Fujitsu The Possibilities are Infinite

 

PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)

2006-0104
2006年6月15日
富士通株式会社

IT基盤「TRIOLE BladeServer」を提供

~ ブレードサーバを中核に、システムのライフサイクルにあわせたサービスを提供 ~

当社は、ブレードサーバを中核とするハードウェア、ミドルウェア、サービスからなるIT基盤「TRIOLE BladeServer(トリオーレブレードサーバ)」により、最新のブレードサーバ「PRIMERGY(プライマジー) BX620 S3」の販売活動を本日から開始します。

「TRIOLE BladeServer」では、ブレードサーバを用いたシステムの確実な稼働に向け、当社のみならず他社のストレージ、ネットワーク製品、ミドルウェアとの組み合わせを事前検証し、「TRIOLE BladeServerテンプレート」として導入・構築サービスに使用します。加えて、安心してご利用いただくための運用サービスと、システムの増設に向けた保守延長などのサービスを提供します。

あわせて、本日より以下の新製品、新サービスの販売活動を開始します。

  • PCサーバ「PRIMERGY TX200 S3」、「PRIMERGY RX300 S3」、「PRIMERGY RX200 S3」
  • 公開ホームページからPCサーバの販売を行う「WEB MART PCサーバ」開設

「TRIOLE BladeServer」提供の背景


ブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S3」

近年、ITインフラの最適化を目的とし、サーバ集約、クライアント統合などへの関心が高まっています。

当社は、PCサーバの高いプライスパフォーマンスを活かしつつ、ミッションクリティカル業務にも対応する高い信頼性を備えたブレードサーバを中核とし、最適なIT基盤を実現する「TRIOLE BladeServer」により、お客様の要望にお応えします。

「TRIOLE BladeServer」は、当社のIT基盤「TRIOLE」の一部であり、「ITインフラの最適化」に向けた当社の取り組みのひとつです。


「TRIOLE BladeServer」の特長

「TRIOLE BladeServer」は、ブレードサーバを用いたシステムの確実な稼働に向け、ブレードサーバ、ストレージ、ネットワーク製品、ミドルウェアとの組み合わせを事前検証し、導入から保守までシステムのライフサイクルに必要なサービスを備えたIT基盤です。


拡大イメージ

1. TRIOLE BladeServerテンプレート

ブレードサーバの導入実績に基づき、システム構築のノウハウをTRIOLEテンプレートの一部である「TRIOLE BladeServerテンプレート」として整備します。

当社は、要件に応じたテンプレートを利用することにより、確実・迅速にシステムを構築し、お客様へ提供します。

  1. サーバ集約
        「物理集約型」テンプレート 複数のサーバをブレードサーバに集約
    「論理集約型」テンプレート 複数の業務を仮想化ソフトウェアによりブレードサーバに集約
    「混在型」テンプレート システム要件に応じて物理集約と論理集約を使い分ける
  2. 高信頼システム
        「高可用型」テンプレート 予備ブレードサーバへの自動切換えにより業務継続を実現
    「WEB/AP/DB階層型」テンプレート WEBフロント、アプリケーション、データベースの3階層型システムを実現
  3. クライアント統合
        「イントラネット型」テンプレート シンクライアントによりセキュリティを確保
    「セキュリティ強化型」テンプレート 「イントラネット型」に加え、個人認証を強化
    「モバイル型」テンプレート モバイル環境で、安全なシンクライアント環境を実現

2. 導入から保守までシステムのライフサイクルにあわせたサービスを拡充し提供

  1. 導入、構築
    • 「TRIOLE BladeServer導入・構築サービス」

      高品質なシステムをお客様にご提供するために、お客様が導入される構成にあわせ、ブレードサーバ、ストレージ、ネットワーク製品などハードウェアの組み立てや、ミドルウェアなどソフトウェアのインストールを工場で行い、最終の動作確認をオンサイトで実施するサービスです。

  2. 運用、保守
    • 「サーバ - LCMサービス」

      お客様の拠点に分散配置されたサーバや、センターにて運用されているサーバ群に対して、リモートもしくはオンサイトで、高品質な各種運用サービスを提供するオンサイトアウトソーシングサービスです。多くの実績を誇るサーバ運用管理のサービスマネージャー(注1)が、最適なサービスを統合し、全体の運用品質を厳重に管理します。


    • 「保守延長オプション」

      ミッションクリティカルな業務システムのライフサイクルに対応できるように、ブレードサーバのシャーシについて、5年間の標準保守期間に加え、最大2年の保守延長オプションを提供します。


3. 構成製品

「TRIOLE BladeServer」の主要な構成製品は、以下の通りです。

  1. ブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S3」

    当社のブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S3」は、お客様の業務を継続するために冗長構成およびホットプラグ対応をしています。Windows Server™ 2003 R2やRed Hat® Enterprise Linux v.4など、最新OSに対応し、常に最新技術を搭載しています。


  2. ディスクアレイ「ETERNUS(エターナス)」

    メインフレームで培った高信頼性・高性能を実現するディスクアレイです。豊富なラインナップ、情報漏洩を未然に防ぐデータ暗号化機能により、高いデータの保全性を実現しています。


  3. ネットワークサーバ「IPCOM(アイピーコム)」

    ITシステムに必要な高信頼性ネットワークを実現するネットワークサーバです。システムのフロントに必要な負荷分散、帯域制御、暗号機能、ネットワークに必要なセキュリティ機能である、ワーム検知機能、ユーザー認証および検疫機能、ファイアーウォールなどを提供します。


  4. 総合運用管理ソフトウェア「Systemwalker(システムウォーカー)」

    お客様の運用方針をベースにシステム全体を管理する総合運用管理ソフトウェアです。リソース制御、サービス管理、システム管理、ネットワーク管理、資産管理、情報漏洩対策などのセキュリティ管理、ジョブ管理などさまざまな管理機能により、システム全体をトータルに支えます。


  5. 仮想化ソフトウェア
    • 「VMware® Infrastructure 3(ヴィエムウェア インストラクチャー スリー)」

      1台の物理サーバ上で仮想的に複数のサーバを稼動させることが可能なVMware社の仮想化ソフトウェアです。


      なお、「VMware® Infrastructure 3」は、富士通フォーラム2006において、「PRIMERGY BX620 S2」と組み合わせ、世界初のデモンストレーションを行っています。


    • 「Virtual Server(ヴァーチャルサーバ) 2005 R2」

      Windows Server™ 2003と連携して、仮想化プラットフォームを提供するMicrosoft社のソフトウェアです。ハードウェアの利用効率を向上し、新しいサーバを迅速に構成・展開することが可能となります。


  6. シンクライアント
    「Citrix® Presentation Server™(シトリックス・プレゼンテーション・サーバ)」

    クライアントのアプリケーションや実データをサーバ側に持ち、一元管理することのできるCitrix社のサーバ・ベース・コンピューティング・ソフトウェアです。


  7. SANブートセット商品

    SANブート(注2)システムを構築するために必要なハードウェアとミドルウェアのセット商品です。予備ブレードサーバへの自動切換えにより業務の継続を実現します。

    下記の製品から構成されます。

    • ブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S3」
    • ディスクアレイ「ETERNUS4000モデル80」もしくは「ETERNUS4000モデル100」
    • 4ギガビットFCスイッチ
    • 「Systemwalker Resource Coordinator V13」

新製品の特長

1. ブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S3」

  1. 最新デュアルコア・プロセッサ(注3)を搭載し、処理性能を最大2倍に向上

    CPUには最新のデュアルコア インテル® Xeon® プロセッサー5080(3.73GHz)/5060(3.2GHz)/5050(3GHz)を採用しています。1つのCPU内に2つのCPUコアを集積しているため、同時に複数のトランザクションが発生するようなアプリケーションにおいて優れた性能を発揮し、当社現行機比で最大2倍の処理性能を実現します。


  2. 業界最大クラスのメモリ容量

    DIMM(注4)スロットを8枚搭載することにより、業界最大クラスのメインメモリ16ギガバイトを実現します。


  3. 世界初 10ギガビットのシャーシ内蔵スイッチ「PRIMERGY BX600 スイッチブレード」

    ブレードサーバのオプション製品として、LANおよびストレージネットワークを、世界初の10ギガビット・イーサネットで統合するスイッチブレードを提供します。ケーブル結線の煩雑さが解消されるほか、10ギガビットという高速なデータ転送により、システム全体のスループットが向上します。


  4. 最新のSCSI規格「SAS(注5)」に対応

    ポイント・ツー・ポイントの高速シリアル接続方式を用いる最新のSCSI規格「SAS」に対応したハードディスクをサポートすることで、システム全体でのデータ転送速度と信頼性の向上を実現しています。また、RAID1機能(注6)付きSASアレイコントローラー(注7)を装備しているため、標準でRAID1のアレイ構成が可能です。


  5. 最新のI/Oバス「PCI Express」を採用

    最大毎秒4ギガバイトでデータ転送可能な「PCI Express」の採用により、I/Oデバイスへのデータ転送速度が大幅に向上します。


  6. ブレードサーバ内部のネットワーク機能の強化

    「Systemwalker Resource Coordinator V13」において、ネットワーク機能を重点強化し、業務サーバ単位のタグVLAN(注8)設定が可能となりました。


2. PCサーバ「PRIMERGY TX200 S3」、「PRIMERGY RX300 S3」、「PRIMERGY RX200 S3」

  1. 最新デュアルコア・プロセッサを搭載し、処理性能を最大2倍に向上

    CPUには最新のデュアルコア インテル® Xeon® プロセッサー5080(3.73GHz)/5060(3.2GHz)/5050(3GHz)を採用しています。


  2. 最新のSCSI規格「SAS」に対応

    「SAS」に対応したハードディスクをサポートし、RAID1機能付きSASアレイコントローラーを装備しています。


  3. 最新のI/Oバス「PCI Express」を採用
  4. 「リモートサービス機能」を標準搭載

    リモートサービス機能により、システム管理者が複数のシステムを遠隔地より効率的に管理できます。さらに、オプションで、クライアントパソコンのCD-ROMドライブからOSのインストールなどが可能な「リモート・ストレージ機能」や、遠隔地のパソコンからサーバをコントロールする「グラフィカル・コンソール・リダイレクション機能」を提供することにより、遠隔地からのサーバ操作が容易に行えます。


  5. 静音化を実現

    CPUとメモリの冷却効率を上げるために、ヒートパイプ冷却方式に加え、大口径ファンを採用しました。これにより、「PRIMERGY TX200 S3」では、従来機種と比較し、9デシベル(以下、dB)静音化し、36dBという静かさを実現しました。36dBとは、図書館並みと言われる40dBを更に下回る静かさです。


  6. 3年標準保証に対応

    今後販売する2WAY以上のモデルについては、標準保証期間が「3年間」となります。お買い上げ日より3年間、ハードウェアのトラブルに対して、翌営業日以降に訪問修理を行います。なお、1WAYモデルの標準保証期間は、従来と同様に「1年間」です。


PCサーバ販売サイト「WEB MART PCサーバ」開設

公開ホームページからPCサーバの販売を行う「WEB MART PCサーバ」を開設します。本サイトからお客様自身が見積や購入ができるほか、見積と商品仕様相談ができる購入相談窓口も設置します。

  1. 対象となるお客様

    Webでの購入を希望される、日本国内のお客様


  2. 取り扱い対象製品
    • PCサーバ「PRIMERGY」および周辺機器(高信頼サーバ、ブレードサーバを除く)
    • お買い得な「PRIMERGY バリューモデル」(注9)
    • PCサーバ専用ディスクアレイ「ETERNUS SX300」「ETERUNUS SX300S」
    • COBOL開発環境「NetCOBOL」、クライアントPCの情報漏洩対策製品「Systemwalker Desktopシリーズ」
  3. 販売開始時期

    2006年6月21日


  4. 電話によるご相談
    • お見積もり内容、商品仕様、商品の納期に関するご相談を承ります。

販売価格、および出荷時期

各モデルの最小構成タイプの価格です。

製品名(仕様) 希望小売価格
(税別)
出荷時期
PRIMERGY BX620 S3 サーバブレード
(デュアルコア インテル® Xeon® プロセッサー 5050(3GHz)x1、メモリ:1GB、ディスクレス)
47万円より 7月下旬より
PRIMERGY BX600 スイッチブレード(10Gbps) 90万円 7月下旬より
PRIMERGY TX200 S3
(デュアルコア インテル® Xeon® プロセッサー 5050(3GHz)x1、メモリ:1GB、ディスクレス)
27万9千円 より 8月上旬より
PRIMERGY RX300 S3
(デュアルコア インテル® Xeon® プロセッサー 5050(3GHz)x1、メモリ:1GB、ディスクレス)
41万6千円 より 7月下旬より
PRIMERGY RX200 S3
(デュアルコア インテル® Xeon® プロセッサー 5050(3GHz)x1、メモリ:1GB、ディスクレス)
34万7千円 より 7月下旬より
VMware® Infrastructure 3 25万円より 9月中旬より
Citrix® Presentation Server™
(5ライセンス、Media kit含む)
25万5千円より 提供中
PRIMERGY BX620 S3 SANブートセット商品 680万円より 8月下旬より
TRIOLE BladeServer導入・構築サービス 個別見積り 8月下旬より
SupportDesk Standard
PRIMERGY BX620 S3 (デュアルコア インテル® Xeon® プロセッサー 5050x1、メモリ:1GB、ディスクレス) 構成の場合
1,300円(月額)より 提供中
サーバ - LCMサービス 個別見積り 提供中
保守延長オプション 個別見積り 9月上旬より

販売目標

日本国内におけるPRIMERGYの販売台数を、2006年度、95,000台と計画。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

添付資料


以上

注釈

  注1 サービスマネージャー:
サービスの全体統括・品質管理を行う専任担当者。
  注2 SANブート:
サーバで動作するOSやアプリケーションなどのプログラムを、サーバに内蔵したハードディスクではなく、SAN(Storage Area Network)に接続されたディスクアレイに格納し、サーバをSANを介して起動・動作させる構成形態。
  注3 デュアルコア・プロセッサ:
1つのプロセッサ内に2つのCPUコア(演算などプロセッサの基本動作を行うブロック)を集積したマルチコア・プロセッサ。2つのCPUコアは互いに影響を及ぼすことなく動作するため、マルチタスクにおける性能向上が期待できる。
  注4 DIMM:
Dual In-line Memory Moduleの略。メモリモジュールの一種で、コンピュータに接続するための接続端子が基板の表裏に一列ずつ、二列に配されたもの。モジュールあたりのメモリ容量を大きくできる。
  注5 SAS:
Serial Attached SCSIの略。SCSI(コンピュータとハードディスクなどを接続するためのインターフェース)が論理的に発展したシリアル方式のSCSI規格。
  注6 RAID機能:
ハードディスクを複数使って、高速で信頼性の高いハードディスクとして使う技術。データを複数のハードディスクへ分割して書き込む「RAID0」、ハードディスクを二重化し同一データを書き込む「RAID1」、データを分割しパリティを加えて書き込む「RAID5」、データを二重化かつ分割して書き込む「RAID0+1」などがある。
  注7 SASアレイコントローラー:
SASに対応したハードディスクを使用してディスクアレイ構成を実現するためのコントローラー。
  注8 VLAN:
バーチャルLANの略。LANにおいて、物理的なケーブルやマシンの接続形態に依存せず、LAN上の特定のノードだけで仮想的なグループを作る技術のこと。ルータやハブの付加機能として提供される。
  注9 PRIMERGY バリューモデル:
タワーサーバ「PRIMERGY TX150 S4」、「PRIMERGY TX200 S2」、ラックマウント専用サーバ「PRIMERGY RX100 S3」をベースとした特別モデル。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン

電話: 0120-933-200
[受付時間:午前9時~午後5時30分、土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く]


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。