[ PRESS RELEASE ] |
2004年9月27日
学校法人立教学院 立教小学校
富士通株式会社 |
児童一人一人の登下校を確認する安全対策システムを導入
〜アクティブ型RFIDタグを使用し児童の安全を確保〜
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学校法人立教学院 立教小学校(所在地:東京都豊島区、校長:田中 司、以下、立教小学校)は、児童には意識させず、保護者と教職員が児童一人一人の登下校を正確に把握することで安全を確保するシステムを導入します。
当システムは、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:黒川 博昭、以下、富士通)と協力して構築しており、2005年4月の実用に向けて、2004年9月27日より試験運用を開始します。
なお、当システムは、最新のIT技術であるアクティブ型RFIDタグ(注)を使用した本格的な安全対策システムです。
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立教小学校には、東京都内と近郊の他県より通学している児童がいます。そのため、児童の登下校時の安全の確保について、教職員と保護者が協力してこれまで検討してきました。
今回導入するシステムは、児童ひとりひとりの登下校の時間を正確にリアルタイムで把握することができます。これにより、教職員と保護者は、児童一人一人が安全に登下校できたかを確認することができます。
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アクティブ型RFIDタグ |
本システムは、10メートル(以下、m)程度離れた受信機で情報が読み取れるアクティブ型RFIDタグを使用しました。そのため、専用ゲートが不要であり、児童の動きを規制せず、鞄などの中にタグを入れたまま校門を通過するだけで、児童の登下校時間を正確にリアルタイムで把握することができます。
しかも、児童がアクティブ型RFIDタグを紛失しても、個人情報が記録されていないため、個人情報の流出はありません。加えて、アクティブ型RFIDタグからは、テレビ放送の電波よりも弱い微弱電波しか発信しないため、児童の体に影響はありません。
立教小学校は、現在、防犯カメラと24時間常駐の警備員により、校内における児童の安全確保を行っています。本システムの導入により、児童のより安全な学校生活を実現するとともに、教育目標の「キリスト教信仰にもとづく愛の教育」をより一層、推し進め、児童一人一人の個性に対応した教育を実現することが可能になると考えております。
富士通は、今後も児童の安全支援をはじめとし、製造や物流、流通など多様な用途に利用できるRFIDタグを活用し、幅広い分野でソリューションを提供してまいります。
【本システムの特長】
アクティブ型RFIDタグを使用した人物認証方式
児童一人一人の登下校時間の把握
アクティブ型RFIDタグは、10m程度離れた受信機からでも情報を読み取ることができます。一度に多数の児童を把握することができるため、登下校時に立ち止まる必要がなくスムーズな登下校が行えます。
また、専用ゲートの設置が必要ないため、容易にシステムの構築が行うことができ、既存システムとの連携も可能です。
不審者の検出
児童と教職員にアクティブ型RFIDタグを持たせることにより、校門通過時に人物を特定できるため、赤外線センサー等と連動させることで、タグを持たない不審者を検出することができます。
情報漏洩を防止
アクティブ型RFIDタグには個人情報が記録されていないため、万一紛失しても個人情報の流出はありません。
メールによる通知機能
児童の登下校の際、学校から保護者へメールを送信することができます。これにより、保護者は児童の登下校の正確な時間をリアルタイムに知ることができます。
専用のホームページより児童の登下校状況を確認
教職員は、教職員専用のホームページを閲覧することで、全児童の登下校の状況を時刻と映像により確認することができます。
保護者は、保護者専用のホームページを閲覧することで、児童の登下校の時刻を確認することができます。
アクティブ型RFIDタグと連携した映像記録及び検索
アクティブ型RFIDタグと常時監視しているカメラの映像を連携させることで、不審者の侵入時刻と映像を即時に検索し表示できます。
緊急連絡網システム
学校より保護者へメールで緊急連絡を一斉に行うものであり、短時間で正確な情報伝達を目指します。
例えば、事故や天気予報などの注意報や警報が出た際に、休校の緊急連絡や緊急避難の連絡の他、保護者が参加する行事の参加、出席確認や学校行事の開催案内などのお知らせに利用できます。
【利用イメージ】
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【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- (注)RFIDタグ:
- Radio Frequency IDentification タグ。記録情報を電波を使って送受信し、物体の識別が行える小型で軽量な無線ICチップ。アクティブ型RFIDタグは、タグ自身から微弱な電波を発射し、10m程度の離れた受信機で情報を読み取ることが可能。
関連リンク
- アクティブ型RFIDタグ (JPEG: 148KB)
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