[ PRESS RELEASE ](製品・サービス) |
2004-0043
2004年3月8日
富士通株式会社 |
最大容量300GBのエンタープライズ向け3.5インチ型磁気ディスク装置新発売
サーバ、ストレージ・システムでは、トランザクション量、取り扱いデータ量が日々増大しており、HDDにはより多くの記憶容量と高度な処理性能が求められています。加えて、ミッション・クリティカルな用途に対応するための高度な信頼性も両立しなければなりません。
当社は、このようなお客様の要求に対応したエンタープライズ向けHDDの開発・販売を行っており、当市場で世界第2位のシェア(注2)を有しています。今回の新シリーズ投入は、当市場での当社の地位をさらに高めるものと考えています。
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MATシリーズ |
新シリーズは、従来の「MAPシリーズ」(1万rpm)、「MASシリーズ」(1万5,000rpm)の後継機種です。記録面密度を向上させたことにより、ディスク4枚で、「MATシリーズ」は最大容量300GB、「MAUシリーズ」は最大容量147GBを達成しました。
両シリーズとも、Ultra320 SCSI(U320)、およびファイバーチャネル2(FC2)の2種類のインターフェースに対応しており、DAS、NAS、SAN(注3)などのあらゆるエンタープライズ向けシステム環境に対応できます。
【サンプル販売価格、および出荷時期】
製品名 |
サンプル販売価格(税別) |
出荷時期 |
MATシリーズ |
個別見積り |
4月より |
MAUシリーズ |
個別見積り |
6月より |
【販売目標】
今後1年間で600万台(新シリーズを含む、エンタープライズ向けHDD全体での目標)
【本製品の特長】
「MATシリーズ」
- 1インチ厚1万rpmで、当社従来機比約2倍となる最大容量300GBを実現。
- 73GB、147GB、300GBの3つの容量帯を用意。
- Ultra 320 SCSI、ファイバーチャネル2インターフェースに対応。
- 最大内部データ転送速度を当社従来機比で23%向上させ、毎秒132メガバイト(以下、MB)を実現。
- FDBモーター(流体軸受けモーター、注4)の採用による低騒音設計。
「MAUシリーズ」
- 1インチ厚1万5,000rpmで、当社従来機比約2倍となる最大容量147GBを実現。
- 36GB、73GB、147GBの3つの容量帯を用意。
- Ultra 320 SCSI、ファイバーチャネル2インターフェースに対応。
- 最大内部データ転送速度を当社従来機比で25%向上させ、毎秒147MBを実現。
- FDBモーターの採用による低騒音設計。
【商標について】
記載されている製品名等の固有名詞は、各社の登録商標または商標です。
以上
用語説明
- (注1)エンタープライズ向け3.5インチ型磁気ディスク装置:
- Ultra320 SCSI、ファイバーチャネルインターフェースを有する3.5インチHDD。主にRAID、サーバなどの高機能装置に使用される。
- (注2)世界第2位のシェア:
- 出典はガートナー「Hardware Platforms Weekly, Issue 4 17 February 2004」。
- (注3)DAS(Direct Attached Storage)、NAS(Network Attached Storage)、SAN(Storage Area Network):
- ネットワーク・ストレージの構成方式。
- (注4)FDB(Fluid Dynamic Bearing)モーター:
- 粘性のあるオイルによる流体すべり軸受けを回転保持部として用いるモーター。金属ボールベアリング搭載モーターと比べ、回転軸のブレが少なく、ヘッドの位置決め精度が高いため、データ読み込み・書き込み時の信頼性が高い。また、金属同士の接触による摩耗がないため、静音性、耐衝撃性、耐久性に優れている。
関連リンク
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