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[ PRESS RELEASE ](ソフト・サービス)
2004-0117
2004年6月25日
富士通株式会社

「Client J Framework」提供開始

〜Javaリッチクライアントを高品質・短期間で実現〜

当社は、総合システム開発体系「SDAS(エスダス)」(注1)の一環として、Javaベースのリッチクライアント(注2)システムを、高品質かつ短期間で実現するアプリケーションフレームワーク(注3)「Client J Framework(クライアントジェイフレームワーク)」を6月25日より販売開始いたします。

今般、「SDAS」の中核ソリューションである「B2.Sframework(ビーツドットエスフレームワーク)」(注4)体系内に、Javaベースでリッチクライアントを構築するためのソフトウェア製品および構築サービスを一体化したソリューションを新規に追加するものです。

これにより、よりお客様志向の操作性・高度な機能を備えたリッチクライアントシステムの開発が容易になります。

近年、インターネット・イントラネットの急速な普及に伴い、企業システムのWeb化が進み、これを前提とした高品質かつ短期間でのシステム開発が求められています。特に基幹システムにおいては、Web環境のメリットである運用の容易性と従来のクライアント/サーバ型システム相当の高い操作性を両立することが求められています。しかしながら、HTMLベースでは、高い操作性の実現は困難であり、リッチクライアントシステムの構築ニーズが高まりつつあります。

こうした状況を踏まえ、当社はこのほど、長年に渡り培ってきたJavaによるクライアントシステムの構築や開発のスキル・ノウハウを集約し、リッチクライアントを高品質・短期間で実現するためのアプリケーションフレームワーク「Client J Framework(クライアントジェイフレームワーク)」を提供します。本商品は、ソフトウェアと構築サービスにより構成され、基幹系システムを中心としたWebシステムの開発に適用するものです。

Javaベースのリッチクライアントシステムの開発において、当商品を含めた「SDAS」をご利用いただくことで、利用しない場合に比べ、開発期間を約30〜50%短縮できます。

【本製品の特長】

  1. Web環境におけるデファクトスタンダード技術の採用

    デファクトスタンダードであるJavaをベースに、XMLなどのオープンな技術を採用しています。

  2. 制御ロジックの提供による高品質システムの構築を実現

    MVCモデル(注5)に基づき画面と処理ロジックを分け、さらに処理ロジックを業務ロジックと制御ロジック(画面遷移制御、イベント制御など)に分離し、制御ロジックをフレームワークで提供します。これにより、画面と業務ロジックの開発に専念できるようになり、高品質システムの構築ができます。

  3. 「定義体」の活用による開発期間の短縮

    画面遷移は、簡単な定義のみで業務ロジックを作成する必要がありません。 画面上のボタンやキーの押下によるイベントの業務ロジックへの振分けも簡単な定義で実現できます。

【販売価格、および提供時期】

商品名 販売価格 提供時期
Client J Framework 運用機能 28,500円/端末
(1,000端末ライセンスの場合)
6月25日
Client J Framework 開発機能 30万円/開発端末
(100端末ライセンスの場合)
6月25日
設計支援サービス 200万円から 7月中旬
導入・教育サービス 200万円から 7月中旬
概念図[クリックすると拡大表示されます]

【販売目標】

今後3年間で100社以上 (当社の決算期は3月末日です。)

【サポートOS】

  • Microsoft®Windows®2000 Professional
  • Microsoft®Windows®XP Professional

【必須ソフト】

開発機能
  • Interstage Apworks Standard Edition V6.0 : 統合開発ツール
  • Microsoft® Excel 2000/XP/2003 : 表計算ソフト
運用機能
  • Interstage Apworks クライアント運用パッケージ V6.0 : Java実行環境(高機能GUI部品)

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

用語解説

(注1)SDAS:
Systems Development Architecture & Support facilities
これまで当社が培ってきた大規模システムの構築ノウハウに、Enterprise Architectureなどの新しいシステム開発手法、国際標準であるUML、XMLなどの新しいツール・技術を統合し、これからのアプリケーション開発のガイドラインとして体系化したものです。昨年11月に刷新。
(注2)リッチクライアント:
従来のクライアント・サーバシステムの高い操作性と、HTMLクライアントの運用の容易さを兼ね備えたクライアントシステム。
(注3)アプリケーションフレームワーク:
Javaなどによるアプリケーション開発を高品質かつ短期間でおこなうための開発手法、制御機能関連アプリケーションをひな型(テンプレート)としてまとめたもの。
(注4)B2.Sframework:
Building Blocks System Framework.アプリケーションフレームワークを拡張し、Web系フロントシステムから基幹システムまで適用範囲を拡大したもの。
(注5)MVCモデル:
下記に記載する3つのプログラミングのデザインパターンであり、それぞれの役割に応じたプログラムを分けて作成する方法。効率的な開発を可能にし、設計変更への対応も容易。
M:Model 業務ロジックを記述する部分
V:View 画面のデザインを記述する部分
C:Controller 業務処理の連携制御を記述する部分

関連リンク

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