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PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)

2006年1月17日
富士通株式会社
富士通アクセス株式会社

次世代ネットワーク<NGN>に対応

第三世代WDM「FLASHWAVE 7500X WDMシステム」の発売について

~超高速光アクセス製品3機種も同時に発売~

富士通株式会社(以下、富士通)は、北米でのフォトニクスビジネスの実績を踏まえ、国内の次世代ネットワークのバックボーンを構成する第三世代WDM(注1)「FLASHWAVE 7500X WDMシステム」を1月17日より販売を開始します。あわせて、富士通アクセス株式会社(以下、富士通アクセス)は、超高速10Gbps光アクセス製品群「FAシリーズ」3機種を同日より国内市場向けに販売します。

これにより、富士通グループは、国内での次世代ネットワークを構築する、バックボーン系からアクセス系の製品群を大幅強化し、通信事業者、自治体、サービスプロバイダーなどのサービスを支えてまいります。

FLASHWAVE 7500X WDMシステム
FLASHWAVE 7500X WDMシステム
FA4206 XG-WDM
FA4206 XG-WDM

現在も普及・拡大を続けるブロードバンドネットワークは、今後、電話交換網に代わり、インターネット、放送を統合した次世代ネットワーク<NGN>(Next Generation Network)への進化が期待されています。しかし、現在のブロードバンドネットワークで「IP放送」「テレビ電話」「IDCバックアップ」などの新しいネットワークサービスを提供するには、ネットワークインフラとして

  1. 増え続ける通信量への対策
  2. ネットワーク品質の確保
  3. 絶えず変化する通信量への柔軟な対応

が大きな課題となっておりました。


今般、富士通、および富士通アクセスでは、これらの課題を解決すべく、

  1. 光ダイナミッククロスコネクト(注2)を実現する第三世代WDM「FLASHWAVE 7500X WDMシステム」
  2. 家庭や事務所から現在の100倍のスピードのネットワークアクセスを実現する超高速10Gbps光アクセス製品群「FAシリーズ」
を提供します。

「FLASHWAVE 7500X WDMシステム」の特長

従来のWDMでは、特定地点間、特定地域内の多重伝送(注3)は可能でしたが、特定地域間の中継のためには、一度、光信号を電気信号に戻した上で中継する必要がありました。今回、富士通の提供する第三世代WDM「FLASHWAVE 7500X WDMシステム」は、ある地域内のデータを他の地域へ光のまま中継する「光ダイナミッククロスコネクト」を実現しているほか、中継先の多重波の選択や割り当ても、遠隔地からの操作で行うことが可能です。

これにより、従来の光-電気-光中継の場合と比べ、設備コストを約4分の1(注4)、回線サービス開通や変更時の工数を約5分の1(注5)に削減します。また、中継遅延時間を約10分の1(注6)に短縮しました。これにより、極めて高品質かつ、従来できなかった需要に応じたメッシュ型ネットワーク(注7)拡張が極めて容易(注8)となる柔軟なバックボーンネットワークが構築できます。

「FAシリーズ」の特長

現在、家庭や事業所から高速なネットワークアクセス環境を実現するには、光ファイバーを利用した100Mbpsのサービスが主流ですが、このネットワークを構築するためには、イーサネットスイッチや光メディアコンバータ、WDMなどの多様な装置が必要となります。

今回、富士通アクセスでは、現在の100倍のスピードのネットワークアクセス環境を構築できるよう、小型WDM「FA4206 XG-WDM」、イーサネットスイッチ「FA3205 GOASW」、光メディアコンバータ「FA2206 XGbE-MC」の、計3機種の10Gbps対応光アクセス製品群「FAシリーズ」を提供してまいります。特に、イーサネットスイッチ「FA3205 GOASW」は、256チャンネルのマルチキャスト配信に対応しており、IP放送サービスなどを実現するNGNのアクセスコンポーネントとして最高のパフォーマンスを発揮します。


個人、法人、社会公共の各お客様は、通信事業者、自治体、サービスプロバイダーを通じて、これら最先端の製品パフォーマンスをベースとした、高性能、高品質、高信頼なネットワークサービスをご享受いただけます。

販売目標

・FLASHWAVE 7000シリーズ (DWDM(注9)システム) 今後3年間で1,500台
・FA4200シリーズ (CWDM(注10)システム) 今後3年間で3,000台
・FA3200シリーズ (イーサネットスイッチ) 今後3年間で1,000台
・FA2200シリーズ (光メディアコンバータ) 今後3年間で2,000台

販売価格、および出荷時期

製品名 販売価格(税別) 出荷時期
FLASHWAVE 7500X
WDMシステム
2,800万円から 2006年7月末
FA4206 XG-WDM 570万9,000円から 2006年3月末
FA3205 GOASW 160万円から 2006年4月末
FA2206 XGbE-MC 344万8,000円から 2006年3月末

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 第三世代WDM:
光ダイナミッククロスコネクトにより、メッシュ型ネットワークの光多重伝送を実現するWDM。
  注2 光ダイナミッククロスコネクト:
光ファイバー内で多重化された特定の光波長データを、他の光ファイバーへ光波長のままのせかえることを、遠隔地からのコマンド操作で実現する仕組み。
  注3 特定地点間、特定地域内の多重伝送:
  • 特定地点間:P2Pネットワークの光多重伝送(第一世代WDM)
  • 特定地域内:リング型ネットワークの光多重伝送(第二世代WDM)
  注4 設備コストを約4分の1:
4つの(地域)リングネットワークを相互接続するためのWDMシステム価格比。従来はリング結合部に当社WDMを4台利用。「FLASHWAVE 7500X WDMシステム」を利用すると1台で接続可能。
  注5 回線サービス開通や変更時の工数を約5分の1:
異なる地域リング上にある2地点を接続する回線サービスの開通やサービス変更を行った場合の、従来当社ネットワークの開通作業工数に対する「FLASHWAVE 7500X WDMシステム」を利用したネットワークの作業工数比。
  • 従来:装置への回線カード実装、現地調整、テスト、設定など、延べ約10時間。
  • 今回:現地調整やテスト、設定が全自動であり、延べ約2時間。
  注6 中継遅延時間を約10分の1:
異なる地域リング間を中継する際の装置内遅延時間(従来当社WDM比)
  注7 メッシュ型ネットワーク:
ネットワークの形状の一つで、網の目状のネットワーク。リング型やスター型のネットワークに比べ、ネットワークを拡大していく際の自由度が高いばかりか、任意の2地点の中継に多様なルートができるため、安全性が非常に高い。
  注8 拡張が極めて容易:
別々の地域のネットワーク間をつなぎあわせて中継する場合も、相互のネ ットワークの空いている経路(波長)を装置が自動で見つけてセットアップすることが可能なため、利用者のニーズにあわせたネットワークの拡張が極めて簡単。従来は、ルート設計や変更、定義を全てマニュアルで実施するため、事前の需要予測をもとに設計、構成、投資されたネットワーク運用が前提で、想定外のネットワーク拡張には容易に対応できなかった。
  注9 DWDM:
Dense Wavelength Division Multiplexing の略。波長分割多重装置のうち高密度なもの。大容量、多チャンネル通信が必要なバックボーンネットワーク向き。
  注10 CWDM:
Coarse Wavelength Division Multiplexing の略。波長分割多重装置のうち低密度なもの。比較的安価に手軽に利用することが可能で、アクセスネットワーク向き。

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本件に関するお問い合わせ

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富士通コンタクトライン
電話: 0120-933-200 (フリーダイヤル)
受付時間 午前9時~午後5時30分 (土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
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[FAシリーズ]
富士通アクセス株式会社 営業本部 アクセス営業部
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受付時間 午前9時~午後5時30分 (土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
E-mail: eigyo-a@access.fujitsu.com


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