| [ PRESS RELEASE ] |
2005年9月27日
富士通株式会社
Staccato Communications, Inc. |
富士通とスタッカート社、スタッカート社の
ワイヤレスUSB関連製品の販売および共同マーケティングに合意
本合意に基づき、富士通はワイヤレスUSBおよびUWB製品の開発キット、ソフトウェアドライバ、LSI、SiP(注3)など、「Ripcord」ファミリー全製品を販売していきます。さらに、富士通はスタッカートよりMAC(注4)のライセンスを受け、ワイヤレスUSB機能を持つASIC(注5)およびASSP(注6)の製品展開をしていきます。本ASSPには、たとえば、デジタルカメラ市場においてワールドワイドで高いシェアを持つ富士通の「Milbeaut（ミルビュー）」(注7)シリーズも含まれる予定です。
スタッカートの「Ripcord」ファミリー製品は、オールCMOS(注8)のシングルチップであり、10ドル以下の低価格で、小型、低消費電力による480MbpsのワイヤレスUSB接続が可能になります。これらの製品により、無線通信、MAC、プロセッサ、メモリ、I/Oなどを統合したワイヤレスUSBアプリケーション向けトータルソリューションが実現できます。
【両社のコメント】
村上 丈示（富士通株式会社 電子デバイス事業本部副本部長）
「スタッカート製品はUWB製品の中で業界標準的技術になるものと考えています。スタッカート社とともにワイヤレスUSBおよびUWB技術を可能にする『Ripcord』ファミリー製品をお客様に提供できることをうれしく思います。」
リック・コーンフェルド（Chief Executive Officer, Staccato Communications, Inc.）
「グローバル市場で通信やソリューションのリーディングカンパニーである富士通と長年のパートナーシップ関係をさらに進展させることができ、うれしく思います。今回の契約により、グローバル市場での販売チャネルを強化することができます。また、『Fortune Global 500』( 注9)の半数以上の成長企業に向けて、富士通はUWB製品を浸透させることのできるすばらしい立場にあります。」
【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- （注1）ワイヤレスUSB：
- Wireless Universal Serial Bus。USBの業界標準化団体USB-IFにて仕様標準化が行われている無線通信技術。UWBの応用技術として位置付けられ、転送速度はUSB2.0と同等の480Mbps。
- （注2）UWB：
- Ultra-WideBand。広帯域の無線周波数帯を利用し、家庭やオフィス内など近距離でのデータ転送をターゲットとした次世代の無線通信技術。従来の無線技術よりも単位時間当たり大量のデータを転送できるという特長を持つ。現在、IEEE（電気電子学会）802.15.3aTGにおいて仕様標準化が進められている。
- （注3）SiP：
- System in Package。LSI以外の部品を統合しパッケージ化した製品。
- （注4）MAC：
- Media Access Control。ネットワークでセキュリティのために機器に付与された識別子のこと。広義では、その識別子による通信制御、あるいは通信制御の機能を担う半導体デバイスなどをさす。
- （注5）ASIC：
- Application Specific Integrated Circuit。特定用途向け専用IC。カスタムIC、カスタムチップのこと。
- （注6）ASSP：
- Application Specific Standard Products。特定用途向け標準IC。
- （注7）Milbeaut：
- 富士通の先端CMOS半導体製造プロセス、低消費電力の設計技術、画期的な画像処理アーキテクチャーを採用した、デジタルカメラや携帯電話向けの画像信号処理ASSPチップ。
- （注8）オールCMOS：
- 全てCMOSにて設計およびLSI化されていること。
- （注9）Fortune Global 500：
- 米の経済誌「フォーチュン」による世界売り上げ上位500社。
関連リンク
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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