| [ PRESS RELEASE ]（電子デバイス） |
2005-0142
2005年9月13日
富士通株式会社 |
次世代車載ネットワークFlexRayTMのコントローラーLSIを新発売
〜世界初！ボッシュIP搭載FlexRay ASSP発売、既存資産の流用開発が可能〜
現在、自動車のさまざまな制御を行う車載ネットワークはCAN (注3)およびLIN（注4）が世界標準規格として普及しています。今後、自動車内のデータ量の増加と複雑化が進むため、より高速かつ信頼性の高いFlexRayが次世代の車載ネットワークとして世界中で注目されています。
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当社は、2005年1月にボッシュ社よりFlexRay IPライセンスを取得し、6月にはFlexRayスタータキットを発売しています。今回開発したFlexRayのASSPは、既存システムで使用している当社製や他社製のマイクロコントローラーに、バスを用いて接続することができます。そのため、既存システムの資産や信頼性を流用しながら、FlexRayを使った次世代システムの開発を行い、早期に量産化することが可能です。
また、2006年には、当社32ビットの「FR」コア（注5）にFlexRay IPを搭載したマイクロコントローラーのサンプル出荷も予定しています。
なお、当社は自動車分野の標準化団体である「AUTOSAR」（注6）および「JasPar」（注7）の会員です。これらの活動に積極的に参加し、FlexRay関連の商品開発を加速していきます。
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【販売価格、およびサンプル出荷時期】
| 製品名 |
販売価格 |
サンプル出荷時期 |
| 「MB88121」 |
540円 |
2005年9月末 |
【販売目標】
【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
【主な仕様】
| MB88121 |
| 内部クロック | 80MHz |
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| 電源電圧 | 5.0V±10％、3.3V±10％、1.8V±10％ |
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| プロトコルバージョン | FlexRay IP バージョン2.0
（バージョン2.1は計画中） |
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| インターフェース | パラレルインターフェース（最大通信周波数：33MHz）
（シリアルインターフェースは計画中） |
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| パッケージ | LQFP（注8）（FPT-64P-M03）
（64ピン、0.5ミリメートルピッチ、10ミリメートル角）
（48ピンは計画中） |
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以上
注釈
- （注1）FlexRay：
- 次世代の車載ネットワークの一種。高信頼でより高度な制御に対応するもので（最大通信速度毎秒10メガビット）、機械制御を電子制御に置き換えるX-by-Wire向け次世代の高度な車載ネットワークとしての標準化がFlexRayコンソーシアムにおいて進められている。
- （注2）ASSP：
- Application Specific Standard Products。特定用途向け標準IC。
- （注3）CAN：
- Controller Area Network。車載ネットワークの一種。車載ネットワークとして最も普及している。（最大通信速度毎秒1メガビット）
- （注4）LIN：
- Local Interconnect Network。車載ネットワークの一種。低コスト用の車載ネットワークとして利用されている。（最大通信速度毎秒20キロビット）
- （注5）「FR」コア：
- 当社の組込み機器用途向け32ビットCPUコア。
- （注6）「AUTOSAR」：
- Automotive Open System Architecture。車載向け電子機器やソフトウェアに関するコンソーシアム。主としてヨーロッパで活動中。
- （注7）「JasPar」：
- Japan Automotive Software Platform and Architecture。車載ソフトウェアの仕様や評価方法の標準化、車載ネットワークの仕様の共通化、国際標準化団体による活動への技術的貢献に関するコンソーシアム。主として日本で活動中。
- （注8）LQFP（Low-profile Quad Flat Package)：
- 取り付け高さが1.7ミリメートル以下の表面実装プラスチックパッケージの一種。
関連リンク
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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「MB88121」