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PRESS RELEASE (サービス)

2006-0077
2006年4月24日
富士通株式会社

安心安全ビジネスの新たなる展開について

~専任組織を拡充し、「セキュリティ」「事業継続」ビジネスをさらに強力に推進~

当社はこのほど、お客様の統合リスクマネジメントを実現する安心安全ソリューション体系を新たに確立し、本日より販売活動を開始します。第一弾として、「セキュリティ」「事業継続(BC:Business Continuity)」に関するソリューションを提供し、今後順次メニューを拡張してまいります。

これにより、お客様は総合的にリスクマネジメントのあり方を検討した上で、ISO27000シリーズ(注1)、COBIT(注2)、ITILなどの国際標準に準拠した高品質な情報セキュリティマネジメントシステムやそれらを支える運用サービス、さらに高信頼のBC対策を、それぞれの事業特性やニーズ、優先順位に応じて、ワンストップかつ包括的に導入することが可能となります。

また、当社の「情報セキュリティセンター」を強化・拡充し、本ビジネスをいっそう強力に推進してまいります。


≪安心安全ソリューション全体体系≫

近年、企業経営においては、「コンプライアンス」「内部統制」の観点から、不正アクセス、Winnyなどの対策はもとより、「セキュリティ」に関するマネジメントの強化が不可欠となっています。また、地震・水害などの自然災害やテロなどといった不測の事態を想定し、情報システムの被害を最小限に抑え「事業継続」を図ることも重要な課題です。

一方、こうしたリスクマネジメント対策を、事業特性やニーズ、優先順位にあわせ、個々にではなく統合的に実施し、コスト、運用性、効果に配慮しながら、最適なかたちで行うことが求められています。

上記の背景を踏まえ、当社はお客様の統合リスクマネジメントを実現する安心安全ソリューション体系を確立しました。第一弾として、「セキュリティ」「事業継続(BC)」に関するソリューションを提供し、今後順次メニューを拡張してまいります。

特に今回、前者については、情報セキュリティガバナンスに向けた機能要件を実現する「セキュリティ統制ソリューション」を新たに追加するとともに、今後は、画像・バイオメトリクス(手のひら静脈など)・無線・センサーなどの要素技術を核とする「フィジカルセキュリティソリューション」を強化していきます。また後者は、事業継続マネジメントの支援を目的に、これまでの「安全対策ソリューション」をベースに新たに策定したものです。

また、戦略策定・社内実践・セキュリティ監査などを実施する専任組織として「情報セキュリティセンター」を強化・拡充し、本ビジネスをいっそう強力に推進してまいります。

なお、本ソリューションは2006年5月18日(木曜日)・5月19日(金曜日)に東京国際フォーラムで開催される「富士通フォーラム2006」に出展いたします。

新商品の販売価格、および出荷時期

商品名販売価格(税別)出荷時期
インターネットセキュリティ統合サービス    初期費 150万円から
    運用費 月額38万円から
即日
BCコンサルティング    300万円から即日

販売目標

今後3年間で2,900億円

本ソリューション体系の特長

  1. 当社セキュリティアーキテクチャーに基づき、高品質かつ一貫したサービスを提供

    本ソリューション体系は、企業にとってあるべきシステムセキュリティの姿を明確化するための基準とすべく当社が本年3月に策定した、エンタープライズセキュリティアーキテクチャー(ESA)(注3)をベースに提供します。ESAは、セキュリティ機能に関する国際標準ISO/IEC15408(注4)、セキュリティマネジメントに関する最新の国際標準であるISO27000シリーズ、COBITやITILのグローバルスタンダードに基づいています。

    これによりお客様は国際標準に準拠し、高品質で一貫したセキュリティ対策を円滑に導入でき、取引にあたり高セキュリティを求める相手先への対応も容易になります。

    また、その一環として、ESAをベースに、当社統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker」の強化を計画しております。さらに、当社製品のISO/IEC15408評価認証の取得を加速させるとともに、ESAについても、今後お客様に提供してまいります。

  2. 包括的なセキュリティ対策をワンストップで提供

    セキュリティ統制ソリューションでは、セキュリティ統制に必要な機能要求に対して、プロダクトやサービスにより包括的なセキュリティ対策を提供します。また、「インターネットセキュリティ統合サービス」を新たに提供します。

    これまでのセキュリティ監視、脆弱性検査、ファイアウォール運用といった要素ごとの対策だけでなく、お客様の緊急時のワンストップ対応を可能にします。これは、最先端テクノロジーと強固なセキュリティ対策、高度な災害対策により高い信頼性を確保する、当社のセキュリティ運用拠点「富士通ITマネージメントセンタ」にて実施します。

  3. 自らの実践とお客様への豊富な導入実績に基づき、ソリューションを最適化

    数多くのお客様にご利用いただくとともに、当社自らが率先して対策の導入を行い、その経験・ノウハウに基づき最適化されたソリューションを提供します。これにより、お客様は実績ある信頼性の高い対策を容易に導入することが可能となります。当社は、今後とも実践に基づくソリューションを継続的に提供してまいります。

    [社内実践に基づくソリューション例]

    ・ウイルスの拡散や情報漏えいを防ぐ持込みパソコン対策(検疫ネットワーク)

    ・BCマネジメント支援ツールによるBCコンサルティング

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

添付資料

PDF 本ソリューション体系の概要 (259KB)


以上

注釈

  注1 IS027000シリーズ:
情報セキュリティに関する運営体制や管理手法などのマネジメントシステムに関する標準規格群。
  注2 COBIT(コビット):
ITガバナンスの成熟度を測るフレームワーク。システムセキュリティの保証やIT運用の要素があり、各コントロールに関して監査ガイドラインもある。
  注3 エンタープライズセキュリティアーキテクチャー(ESA):
当社のノウハウを盛り込んだ企業におけるセキュリティ機能実装を目的としたアーキテクチャー、もしくはそれを記述したドキュメント。
  注4 ISO/IEC15408:
情報セキュリティの観点から、情報技術に関連した製品およびシステムが適切に設計され、その設計が正しく実装されていることを評価するための国際標準。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

サービスビジネス本部 安心安全ビジネス推進室

電話:03-6424-6264(直通)
E-mail: info@security.support.fujitsu.com


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