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[ PRESS RELEASE ](電子デバイス)
2005-0147
2005年9月21日
富士通株式会社

デジタルAV機器向け32ビットマイコンシリーズを新発売

〜業界最多、11チャネルのシリアルインターフェース搭載〜

当社は、富士通ヴィエルエスアイ株式会社(注1)と共同で、デジタルAV機器向け32ビットマイクロコントローラー(以下、マイコン)「FR」ファミリー(注2)に、「MB91345」シリーズを新たにラインナップに加え、10月より順次販売を開始します。本製品は、業界最多となる11チャネルのマルチファンクションシリアルインターフェース(注3)を搭載しています。

オーディオシステム、DVDレコーダ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどのデジタルAV機器では、製品の高機能化に伴い、映像・音声処理用など多くのLSIが搭載されています。こうした複数のLSIを制御するために、多くのシリアルインターフェースを搭載したマイコンの需要が高まってきています。

このたび、従来よりご好評いただいているデジタルAV機器向け高性能32ビットマイコン「FR」ファミリーのラインナップを充実し、業界最多のマルチファンクションシリアルインターフェースを搭載した「MB91345」シリーズを新たに加えます。本シリーズは、既存の「FR」ファミリーを採用いただいているデジタルAV機器の高級モデル機から普及モデル機への展開や、16ビットマイコン「F2MC-16LX」ファミリー(注4)からの高機能化に広く利用可能です。

「MB91345」シリーズ
「MB91345」シリーズ

マルチファンクションシリアルインターフェースは、ソフトにてSIO(注5)、UART(注6)、I2C(注7)のデータ転送方式を切り換え可能であり、映像や音声処理などの各種デバイスインターフェース仕様に応じて柔軟に対応することができます。また、高速A/Dコンバーターを2ユニット搭載し、同時に2入力のアナログ信号を最小1.2マイクロ秒でA/D変換が可能です。アナログ出力センサーを多く搭載するシステムや、多くのキー入力処理が必要なシステムなどに対応できます。さらに、内蔵フラッシュROM容量が512キロバイトと、1メガバイトの2製品を用意し、システムの高機能化によって増大するプログラム容量に対応します。

図

【本製品の特長】

  1. 業界最多、全11チャネルのシリアルインターフェースを内蔵

    映像や音声処理用の各種デバイス制御用として、11チャネルのマルチファンクションシリアルインターフェースを内蔵しています。マルチファンクションシリアルインターフェースでは、ソフト切り替えにて、SIO、UART、I2Cの通信方式に対応することが可能です。

  2. 高速A/Dコンバーターを2ユニット内蔵

    1.2マイクロ秒でA/D変換できる高速A/Dコンバーターを2ユニット内蔵しています。同時に2入力のアナログ信号を高速にA/D変換可能です。デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどの高速オートフォーカス制御を実現します。

  3. オンチップデバッグに対応

    デバッグサポートユニット(DSU)を内蔵しているため、製品開発者は量産製品システム基板でデバッグすることができます。専用のデバッグ用ボードを作製する必要はありません。

【サンプル価格、および販売開始時期】

製品名 サンプル価格(税込) 販売開始時期
「MB91F345B」 2,000円 2005年10月
「MB91F346B」 2,500円 2006年1月
  • 「MB91F345B」は内蔵フラッシュROM 512キロバイト
  • 「MB91F346B」は内蔵フラッシュROM 1メガバイト

【販売目標】

月産40万個(2製品合計)

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

(注1)富士通ヴィエルエスアイ株式会社:
社長 高橋 仁、本社 愛知県春日井市。
(注2)「FR」ファミリー:
富士通32ビットマイコンのファミリー名。
(注3)マルチファンクションシリアルインターフェース:
ソフト切り換えにてSIO,UART,I2Cの各シリアルインターフェースに対応可能な機能。
(注4)「F2MC-16LX」ファミリー:
富士通16ビットマイコンのファミリー名。
(注5)SIO (Serial I/O):
クロック入出力端子、データ出力端子、データ入力端子を備えたクロック同期の3線式シリアル通信機能。
(注6)UART (Universal Asynchronous Receiver Transmitter):
データ出力端子、データ入力端子を備えたクロック非同期の2線式シリアル通信機能。
(注7)I2C (Inter IC BUS):
Philips社提唱のバス通信機能。複数の機器を2本の信号線でデータのやり取りを行うインターフェース。(標準モードは最大通信速度毎秒100キロビット、高速モードは最大通信速度毎秒400キロビット)

関連リンク

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。

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