1T-SRAM-Q®(ワンティーエスラムキュー)」を富士通の65nmプロセスに適用することにより、より小さいチップ面積で、高速、低消費電力の製品を実現することができます。「1T-SRAM-Q」は、特に大量のメモリへの高速アクセスが必要な画像処理用LSIに適しています。
「モシス社と提携することで、富士通の最先端の65nmプロセスでも同社の優れた「1T-SRAM-Q」技術を使えるようになりました。同技術に関して富士通がこれまで蓄積したノウハウを使い、この技術の利点を最大限に生かします。低消費電力で高速な大容量メモリ技術によって、お客様の将来の製品における高い要求にもお応えしていきます。」
「今回の富士通との提携は、当社の特許技術が最先端の製造プロセスで実証される重要なマイルストーンです。65nmプロセスにおいて「1T-SRAM-Q」技術を採用することで、富士通は130nmおよび90nmで培った経験に基づいて、同社のお客様向けに最適なソリューションを提供することができ、将来的には65nm以降のプロセスにもつながることでしょう。」
現在、富士通は最先端の65nmプロセスに対応した三重工場300mm第2棟を建設中であり、これまで以上にワールドワイドのパートナーと提携を進めていきます。今後、高速、低消費電力といった富士通の65nmプロセスの特長を洗練させるとともに、先進の設計手法の開発も更に充実させ、お客様にご提供していきます。
モシス社は1991年の創立以来、革新的なメモリ技術を開発しライセンス供与・販売を行っています。モシス社が特許を持つ「1T-SRAM」技術群は、他では達成できない、高集積・低消費電力・高速・低コストのすべてを実現します。従来のSRAMが4または6トランジスタでビットセルを構成するのに対し、「1T-SRAM」は1トランジスタのセルを採用しているため、高い集積度を実現できます。
「1T-SRAM」は従来のSRAMと同様のインターフェースを持つのに加え、消費電力は従来のSRAMの約4分の1で、システムLSI組み込み用の大容量メモリとして理想的です。「1T-SRAM」による組み込みメモリはすでに1億個以上出荷実績があります。
(NASDAQ:MOSY)
「1T-SRAM®」、「1T-SRAM-Q®」は米国特許商標庁に登録されたモシス社の商標です。
その他の製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
マーケティング 冨士元
電話: 045-470-7202(直通)
E-mail: mfujimoto@mosys.com
電子デバイス事業本部 サービスマーケティング統括部 ASICマーケティング部
電話: 03-5322-3328(直通)
E-mail: edevice@fujitsu.com
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。