エンジニアリング用ポータル製品「DesignPortal」の機能強化

～「技術資産の有効活用」「高品位設計」「開発プロセスの効率化」に貢献～

当社は、このほど、エンジニアリング用ポータル製品「DesignPortal」を機能強化し、6月16日より販売開始します。

今回、「設計ナビゲーション」機能を標準提供するとともに、図面や写真などを画像検索できる機能、ファイルフォーマット・格納場所を意識することなく全文検索できる機能を追加しました。

本製品により、お客様は、これまで蓄積してきた技術資産の有効活用、業務平準化による高品位設計、開発プロセスの効率化を実現することが可能になります。

本製品は、第15回設計・製造ソリューション展（6月16日から6月18日東京ビッグサイト）に出展いたします。

近年、製造業においては、企業が持つ独自の技術情報や既存製品の文書・図面、CADのモデリングデータなど様々な情報を活用し、競争力のある製品をいち早く市場に投入する体制づくりが求められています。そのためには、これまで蓄積されてきたスキル、ノウハウといった有形・無形の技術資産の有効活用、異なる部門間、技術者間での情報共有・利便性向上、設計品質の平準化や開発プロセスの効率化などが不可欠です。

今般、ITの側面から、こうしたニーズに応えるため、当社は「DesignPortal」について、以下の機能強化を実施しました。

「設計ナビゲーション」の標準提供

作業の進捗に応じて必要となる設計情報を自動的に表示する「設計ナビゲーション」を標準提供します。また、当機能を用いて、文書類の作成・閲覧・承認・管理など、一連の業務の流れを管理することも可能です。
マルチ検索を実現する二つのオプション製品の追加

図面や写真などを画像検索できる「DesignPortal/VisualSearch」、ファイルフォーマットや格納場所を意識することなく、全文検索できる「DesignPortal/IFilter」をオプション製品として追加し、お客様のニーズに応じた多様な検索を可能とします。

【販売価格、および出荷時期】

製品名	販売価格（税別）	出荷時期
DesignPortal/基本モジュール	500万円	6月16日
DesignPortal/VisualSearch	150万円	6月16日
DesignPortal/IFilter	18万6千円	6月16日

【販売目標】

2005年度末までに「DesignPortal」全体で受注10億円（当社の決算期は3月末日です。）

【本製品の特長】

「設計ナビゲーション」により、設計者に必要な情報の自動表示を実現

業務をサポートする「設計ナビゲーション」により、作業の進捗とその際に必要となる設計情報が適宜自動的に表示されます。これまで個々に管理していたドキュメント類やCADデータなどの各種製品開発に必要な情報を、業務の各工程と関連付け、ポータルを介してナビゲートすることで、一連の業務を円滑かつ漏れなく実施することができます。
マルチ検索機能により様々なフォーマットの技術文書、設計データを検索（オプション）

画像検索オプション「DesignPortal/VisualSearch」により、図面を指定して、類似した形状の部品を検索したり、製品の写真を指定して類似した写真を一覧して検索したりすることが可能となり、さらに全文検索オプション「DesignPortal/IFilter」と組み合わせることで、効率的かつ多様な切り口での技術文書、設計データの検索を実現できます。
1. 「DesignPortal/VisualSearch」
  株式会社富士通研究所(社長:藤崎道雄, 本社: 川崎市)の開発した画像検索技術（特許出願済）に基づき、図面や写真などの画像から部品形状や色合いなどの画像特徴を抽出し、類似した画像を一覧することによって、検索を行なうことができます。
2. 「DesignPortal/IFilter」
  格納場所を意識することなく、Microsoft^® Officeの各ファイル、PDFファイルなど様々なフォーマットで作成された技術文書を対象に、全文検索が可能です。また、2D/3DのCAD図面に対しても、データ内に含まれるキーワードからの全文検索が可能です。

【動作環境】

OS	Microsoft^®Windows^®2000Server/Advanced Server
CPU	Intel^®Pentium^®III 600MHz以上
メモリ	512MB以上

【DesignPortalについて】

昨年7月より提供している製造エンジニアのための、開発工程などを管理するポータル製品です。業務プロセスに沿って開発者に必要な作業を提示するとともに、CADやPDM(注)、既存の業務システムなどと連携できる製品です。各ツールを連携する特別なプログラムを組むことなく、製品企画から開発、運用テストまでをシームレスに実施できます。

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

用語説明

（注）PDM：: Product Data Management. 製品情報管理。製品の開発時に必要となる情報を一元管理して、開発期間の短縮を図る管理手法。