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THE POSSIBIliTIES ARE INFINITE
Japan
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[ PRESS RELEASE ]
2005-0120
2005年7月12日
富士通株式会社

スピード経営、フィールド・イノベーションを支える新ソリューション提供に向けて

〜お客様起点の発想に基づき、SOA体系を新たに確立〜

当社はこのほど、「サービス指向アーキテクチャー(SOA)(注1)」に基づく新たなソリューション体系を確立しました。

同体系に基づき、コンサルティング、サービスインテグレーション、実行基盤(ミドルウェア)への取り組みを強化したことにより、お客様のビジネスを、より迅速かつ柔軟な環境変化に対応可能とするとともに、フィールド・イノベーション(現場の革新)を加速し、競争力向上に貢献してまいります。

また、お客様の業務ならびにシステム全体の最適化を図ることで、運用、保守のコストを削減するとともに、継続的に成長するITシステムを実現します。

近年、多くの企業では、自社を取り巻くさまざまな環境の変化を、いかに先取りし迅速に対応するかが重要な課題となっており、場合によっては、グローバル規模での競争優位を確保するために、新規事業への参入を即断し、早急にビジネスを立ち上げることが求められます。

しかしながら一方では、ビジネスの根幹を支えるITシステムにおいて、これまでその時々のニーズに応じて構築を行ってきた結果、複数のアーキテクチャーが混在し、それらが複雑化・肥大化することで全体像の把握が困難となり、新規業務の追加はもとより、改修に伴う既存業務との整合性の確保すら難しくなっている現状があります。

こうした状況を踏まえ、今般当社は「SOA」の考え方に基づき、ビジネス変化への対応、フィールド・イノベーションを支える新しいソリューション体系を確立しました。

本体系は、具体的には、お客様の業務改革、IT投資分析を行う「ビジネスコンサルティング」、その最適化された業務をIT化する「サービスインテグレーション」、上記を安定かつ高信頼性を保持したまま運用させる「実行基盤(ミドルウェア)」により構成されます。

図

これにより、お客様が抱えるさまざまな課題に対して最適なソリューションを提供することで、「ビジネス変化のスピードに追随する企業システム」「フィールド・イノベーションを支える基盤」「長期にわたり安定したアプリケーション基盤と新たな企業システムの成長モデル」の実現が可能になります。

当社は、多様な業種・業務のシステム構築を通じて培った実績とノウハウをベースに、業種ごとの特性を踏まえたコンサルティング、開発技法、開発テンプレート、パッケージ製品群などを提供することで、お客様起点の発想で、SOA対応を強化し、お客様の業務・ITシステムの最適化ならびに継続的な成長を支えてまいります。

今後は、同体系に基づく取り組みを、いっそう強化することで、お客様の競争力向上に貢献してまいります。

【SOA体系の構成要素】

  1. ビジネスコンサルティング

    SOA適用に向け、変化を先取りし続けるための「ビジネスプロセス」と「IT投資」の仕組みを確立します。これによりお客様の外部・内部変化要因の特定と変化要因に素早く対応できる業務プロセスの策定が可能です。

    (1)業務改革コンサルティング [提供済]
    お客様の経営目標・課題の明確化、お客様の認識の取りまとめ、価値連鎖モデルの作成、および、仮説検証を支援します。
    (2)投資効果分析コンサルティング(IT投資マネジメント)[提供済]
    経営目標の達成度と投資のバランスを考慮した投資効果の事前評価と各種のKPI(注2)に基づく投資効果の分析と評価を行います。
  2. サービスインテグレーション

    お客様の課題に応じたアプローチでサービスモデルを策定し、既存資産やパッケージを活用しながらシステムのSOA対応を図ります。また、サービス単位にシステムの作り変えが可能となり、業務の変化に伴う従来の大規模改修やシステムの複雑化を回避し、迅速な対応と維持・運用コスト削減を実現します。

    先行モデルでは、追加案件開発期間を従来の7ヶ月から2ヶ月へ短縮、システム総資産を5メガステップから2メガステップへ削減、さらには年間30億円のコスト削減に成功した実績があります。

    (1)SDAS/Service Modeling [2005年度第3四半期提供予定]
    「業務データモデリング」「業務プロセスモデリング」をベースに、お客様の業務をモデリングすることで、業務の本質を明確にし、SOAを実現する「サービス」を適切に設計するための分析・設計サービスを提供します。
    (2)業種別SOA開発ソリューション [2005年度第2四半期提供予定]
    社会基盤(通信、電力、ガスなど)、製造・流通の各業種に対するSOA開発のための業種・業務テンプレートや各種パッケージサービスを提供します。
  3. 実行基盤(ミドルウェア)

    当社IT基盤「TRIOLE」の一環として、サービス間の連携を担い、業務革新への迅速な対応を基盤部分で支えるものです。これにより、お客様はアーキテクチャーの違いによるストレスを感じることなく、各サービスをご利用いただけます。


    「Interstage V7」エンハンス [2005年度第3四半期提供予定]
    サービスバス関連製品とモニタリング機能を提供します。
    国際標準に準拠した統一インターフェースにより、自由にサービスを組み合せることができます。このサービスバスにより「J2EE」「.NET」「メインフレーム」で動作するアプリケーション、パッケージをサービスとして組み合せることが可能になります。

【SOA体系の特長】

  1. 業種ごとの最適な技法、構築モデルの整備

    全ての業種に対して、一律のモデルではなく、長年幅広い業種のお客様のシステム構築を手がけてきた当社ならではのノウハウを活用し、業種固有のSOAソリューションモデルを提供します。今般、その第一弾として、社会基盤(通信、電力、ガスなど)向けSOA開発ソリューション(注3)、製造・流通向けSOA開発ソリューション「Valuevision」(注4)を提供します。

  2. 積極的な業界標準採用による高いオープン性の確保

    SOA実現の要となるミドルウェアをはじめ、構築、運用のさまざまな局面で積極的に業界標準の手法・規格を取り入れることで、他システムとの高い親和性を実現します。具体的には、システムの最適化にあたっては、EA(注5)の考え方に基づくとともに、Webサービスについては、SOAP(注6)、WSDL(注7)などを採用しました。

  3. サービス素材の提供への取り組み

    各種パッケージをサービス化し、サービスバスを軸に統一アーキテクチャーのもと、迅速かつ容易なシステム構築のためにサービス素材を提供してまいります。

注釈

(注1)SOA:
Service Oriented Architectureの略。情報システム全体をサービスの集まりとしてとらえ、ハードウェアやOS、言語に依存せず、共通インターフェースを通じ、自由に連携・利用出来るシステム構造を規定するソフトウェアアーキテクチャーのこと。
(注2)KPI:
Key Performance Indicatorの略。重要業績評価指標のこと。
(注3)社会基盤(通信、電力、ガスなど)向けSOA開発ソリューション:
業務データモデルに基づき、As-Is分析、To-Beモデルとマイグレーションプランを策定。アプリケーションアーキテクチャーに基づくシステム構築を行う当社のインテグレーションサービス。
(注4)製造・流通向けSOA開発ソリューション「Valuevision」:
業務のモニタリングを中心に資産分析、経営目標の分析を加えてシステム改善プランを策定し、システム構築を行う当社のサービス。
(注5)EA:
Enterprise Architectureの略。顧客のニーズや社会環境、情報技術の変化に企業(組織)が素早く適切に対応できるように、「全体最適」の観点から業務やシステムを改善するための仕組み。
(出典:ITアソシエイト協議会によるEA策定ガイドライン)
(注6)SOAP:
Simple Object Access Protocolの略。XMLやHTTPをベースに、OSやオブジェクト・モデル、プログラム言語に関係なく、インターネットまたはイントラネットのアプリケーションやサービスの連携を図るためのプロトコル仕様。
(注7)WSDL:
Web Services Description Languageの略。XMLベースのWebサービスにおけるインターフェース記述言語であり、Webサービスにおけるアクセスポイント(URL)、使用プロトコル(SOAP, HTTP, MIME)メッセージの形式(XML Schema)などの情報を記述することが可能。

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。

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