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[ PRESS RELEASE ](プラットフォーム)
2004-0104
2004年6月14日
富士通株式会社

IT基盤「TRIOLE」の適用により、中堅企業向けビジネス戦略を強化

〜パートナー支援プログラム「パートナーアリーナ」を新たに導入〜

当社はこのほど、パートナー/ISV(以下、パートナー)連携強化のもと、中堅企業に向けたビジネスの拡大を推進します。パートナーが開発した業務パッケージソフトウェア(以下、業務パッケージ)と当社プラットフォーム製品(注1)の事前動作検証を両社で実施し、最適な組み合わせとなる「Piテンプレート(注2)」を開発することにより、中堅企業が求めるスピーディーな業務構築、システムの安定稼働、TCO削減を実現します。

併せて、従来からのパートナー支援策を拡充・強化したトータルなパートナー支援プログラム「パートナーアリーナ」を新たに導入します。パートナーに対し、技術面やプロモーション面をはじめとした支援活動を行います。

オープン環境においては、多種多様の製品の組み合わせによりITシステムが構成されており、中堅企業では、さらに各種業務パッケージを活用したシステム構築が主流となっています。このため、システムのバリエーションや構成が複雑化し、その組み合わせ数も膨大となるなど、高信頼のシステム構築に向けた全体の整合性の保証が課題となります。

当社は昨年6月より、IT基盤「TRIOLE」の強化の一つとして、信頼性の高いシステムパターン「Piテンプレート」の開発に取り組んできました。今回、パートナーが開発した業務パッケージと組み合わせた最適なシステムパターンを「Piテンプレート」に追加します。中堅企業のシステムに必要不可欠であるパートナーの各種業務パッケージと、IAサーバ「PRIMERGY」、ミドルウェア製品「Interstage」などの当社プラットフォーム製品を組み合わせた「Piテンプレート」を開発し、パートナーとナレッジを共有することにより、システムの早期安定稼動、TCO削減を実現し、変化への迅速な対応を求められる中堅企業の経営課題の解決に取り組んでいきます。

また、パートナー向けには、中堅企業ビジネスを共同で推進するために、新たなパートナー支援プログラム「パートナーアリーナ」を導入します。業務パッケージや「Piテンプレート」の開発に必要となる「技術支援」、共同で構築した各種ソリューションの適用拡大に向けた「プロモーション支援」、および製品面や販売面に関する「情報提供」を柱にトータルな支援を実施します。これにより、パートナーは自社業務パッケージ開発や、システムインテグレーションに一層専念できます。

さらに、業務パッケージ開発にあたり、パートナー間で共通して活用できるノウハウ、技術、部品などを相互流通する仕組みを導入します。これらパートナーに対する支援を実施するために、富士通本社中堅市場ビジネス本部内に、「パートナーアリーナセンター」を開設し、パートナーと当社の連携のもと、中堅企業に対し、豊富な品揃えと、最適なソリューション提供を推進します。

【売上計画について】

当社は、パートナーの業務パッケージとの連携の強化により、中堅企業向けのビジネス規模を2006年度には3,200億円(2002年度 2,200億円)に拡大します。

【パートナーアリーナについて】

「パートナーアリーナ」として当社が実施する主な支援項目は、以下の通りです。

  1. 技術支援
    • 検証支援
      • パートナーが開発した業務パッケージと、当社プラットフォーム製品を組み合わせ、システム全体で徹底した動作検証を行います。さらに、業務パッケージの更新や当社プラットフォーム製品の最新バージョンに対応することにより、中堅企業が常に安心して最先端の技術を適用したソリューションを活用できる体制を整えます。
      • 上記検証結果は、随時「Piテンプレート」へ反映し、システムの早期安定稼動を実現します。
      • パートナーの各種検証支援に対応するために、本日より、当社最新プラットフォーム環境を整備した「Piセンター新宿」を、当社「FUJITSU IA Solution Center(注3)」内に展開します。
    • 専門技術者の派遣
      • パートナーが当社プラットフォーム製品と連携した業務パッケージを開発する際、専門技術者の派遣による技術アドバイスを実施します。
    • .NET技術支援、Linux技術支援
      • 中堅企業のさらなるニーズに応えるために、膨大な導入実績をもち、多様な選択肢を提供するWindows環境について、マイクロソフト株式会社の協力のもと、Microsoft .NET Frameworkへの対応、および技術支援を実施します。2002年6月よりマイクロソフト株式会社と連携して進めてきた.NETテクノロジーをベースとするソリューションを提供する「Joint .NET Task Force」のノウハウを活かし、中堅企業における.NETシステムへの技術支援プログラムを同社と共同で実施します。
      • 中堅企業において、今後ニーズが高まるLinux環境に対応するため、レッドハット株式会社と協力のもと、「Red Hat Enterprise Linux」を対象に技術支援を実施します。
    • 開発フレームワーク適用のための技術支援
      • パートナーの業務パッケージ開発の効率化を推進するために、Javaおよび.NET環境におけるSDAS(注4)をパートナーが容易に適用できるよう、技術面の支援を行います。
  2. プロモーション支援
    • 当社を窓口としたパートナー製品の販売
      • 事前検証を実施したパートナーの業務パッケージは、当社からも販売し、パートナーの業務パッケージビジネス拡大を推進します。
    • ビジネスマッチングの推進
      • パートナーの新規お客様開拓に向け、パートナー間の業務パッケージ連携など、パートナー同士の橋渡しを推進し、新たなソリューションの創出を支援します。
      • パートナーの業務パッケージを販売するチャネルを開拓し、業務パッケージ販売ルートの拡大を支援します。
  3. 情報提供
    • 情報交換会の開催
      • パートナーの商談支援事例や、当社製品・技術などの最新情報を相互に提供するための情報交換会を定期的に開催します。

すでに、「パートナーアリーナ」に参加表明をいただいているパートナーは、以下の11社です。(五十音順、敬称略)

  • 株式会社内田洋行
  • 株式会社オービックビジネスコンサルタント
  • サイボウズ株式会社
  • ソレキア株式会社
  • 大興電子通信株式会社
  • 都築電気株式会社
  • ディサークル株式会社
  • ピー・シー・エー株式会社
  • 富士電機ITソリューション株式会社
  • 扶桑電通株式会社
  • ミツイワ株式会社

【株式会社オービックビジネスコンサルタントのコメント】

株式会社オービックビジネスコンサルタントは、富士通株式会社の「TRIOLE」の適用による中堅企業向けビジネス戦略強化の発表を歓迎いたします。

ブロードバンド対応の「奉行シリーズ」をはじめとする弊社の商品は、富士通株式会社とのコラボレーションにより、中堅企業向けにより多く提案され、お客様の問題解決に役立てると期待しております。昨年から富士通株式会社とは「奉行フォーラム」を開催し、全国各地でインフラから業務システムまで一気通貫の提案を行い、経営改革のためのIT投資を推し進めてきました。これらをさらに発展させ、「パートナーアリーナ」によって顧客満足を高めていけることを期待しております。

(代表取締役社長 和田 成史様)

【サイボウズ株式会社のコメント】

サイボウズ株式会社は、富士通株式会社のIT基盤「TRIOLE」を活用した中堅企業向けビジネス拡大戦略に賛同いたします。

サイボウズでは、ポータル型グループウエア「サイボウズ ガルーン」において、富士通株式会社との共同検証のもと「Piテンプレート」化しており、本戦略の強化によりお客様への信頼を一層獲得できるものと期待しております。サイボウズ株式会社は、今後も富士通株式会社との協業を推進し、「パートナーアリーナ」を活用した中堅企業向けビジネスを拡大してゆく所存です。

(代表取締役社長 高須賀 宣様)

【ディサークル株式会社のコメント】

ディサークル株式会社は、富士通株式会社の中堅企業向けビジネス戦略強化のための「Piテンプレート」及び「パートナーアリーナ」を心より歓迎いたします。

これにより、当社の企業ポータル「POWER EGG」をはじめとした中堅企業向けのパッケージソフトが、システム構築にノウハウや強いソリューションを持つ富士通のビジネスパートナー間での相互流通が可能となり、多くの経営課題を抱える中堅企業への課題解決にご活用いただけるものと確信しております。

(代表取締役 西岡 毅様)

【ピー・シー・エー株式会社のコメント】

ピー・シー・エー株式会社は、富士通株式会社が推進する、「TRIOLE」の適用による中堅企業向けビジネス戦略の強化施策を歓迎いたします。

現在、中堅企業におけるさまざまな経営課題の中で、「スピード経営」を実現するためのIT基盤の整備は重要課題となっております。「Piテンプレート」及び「パートナーアリーナ」は、最適な機器選定、迅速な構築、安定した運用を高い次元で実現するプログラムであり、業務パッケージ分野のさらなる活性化が期待できるものと思われます。

(代表取締役社長 大炊 良晴様)

「パートナーアリーナ」に技術支援いただく協力会社から以下のコメントを頂戴しています。

【マイクロソフト株式会社のコメント】

マイクロソフト株式会社は、富士通株式会社が推進される、中堅企業向けビジネスを拡大する戦略発表を歓迎いたします。弊社は富士通株式会社と協力して、Windows環境でますますニーズの高まる中堅企業向け各種ソリューションを Microsoft .NET Frameworkをベースとした、Microsoft Windows Server 2003, Microsoft SQL Server などの最新プラットフォームに対応、および移行することを支援し、お客様が最先端技術の採用によりお客様のビジネスポテンシャルを最大限に発揮いただけるよう協力して支援してまいります。

(業務執行役員 ビジネスパートナー営業本部長 宗像 淳様)

【レッドハット株式会社のコメント】

レッドハットは、富士通株式会社による「TRIOLE」を基盤とした中堅企業向けビジネス戦略の強化の発表を歓迎し、パートナー支援プログラム「パートナーアリーナ」に賛同いたします。2003年5月のプレミアパートナー契約締結以来、レッドハットは「Interstage」「PRIMERGY」といった富士通株式会社の主力製品と協業して参りました。「パートナーアリーナ」によってパートナービジネスが一層活性化し、それによりLinuxの中堅企業への導入が加速されるものと期待しております。

今後も富士通株式会社との協業のもと、中堅企業を含め、エンタープライズ環境に向けたソリューションの強化を図る所存です。

(ゼネラルマネージャー 三橋 秀行様)

【「TRIOLE」について】

「TRIOLE」は社会・企業活動に要求される「ビジネスの成長・拡大」「スピーディーな業務構築」「システムの安定運用とTCO削減」を実現する富士通のIT基盤です。

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

(注1)当社プラットフォーム製品:
サーバ、ストレージ、ネットワーク、ミドルウェア製品
(注2)Pi(Platform Integration)テンプレート:
当社が、さまざまな業種にわたるオープン環境において進めてきた多様なシステムの構築パターンを分析・抽出し、信頼性を検証して得られた高信頼の組み合わせパターンを体系化したもの。
(注3)FUJITSU IA Solution Center:
IAサーバ「PRIMERGY」最新ラインナップを常備し、顧客システム構築における、事前の性能・機能検証を支援。東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング13F
(注4)SDAS:
「経営のスピードアップ」に貢献するとともに、より高度かつ安全な情報システムを構築することを目的とした、総合システム開発体系。

関連リンク

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