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[ PRESS RELEASE ](プラットフォーム)
2004-0192
2004年10月18日
富士通株式会社

高速広帯域電力線搬送通信設備の設置許可を取得

〜高速広帯域PLCモデムのフィールド実証実験を開始〜

当社は10月14日、総務省関東総合通信局から実験を目的とした「高速広帯域電力線搬送通信設備」の設置を許可されました。実証実験は年内をめどに、東京電力様の技術開発センター(神奈川県横浜市鶴見区)で行われ、漏洩電界低減技術を検証する予定です。今回の実験は、ブロードバンド時代のホームネットワークの普及に向けて行うものです。

高速広帯域電力線搬送通信(以下、高速広帯域PLC:注1)は、パソコンなどにつながったPLC専用モデムをコンセントに差すだけでブロードバンド通信が可能になるなど、簡便性に大変優れています。しかし、電力線を用いてインターネットに接続したり、家庭内LAN回線を利用したりする際に、電力線から漏洩する電波が既存の無線局に影響を与える可能性があるため、モデムでの漏洩電界低減技術の開発・実験検証の推進が強く望まれています。


高速広帯域電力線モデム試作機

【実証実験の内容】

当社は、高速広帯域電力線モデム用CMC(注2)に、当社固有の送受信アナログ回路チューニング技術などのEMC(注3)技術を適用し、漏洩電波を低減するモデム試作機を開発しました。東京電力様のご協力のもと、本モデムを技術開発センター内の実験施設に設置し、漏洩電界低減技術を検証する予定です。

【今後の展開】

今回の実証実験は、規制緩和に向けた漏洩電界低減技術の検証を目的としています。当社は本実験で、ブロードバンド時代のホームネットワークの普及に重要な技術を検証し、今後の規制緩和に合わせて、メガヘルツ帯の高速広帯域PLCモデムの開発と、それを活用したシステムインテグレーションを推進し、高速広帯域PLCビジネスを拡大していきます。

以上

注釈

(注1)高速広帯域PLC:
高速広帯域電力線搬送通信の略。PLCはPower Line Communicationsの略。電気に情報の信号を乗せる通信技術で、電力線を使って高速広帯域の情報の送受信が可能。電気の配線やコンセントがそのまま情報の経路になり、ブロードバンドを新しく導入するときに必要となる新規配線の工事が不要。
(注2)CMC:
Common Mode Choke-coilの略。電力線から漏洩する電波の低減に貢献する電子部品。
(注3)EMC:
Electric Magnetic Compatibilityの略。電磁環境の整合性を保つことにより、外部へ漏洩する電波を低減するほか、外部からの干渉も防げる技術。

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