Fujitsu The Possibilities are Infinite

 

PRESS RELEASE

2006年1月17日
株式会社 三越
富士通株式会社

電子タグで体験する“未来の百貨店”

経済産業省 平成17年度電子タグ実証実験「日本版フューチャーストア・プロジェクト」
未来型店舗サービス実現のための電子タグ実証実験を実施

株式会社三越(本社:東京都中央区 代表取締役社長:石塚邦雄 以下、三越)と富士通株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:黒川博昭 以下、富士通)は、2006年1月31日(火曜日)から2月13日(月曜日)までの2週間、三越銀座店2階の自主編集セレクトショップ「ニューヨークランウェイ」において、経済産業省の平成17年度電子タグ実証実験「日本版フューチャーストア・プロジェクト」(未来型店舗サービス実現のための電子タグ実証実験)を実施します。本実証実験(プロジェクト名:百貨店版フューチャーストア)は、プレミアムジーンズ約5,000着に電子タグを取り付け、店頭・倉庫での在庫管理を行い、お客様サービスと業務改善の効果を検証します。

また、三越では、実験期間中、アクティブタグ(自己発振型電子タグ)と携帯電話を組み合わせたコンシェルジュサービス(次世代型顧客管理システム)などの実証実験もあわせて実施し、電子タグを活用した未来型の店舗サービスの可能性を検証します。

なお、1月31日(火曜日)に報道関係者向けの見学会を開催します。


実験の概要

期間 2006年1月31日(火曜日)より2月13日(月曜日)まで
会場 三越 銀座店 2階 ニューヨークランウェイ
内容 経済産業省 平成17年度電子タグ実証実験「日本版フューチャーストア・プロジェクト」を含め、下記の実験を同時に実施します。
  1. 次世代型在庫管理システム

    レディスのプレミアムジーンズ約5,000着に電子タグを取り付け、店頭・倉庫の在庫を管理する。実証実験では、在庫情報を下記の3つの方法で使用し、接客などに活用する。

    1. 「顧客視点のスマートシェルフ」

      (経済産業省 平成17年度電子タグ実証実験)
      ジーンズの陳列棚にスマートシェルフ(注1)を導入することで、陳列棚および店舗内倉庫の在庫管理を常時行う。陳列棚には電子ペーパーを使用した電子棚札を用いて、在庫情報をお客様に表示する。これにより、販売機会損失の削減、お客様満足度の向上、販売員の利便性向上について検証する。

    2. 「インテリジェントフィッティングルーム」

      試着室(6室)に設置した大型液晶パネル付きIP電話と電子タグリーダーで、試着室内でのサイズ検索を可能にする。

    3. 「e-リコメンデーション」

      店頭に設置したタッチパネル端末により、お客様の希望条件にあった商品と、詳細な商品情報の提供を可能にする。

  2. 次世代型顧客管理システム:アクティブタグと携帯電話を組み合せたコンシェルジュサービス

    モニターとなるお客様約50人にアクティブタグを貸与する。お客様にアクティブタグを持ってご来店いただくと、来店状況や購買履歴などのお客様情報が販売員の携帯電話型モバイル端末に通知される。この情報をもとに、お客様に合わせたきめ細かい接客サービスを提供する。

    また、接客を希望するお客様はアクティブタグのスイッチを押すことで、販売員を呼ぶことができる。

  3. 次世代型SCMシステム:電子タグによる在庫管理とEDIを連携した、検品レス・伝票レスの取り組み

    納品代行業者がジーンズに電子タグを取り付け、JANコード(注2)と電子タグを読み合わせして作成した「関連付け情報」を、EDI(注3)の事前出荷明細情報に変換して使用し、検品レス・伝票レスを実施する。

実証実験で期待される効果と今後

三越

実証実験終了後2006年4月をめどに、銀座店の「ニューヨークランウェイ」にて、電子タグを利用したリアルタイムの在庫管理システムを実導入する予定です。三越では、すでに日本橋本店他で、婦人靴の電子タグ在庫管理システムを実導入して成果を上げており、今回、ジーンズでの在庫管理システムが稼動すれば、2アイテム目の導入例となります。その他については、実験の効果を確認後、1年後をめどに実導入を検討しています。

  • 在庫管理の電子化による、販売員の利便性向上と販売機会損失の削減
  • 在庫情報・商品情報の提供によるお客様の利便性向上と購買機会の拡大
  • お客様の来店状況・購買前状況を把握することによる、購買前のお客様ニーズに対する迅速かつ適確な対応
  • 来店状況・購買状況に応じたパーソナルなサービスを提供することによる、お客様満足度の向上

富士通

実証実験の結果を踏まえ、先進技術を業務に適用する際の課題を明確にします。小売業向けに次世代在庫管理システムを開発し、お客様へ提供していきます。

また、実験に採用した電子ペーパーは、商品化に向けて、今後もマーケティング活動を推進していきます。

  • 電子タグ適用型リアルタイム在庫ソリューションの実現
  • 小売業界へ「未来の百貨店」ソリューションを展開
  • 電子ペーパーの適用シーンを訴求
  • 店舗での先進技術適用による課題点・問題点の発見と、展開へ向けた施策の早期策定
  • パーソナライズされたサービス提供時のプライバシー問題の把握

実証実験の参加、協力企業

各実証実験には、株式会社三越に加え、下記の企業が参加しています。

  • 「顧客視点のスマートシェルフ」

    (経済産業省 平成17年度電子タグ実証実験「日本版フューチャーストア・プロジェクト」)
    富士通株式会社、富士通関西中部ネットテック株式会社、株式会社富士通研究所、富士通サポートアンドサービス株式会社、株式会社富士通四国システムズ、株式会社富士通総研、富士通フロンテック株式会社

  • 「インテリジェントフィッティングルーム」

    富士通株式会社、シスコシステムズ株式会社、伊藤忠テクノサイエンス株式会社

  • 「e-リコメンデーション」

    NTTコムウェア株式会社

  • 「次世代型顧客管理システム」

    富士通株式会社、富士通九州ネットワークテクノロジーズ株式会社、株式会社富士通ソフトウェアテクノロジーズ

  • 「次世代型SCMシステム」

    富士通株式会社、東京納品代行株式会社、浪速運送株式会社、株式会社富士通四国システムズ

なお、実証実験に使用している電子タグ、携帯電話型モバイル端末用タグリーダー、データベースソフトウェアは、下記の企業の協力のもと、使用しています。

電子タグ:凸版印刷株式会社

携帯電話型モバイル端末用タグリーダー:タカヤ株式会社

データベースソフトウェア:日本オラクル株式会社

報道関係者向け見学会について

日時 2006年1月31日(火曜日)午前8時30分より午前9時30分まで
会場 三越 銀座店 2階 ニューヨークランウェイ
概要 実験のデモンストレーション、写真撮影、質疑応答など

実験店舗概要

店舗 三越 銀座店(店長:重松健)
売場 2階 ニューヨークランウェイ
ニューヨークランウェイは、三越の自主編集のインポートカジュアル売場
住所 〒104-8212 東京都中央区銀座4-6-16
電話 03-3562-1111(大代表)

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

添付資料

実証実験の実施内容

以上

注釈

  注1 スマートシェルフ:
電子タグを読み取るリーダーを設置した商品陳列棚。
  注2 JANコード:
Japanese Article Numberコード。流通している多くの商品にマーキングされている、JISが規格化したバーコード。
  注3 EDI:
Electronic Data Interchange。電子データ交換。

本件に関するお問い合わせ

お客様お問い合わせ先

[実証実験について]
富士通株式会社
小売・サービスビジネス本部 小売・サービス第二営業部
電話:03-6252-2401 (直通)

[スマートシェルフ、アクティブタグについて]
富士通株式会社
ユビキタスシステム事業本部 ビジネス推進統括部
電話:03-6252-2662 (直通)

[電子ペーパーについて]
富士通株式会社
マーケティング本部 企画部
電話:03-6252-2283 (直通)


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