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ネットワーク接続の簡略化を目指す次世代インターネット実証実験を実施〜QRコードを用いた迷子通知サービス運用実験に利用〜
今回開発した技術は、ユビキタス時代に向け、新しい発想でネットワーク接続の複雑性を回避することを目指した新しいインターネット技術です。 【開発の背景】現在のインターネットでは、インターネットに接続した機器がデータをインターネット上に送信するまでのさまざまな手順が決められています。しかし、これらの手順は、OSなどを持つ比較的大きなシステムを前提として開発されており、非常に単純な機器がインターネット上でデータをやり取りするためには煩雑すぎる部分があります。 ユビキタス時代に向け、消耗品などあらゆるものとの通信を、すでに普及しているインターネットプロトコルを利用しつつ、非常に簡便に行うためには、従来複数の手順に分かれていた技術を簡略化した新しいインターネット技術が必要となります。 【今回開発した技術】今回開発したのは、QRコードなどの非電子媒体に、インターネットに直接送信可能なパルス信号、IPパケット(IPv4およびIPv6)、IPアドレス、IDなどを直接記述し、これらを読み取るだけでインターネットに情報を送信する技術です。このような技術を用いることで、たとえばQRコードを貼り付けたさまざまなものが比較的簡単にインターネット上にデータを送信することが可能となります。今回の志摩スペイン村におけるQRコード迷子通知サービスの運用実験は、本技術を用いた国内初の実証実験です。 【QRコードを用いた迷子通知サービス運用実験について】今回、志摩スペイン村の協力を得て実施する迷子通知サービスでは、迷子通知を希望されるご家族のお子様にQRコードが印刷されたタグをお渡しします。QRコードには管理サーバへのメールアドレスがIDとして書き込まれています。迷子通知サービスへの登録は携帯電話からQRコードを読み取り、管理サーバへメールを送っていただくことで完了します。QRコードには個人情報は一切書き込まれていません。 スペイン村施設内でお子様が迷子になった場合、今回開発した技術を搭載した読み取り装置でお子様がお持ちのタグからQRコードを読み取って情報を管理サーバに送信し、この管理サーバを介して保護者の携帯電話にメールで連絡を差し上げます。 なお、本迷子通知サービス運用実験は、株式会社志摩スペイン村に加え、株式会社アルファベータ(注5)、シエラ株式会社(注6)、株式会社東北システムズ・サポート(注7)、日本シンボルテクノロジー株式会社(注8)の協力を得て実施しています。 【今後】今後、ネットワーク接続の簡略化を目指す次世代インターネット技術の研究開発を継続して推進していきます。また、QRコードを用いた通知サービスについては、ASPサービスとして、アミューズメント分野や広く一般企業への展開を視野にいれながら、今年度中のサービス製品化を目指していきます。 以上 注釈
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