[ PRESS RELEASE ](プラットフォーム) |
2004-0065
2004年4月8日
富士通株式会社 |
「TRIOLE」を支えるネットワークサーバ「IPCOM Sシリーズ」新発売
〜ネットワークとITシステムをつなぐシンプルで高信頼なIPネットワーク環境を提供〜
|
|
当社はこのほど、ITシステムが必要とするネットワークの機能を、業界で初めて1台に統合したネットワークサーバ「IPCOM (アイピーコム) Sシリーズ」4モデルを開発、4月8日より販売活動を開始します。
本製品は、セキュリティ問題の対処、通信回線容量の確保、安定したサーバの運用など、IPネットワークの活用に不可欠な機能を、1台に統合したものです。個々の機能を持つ製品の組合せによる従来のシステム構築に比べ、構成管理やメンテナンスなど運用の煩雑さを解消し、お客様のTCOを大幅に削減します。また、従来の構成に比べ約5分の1の期間で設計から導入まで行えます(当社比)。
当社は本製品を、IT基盤「TRIOLE(トリオーレ)」の主要製品と位置づけ、販売活動を強化し、従来の「IPCOMシリーズ(注1)」と合わせて今後2年間で6,000台の販売を目指します。
|
|
|
|
ブロードバンド・インフラの急激な発展にともない、システム全体の効率的な運用や業務処理の安定したレスポンスを実現するうえで、ネットワークとITシステムをつなぐITシステムのフロント(注2)の重要度が高まってきています。この部分に必要とされる、ルータ、ファイアーウォール、負荷分散(注3)、帯域制御(注4)などの機能は、各社より個々に製品が提供されてきました。そのため、システム構築における機器選定、運用時の構成管理やメンテナンスなどお客様の負担をますます増大させています。
|
IPCOM S2200 |
当社では、2,000台以上の出荷実績があるネットワークサーバ「IPCOMシリーズ」の負荷分散機能、帯域制御機能に加え、従来、ネットワーク製品開発で培ってきたネットワーク接続技術やセキュリティ技術をもとに、本製品を開発しました。本製品の導入により、個々の機能を持つ製品の組合せによる機器構成を1台に集約し、ITシステムのフロントをシンプルかつスピーディーに構築することが可能となります。また、構成管理やメンテナンス、障害時のリカバリーなど運用の煩雑さを解消し、お客様のTCOを大幅に削減します。
「IPCOMシリーズ」および「IPCOM Sシリーズ」は、お客様の企業情報システムとIPネットワークを結ぶネットワークサーバとして「スピーディーな業務構築」、「システムの安定運用とTCO削減」を目指します。
【販売価格、および出荷時期】
製品名 |
販売価格(税抜) |
出荷時期 |
IPCOM S1000 |
80万円 |
4月14日より |
IPCOM S1200 |
198万円 |
4月14日より |
IPCOM S2000 |
470万円より |
4月14日より |
IPCOM S2200 |
790万円より |
4月14日より |
【販売目標】
「IPCOM シリーズ」と「IPCOM Sシリーズ」を合わせて今後2年間で6,000台。
【本製品の特長】
業界初、機能統合によるスピーディーなシステム構築と管理コスト削減を実現
ITシステムが必要とするネットワークの機能を一つに統合することで、従来、個々の機能の組合せにより複雑だった機器構成を1台に集約し、シンプルかつスピーディーなシステム構築が可能となります。導入後の構成管理やメンテナンス、障害時のリカバリーなど運用の煩雑さを解消し、お客様のTCOを大幅に削減します。また、従来の構成に比べ、設計から導入までの期間において約5分の1、設置スペースにおいて約3分の1を実現します(当社比)。
安定したシステムの実現
レイヤー7負荷分散(注5)、帯域制御方式BTC(注6)によるレイヤー7帯域制御など、
サーバの負荷分散やネットワークの混雑度合いに応じてトラフィックを制御する広域トラフィック・マネージメント機能により、ITシステムに安定したIPネットワーク環境を提供します。さらに、専用ハードウェアによるフィルタリングやIPsec(注7)/SSL(注8)の高速化など、より安全で高速なネットワーク環境の構築を可能にします。
【主な仕様】
IPCOM S2000/S2200
|
IPCOM S2200 |
IPCOM S2000 |
レイヤー7負荷分散性能 | 26,000sessions/s(セッション毎秒) | 17,000sessions/s |
レイヤー7帯域制御性能 | 1.5Gbps(ギガビット毎秒) | 200Mbps(メガビット毎秒) |
SSL処理性能 | 1,400tps(トランザクション毎秒) | 1,000tps |
ファイアーウォール性能 | 1.5Gbps | 200Mbps |
IPCOM S1000/S1200
|
IPCOM S1200 |
IPCOM S1000 |
レイヤー7帯域制御性能 | 200Mbps | 100Mbps |
ファイアーウォール性能 | 200Mbps | 170Mbps |
IPsec性能 | 150Mbps(3DES) | 40Mbps(3DES) |
【「TRIOLE」について】
「TRIOLE」は社会・企業活動に要求される「ビジネスの成長・拡大」「スピーディーな業務構築」「システムの安定運用とTCO削減」を実現する富士通のIT基盤です。
【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- (注1):IPCOMシリーズ
- 当社の帯域制御、負荷分散を行う専用装置(2002年6月から提供済)。
- (注2):ITシステムのフロント:
- ITシステム内、ファイアーウォール、ルータ、ロードバランサ(負荷分散)、帯域制御機能などの部分。
- (注3):負荷分散:
- 各サーバへのアクセス状況、負荷状況および故障をリアルタイムに監視することで、利用者からの要求を一番早く応答できるサーバに転送し、利用者の要求に応答する機能。
- (注4):帯域制御:
- 重要な業務のトラフィックを保護、重要度に応じて帯域幅を確保することにより、業務の安定したレスポンスを保証すること。
- (注5):レイヤー7負荷分散:
- OSI(Open Systems Interconnection)が制定した7階層のネットワークプロトコル「OSI基本参照モデル」の最上位層(アプリケーション層)。アプリケーション(業務)の種類に応じてクライアントからの要求をサーバに振り分けることにより、お客様の要望に応じたきめ細かな負荷分散が可能となり、レスポンスの平準化が図れる。
- (注6):BTC(Bi-directional Traffic Control):
- 双方向(上り/下り)のトラフィックを制御する、独自の帯域制御方式。
- (注7):IPsec (IP Security Architecture):
- データを暗号化することで通信のセキュリティを確保する規格。
- (注8):SSL (Secure Sockets Layer):
- WebサーバとWebブラウザ間のデータを暗号化し、安全な通信を実現する業界標準の通信プロトコル。
関連リンク
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
|