Fujitsu The Possibilities are Infinite

 

PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)

2006-0144
2006年9月11日
富士通株式会社

サークルKサンクス様の情報系システムを
富士通の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」で再構築

~ 64ビットLinux対応のオンメモリデータベースにより、「PRIMEQUEST」で高速なデータ処理を実現 ~

当社は、株式会社サークルKサンクス(本社:東京都江東区、代表取締役社長:土方 清、以下、サークルKサンクス)様の情報系システムを当社の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST™ (プライムクエスト)」で再構築しました。

新システムは、売上データを検索、分析し、商品企画業務や店舗指導業務を支援するデータウェアハウスシステムで、64ビットプロセッサを搭載する「PRIMEQUEST」と株式会社富士通ビー・エス・シー(本社:東京都品川区、代表取締役社長:兼子 孝夫、以下、富士通BSC)のオンメモリデータベース「Oh-Pa 1/3(オーパ・ワンサード)」の組み合わせにより、データ処理の大幅な高速化を実現します。

新システムは2006年9月末に全面稼働する予定です。

情報系システム再構築の経緯

サークルKサンクス様では、全国の店舗で日々発生する1,000万件以上の売上データを収集し、販売動向の分析や、商品の企画、店舗への指導に活用しています。競争の激しいコンビニエンスストア業界において、より迅速、効果的にこれらの業務を行うために、組織別、業務別に構成されているデータベースやデータマート(注1)を一元化し、情報系システムの再構築を行いました。

情報系システムの再構築にあたり、データ処理の高速化を目的に、64ビットのLinux環境で動作し、データベースサーバに最適な当社の「PRIMEQUEST」と、超高速オンメモリデータ処理エンジンにより情報検索や分析業務、バッチ処理業務を短縮化する富士通BSCのオンメモリデータベース「Oh-Pa 1/3」などで構成される当社のシステムが採用されました。

なお、システム構築は株式会社富士通中部システムズ(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:鈴木 英彦)が担当しました。

情報系システムの概要

情報系システムは、店舗指導を行うスーパバイザや、売れる商品の推奨、新商品の開発を行うマーチャンダイザが、多面的な分析を行うために利用しています。

システムの構造は、当社のブレードサーバ「PRIMERGY(プライマジー) BX620 S2」上に構築したWebアプリケーションサーバ、データベース処理と大量のバッチ処理を実行するフロント・データベースサーバ、全国の店舗で日々発生する売上データを一括して格納、蓄積するセントラル・データウェアハウスサーバの3階層構造です。「PRIMEQUEST」はフロント・データベースサーバ、セントラル・データウェアハウスサーバにそれぞれ1台ずつ利用されており、従来システムでは3台のサーバが「PRIMEQUEST」2台に統合されています。

フロント・データベースサーバには、データの高速処理を64ビットのLinux環境で実現する「Oh-Pa 1/3」を適用することにより、大量のバッチ処理とスーパバイザからの情報照会に素早く応答することが可能です。

セントラル・データウェアハウスサーバは、「PRIMEQUEST」と「Oracle Database 10g」の組み合わせにより、マーチャンダイザがOLAPツールを介して商品販売実績の傾向分析などを行う時に必要な情報を検索するスピードが、従来の数分から30秒以内に短縮されます。

また、スーパバイザが店舗指導に必要となるデータを参照する画面をWeb化することにより、モバイル環境からの参照が可能となり、機動性が向上します。

情報系システムは、当社の「館林システムセンタ」に設置されており、サークルKサンクス様は、当社によるアプリケーション運用、センターオペレーションなどのアウトソーシングサービスを利用しています。



[Webアプリケーションサーバ]
  サーバ 「PRIMERGY BX620 S2」
OS 「Red Hat Enterprise Linux ES v.3」
アプリケーションサーバ 「Interstage Application Server」
[フロント・データベースサーバ]
  サーバ 「PRIMEQUEST 480」
OS 「Red Hat Enterprise Linux AS v.4」
データベース 「Oh-Pa 1/3」
[セントラル・データウェアハウスサーバ]
  サーバ 「PRIMEQUEST 480」
OS 「Red Hat Enterprise Linux AS v.4」
データベース 「Oracle Database 10g
[OLAPサーバ]
  サーバ 「PRIMERGY BX620 S2」
OS 「Red Hat Enterprise Linux ES v.3」
OLAP 「Oracle Business Intelligence」

富士通の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」について

「PRIMEQUEST」は、世界初の二重化同期アーキテクチャー「Dual Sync. System Architecture」(注2)の採用により、メインフレームの信頼性・堅牢性とオープンサーバの経済性・柔軟性を融合した、最先端のオープン・ミッションクリティカルサーバです。「大規模データベースシステム」、「基幹システムの再構築」、「ERPプラットフォーム」などに適しており、お客様ビジネスの継続性、機敏性、効率性を最大限に高め、TCOの削減とビジネスの発展に貢献します。

富士通BSCのオンメモリデータベース「Oh-Pa 1/3」について

独自のデータ構造と独自のアルゴリズムの採用によるメモリ上での大規模データの処理を可能にしたオンメモリデータベースです。「バッチ処理の高速化」、「データウェアハウスにおける開発・運用管理・維持のコスト削減」、「データウェアハウスの再構築」などに適しており、特に大規模データを扱うお客様の情報活用の可能性を拡大し、ビジネスの発展に貢献します。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の登録商標または商標です。


以上

注釈

  注1 データマート:
企業のあらゆる情報を格納したデータウェアハウスから、特定の部門が必要とするデータを抜き出した部分集合。
  注2 Dual Sync. System Architecture:
サーバを構成するハードウェアを徹底的に二重化し、それらの同期動作を高度に制御することで、従来サーバに比べて耐故障性・処理継続性を飛躍的に向上させた、当社独自のハードウェア・アーキテクチャー。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン

電話: 0120-933-200
[受付時間:午前9時~午後5時30分、土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く]


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