[ PRESS RELEASE ](製品・サービス) |
2004-0042
2004年3月8日
株式会社PFU
株式会社富士通研究所
フジツウ・ラボラトリーズ・オブ・アメリカ・インコーポレイテッド
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IDC、ISP、IX、HPC市場向け小型・高性能10ギガビットイーサネットレイヤ2スイッチを製品化
IDC、ISP、IX市場におけるインターネットトラフィックの増大、HPC市場での処理データの巨大化に伴い、構内でのインターコネクトやサーバ間の接続機器として、小型・高性能な10ギガビットイーサネットレイヤ2スイッチに対する要求が、特に先進ユーザを中心に高まっています。
このような要求にいち早く応えるために、IDC、ISP、IX、HPC市場向けの小型・高性能な多ポート10ギガビットイーサネットレイヤ2スイッチ製品を開発しました。本製品は、世界初の1チップ10ギガビットイーサネットスイッチLSI(注9)を搭載することで、世界最高水準の毎秒240ギガビットの高スループット性能と、世界最高となる450ナノ秒の低遅延性能を、業界最小の筐体サイズ、2U(注10)でコンパクトに実現しています。
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XGシリーズ |
「XGシリーズ」では、光インタフェース8ポート製品より提供を開始し、10GBASE-CX4(注11)対応タイプ、ポート数にバリエーションを持たせたタイプ、10ギガビットイーサネットNIC(ネットワークインタフェースカード)タイプなど、順次、ラインアップの充実を図っていきます。
【販売価格、出荷時期】
製品名 |
販売価格(税別) |
出荷時期 |
XGシリーズ |
800万円より |
2004年6月より順次出荷 |
(標準価格にはXENPAKなど光ポートインターフェイスは含まれておりません)
【販売目標】
【本製品の特長】
世界最高水準の高スループット性能と世界最高の低遅延性能を実現
1チップ10ギガビットイーサネットスイッチLSIにより、12ポートの10ギガビットイーサネットをフルワイヤスピード(注12)でスイッチングできる毎秒240ギガビットの世界最高水準の高スループット性能を実現しています。また、450ナノ秒(注13) という世界最高の低遅延性能を実現しています。450ナノ秒という遅延時間は、従来のイーサネットスイッチに比べ数十分の1から数分の1に相当します。
これらの世界最高水準の性能は、大容量の高速データ転送などが必要とされるIDC、ISP、IX、HPC市場での先進的ユーザの要求に応えるものです。
業界最小サイズを実現
1チップ10ギガビットイーサネットスイッチLSIにより、8個の10ギガビットイーサネットポートを内蔵しながら、業界最小サイズとなる高さ2Uの小型筐体を実現しました。これにより、スペースを有効活用して10ギガビットイーサネットスイッチを高密度に設置することが可能となります。
世界初、銅線ケーブルによる25メートル伝送を実現
10GBASE-CX4対応タイプについては、高価な光モジュールによる光ファイバ伝送のかわりに、世界で初めて、銅線ケーブルによる10ギガビット信号の25メートル伝送を実現しました。これにより、IDCなどを構築する際に、接続距離に応じて最適なインタフェースを選択でき、投資対効果の優れたシステム構築が容易になります。
【主な仕様】
10ギガビットポート数 | 8ポート〜12ポート |
適合標準規格 | IEEE 802.1D IEEE 802.1Q IEEE 802.1Q/p IEEE 802.3ae |
MACアドレステーブル | 8K |
ジャンボフレーム | 15KBまで対応 |
QOS機能 | 4優先度 |
管理 | SNMP(v1、v2c) RMON (統計、履歴、アラーム、イベント) SMON (統計、ポートコピー) |
高信頼機能(一部オプション) | 電源・ファンの二重化、活性挿抜 |
外形寸法(幅×奥行×高さ) | 433 mm × 650 mm × 86.9 mm |
【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
用語説明
- (注1)株式会社PFU:
- 社長 広瀬勇二、本社 石川県かほく市
- (注2)株式会社富士通研究所:
- 社長 藤崎道雄、本社 神奈川県川崎市
- (注3)フジツウ・ラボラトリーズ・オブ・アメリカ・インコーポレイテッド:
- 社長 林弘、本社 米国カリフォルニア州サニーベール市
- (注4)IDC(インターネット・データ・センタ):
- サーバやストレージを集約して、保守・運用などサービスを提供するセンタ。
- (注5)ISP(インターネット・サービス・プロバイタ):
- インターネットアクセスを提供するプロバイダ。
- (注6)IX(インターネット・エクスチェンジ):
- インターネットの相互接続事業者。
- (注7)HPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング):
- 高性能な計算機環境により科学技術計算を行う分野。
- (注8)レイヤ2スイッチ:
- データリンク・レイヤ(レイヤ2)のアドレス情報を用いたスイッチング。
- (注9)1チップ12ポート10ギガビットイーサネットスイッチLSI:
- 富士通株式会社、株式会社富士通研究所、フジツウ・ラボラトリーズ・オブ・アメリカ・インコーポレイテッドが開発。本チップの研究の一部には、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の基盤技術研究促進事業(テーマ名:高信頼・低消費電力サーバの研究開発)の成果を利用。
- (注10)2U:
- 業界標準の横幅19インチのラックに収納する機器の高さを表し、1Uが約45ミリメートル、2Uは約90ミリメートル。
- (注11)10GBASE-CX4:
- IEEE標準の10ギガビットの電気信号インタフェースで、10ギガビットの信号を15メートルまで銅線ケーブルを用いて伝送することが可能とする仕様。なお、本スイッチでは25メートルまでの伝送を実現。
- (注12)フルワイヤスピード:
- ネットワークの理論上出せる最高速度。
- (注13)450ナノ秒:
- 光モジュールの遅延時間を除く。
関連リンク
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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