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[ PRESS RELEASE ](電子デバイス)
2004-0128
2004年7月6日
富士通株式会社

MMU搭載FR-Vプロセッサコアを開発、SoCとして新発売

〜MMUサポートの標準的なLinuxに対応可能に〜

当社は、MMU(注1)を搭載したFR-Vプロセッサコア「FR450」を新たに開発しました。今回、「FR450」コアを用いたSoC(System on Chip)製品である「FR450シリーズ」の第一弾として、同コアとビデオ、オーディオ、通信などの周辺機能をワンチップ化したSoC「MB93461」を製品化し、7月6日より販売活動を開始します。

「FR450」コアは、MMUサポートの標準的なLinuxに「FR-Vファミリー」として初めて対応したプロセッサコアです。

「MB93461」と同時開発した2種類のブリッジ・チップにより、お客様のシステムの高機能化、小型化、低コスト化、低消費電力化に貢献していきます。

デジタルAV機器市場では、動画・音声データの圧縮技術の発達やブロードバンドインターネットの普及、記録媒体の小型・大容量化などを背景に、新しい機能を搭載したデジタルAV製品が次々と投入されています。

MB93461
MB93461

今回開発した「FR450」コアは、このような市場に対して、当社がこれまで提供してきたメディア処理プロセッサコア「FR405」(注2)の上位互換品です。「FR450」コアとビデオ、オーディオ、通信などの周辺機能をワンチップ化したSoC「MB93461」および、同時開発したブリッジ・チップ「MB93441」、「MB93443」により、デジタルAV機器システムの高機能化、小型化、低コスト化、低消費電力化に対応していきます。

レッドハット株式会社(注3)は、同社が開発した「FR450シリーズ用Linux」と、組み込みシステム開発環境「GNUPro(グニュープロ)」(注4)のサポートサービスを提供する予定です。これにより、「MB93461」を利用するお客様は、PC上で動くLinuxに匹敵する移植性の高い開発環境を利用でき、カスタマイズが容易で通信機能やマルチメディア処理に優れたコンパクトなLinuxシステムを開発できます。

【サンプル販売価格、および出荷時期】

製品名 サンプル販売価格(税別) 出荷時期
MB93461 4,500円 7月6日
MB93441 1,350円 7月6日
MB93443 1,050円 7月6日

【販売目標】

MB93461:2004年度に100万個。

MB93441、MB93443:2004年度に2製品合計で100万個。

(当社の決算期は3月末日です。)

【「MB93461」の特長】

  1. 高性能、低消費電力を実現

    当社の従来SoC製品「MB93423」と比べ、2倍の処理性能と、2分の1以下の消費電力を実現しています。

    たとえば、QVGAサイズ(320×240ドット)のMPEG-4(注5)の録画では、従来品の2倍となる毎秒30フレームの処理が可能です。また、MP3(注6)の再生をするアプリケーションでの消費電力は、従来品の2分の1以下となる約50ミリワットに抑えることができます。

  2. デジタルAV機器向けとして最適

    「MB93461」は、「FR450」コアとコンパニオン・チップ(注7)「MB93495」の持つビデオ、オーディオなどの入出力機能に、USB(Universal Serial Bus)ホストをワンチップ化したSoCです。

    VGAサイズ(640x480ドット)のMPEG-4エンコード・デコードが可能なため、テレビ、高機能プロジェクター、IPテレビ電話機、携帯メディアプレーヤーなどのデジタルAV機器に最適です。

【2種類のブリッジ・チップを同時発売】

「FR-Vファミリー」のプロセッサと直結可能なブリッジ・チップ2種を同時開発しました。LANやUSB、マイクロドライブ、PCカードなどの周辺インターフェース機能の拡張を容易に実現できます。

  • 「MB93441」:PCI(注8)33 メガヘルツ(以下、MHz)および66MHzをサポートします。LAN、USBなどのPCIデバイスを最大で4つまで接続できます。
  • 「MB93443」:マイクロドライブなどのIDE(注9)デバイス、もしくは16ビットPCカードの接続をサポートします。

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

【添付資料】

以上

注釈

(注1)MMU(Memory Management Unit):
メモリ管理ユニット。
(注2)FR405:
2並列VLIWアーキテクチャー(注10)を採用し、整数演算とメディア処理を2命令まで同時に実行できるプロセッサコア。
(注3)レッドハット株式会社:
代表取締役 松浦 徹、本社所在地 東京都港区六本木7丁目15番7号 新六本木ビル6F、設立 1999年9月。
(注4)GNUPro:
世界中で広く利用されている開発ツールのひとつ。
(注5)MPEG-4:
動画像符号化方式の一つで、圧縮率の高い動画像符号化が可能。
(注6)MP3:
音声データの圧縮技術の一つ。
(注7)コンパニオン・チップ:
映像、音声などのメディア処理に必要な周辺入出力機能を持つ専用周辺チップ。
(注8)PCI(Peripheral Component Interconnect):
Intel社を中心とするPCI SIG
(Special Interest Group)によって策定されているバスアーキテクチャー。
(注9)IDE(Integrated Drive Electronics):
パソコンとハードディスクを接続するための規格の一つ。
(注10)VLIW (Very Long Instruction Word)アーキテクチャー:
命令長が長く、一つの命令で複数の処理を同時に実行できるプロセッサ・アーキテクチャー。

関連リンク

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