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※本日、当社がメンバーの一員であるIP-processorコンソーシアムが、以下の発表をおこないました。
[ PRESS RELEASE ]
平成16年3月19日
IP-processorコンソーシアム

IP-processorコンソーシアム仕様に基づく
高機能組込み市場向けカートリッジ型コンピュータを発売

IP-processorコンソーシアム(*1)の「組込みビジネス研究会-3G(*2)」は、研究の成果として「IP-processorコンソーシアム」仕様に基づく、高機能組込みカートリッジ型コンピュータ「IPC60」を開発しました。

この研究開発をもとに本研究会メンバーである富士通株式会社(以下、富士通)より製品化された、高い機能と性能を備えた「IPC60S」、およびコストパフォーマンスを追求した「IPC60G」の2モデルが、本日より同社から特定パートナー(IP-processorコンソーシアム会員)向けに提供されます。

今後、「IPC60S」、および「IPC60G」と、パートナー各社の独自テクノロジやノウハウを生かした強力なソリューションを組み合わせたさまざまな製品が、パートナー各社から順次提供される予定です。


「IPC60S」「IPC60G」

ユビキタス時代の組込みコンピュータには、高い性能、セキュリティ対応、新ビジネスモデルとの連携といった高度な機能が要求されます。お客様は組込みコンピュータの性能や機能向上のためにさまざまな投資をされていますが、独自CPUへの対応、発熱量、サイズなどを考慮する必要があり、容易かつ安価に満足する機能や性能向上を実現することは困難でした。

【「IPC60S」、および「IPC60G」について】

新製品は、コンピュータの標準規格である3.5インチフロッピーディスクベイサイズを採用しています。また、サーバやパソコンで開発したアプリケーションをそのまま稼働できるため、お客様は新製品を組込みコンピュータに搭載するだけで、容易かつ早期に、組込みコンピュータの性能向上や機能拡張を行えます。また、省電力・無音設計を採用しており、可動部(ハードディスクドライブ、ファン)と定期交換部品(電池)をもたない単純構造のため耐故障性に優れています。さらに、「IPC60S」はネットワークを介して監視、制御、操作を可能にする「SuperVisor」を搭載しており、センター側の運用管理ソフトと連携することで、遠隔地から動作状態の監視・制御、ソフトウェア交換などのシステム変更が可能です。

新製品は32ビットの汎用アプリケーションが動作する1GHz以上のコンピュータとして、世界最小の電力を実現しています。CPUには富士通の半導体工場で生産する、トランスメタ株式会社の90ナノメートルのEfficeonを採用しています。

【適応分野】

産業機械(医療機器、計測試験器、数値制御工作機械、ロボットなど)
移動体(自動車、特殊車両、船舶、航空機、鉄道など)
一般機械(自動販売機、自家発電制御装置、エレベーターなど)
社会インフラ(交通管制誘導装置、信号装置、地域データ収集装置など)
放送機器(無音コンピュータ、並列映像処理装置、多チャンネル送出装置など)
情報機器(多機能カラーPPC、キオスク装置、娯楽制御装置など)
情報家電(セットトップボックス、プラズマ・液晶テレビ、ホームサーバなど)
通信機器(セキュリティ、認証、VoIP装置、ストリーミング装置など)
記憶装置(小型ストレージのコントローラ、自律分散型IP-storageなど)

【販売価格】

個別見積

※ご参考価格:「IPC60S」標準構成 15万円(1,000台ロット購入時の単価)
「IPC60G」最小構成 5万円(5万台ロット購入時の単価)

【出荷時期】

平成16年7月初旬

【「IPC60S」、および「IPC60G」の特長】

1. 高性能・高機能な超小型コンピュータ
  • 汎用OS、アプリケーションが動作する超小型コンピュータ。3.5インチフロッピーディスクドライブサイズ(100 mm×160 mm×25.4mm)にサーバ、およびパソコン機能一式を搭載。
2. 省エネルギー・無音設計
  • 汎用OS、アプリケーションが動作する世界最小の低消費電力コンピュータ。最小構成時1GHzCPUで8W以下を達成。自由空間での自然空冷を可能にすることで、完全な無音コンピュータの実現が可能。
3. 高度な運用管理システムの搭載
  • 「IPC60S」はネットワークを介して監視、制御、操作を可能とする「SuperVisor」を搭載。センター側の運用管理マネージャv3と連携することで「IPC60S」の電源の投入切断、ブート処理、遠隔メモリデータ出力、動作状態監視制御、ソフトウェアの総(一部)入換え、外部ファシリティー監視制御などのシステム変更を単純命令で実現。「IPC60S」が1,000台以上国内外に展開してもセンターより一括制御が可能。さらにお客様の製品とも連携が可能。
  • OSがパニックや停止時などに、ただちに初期動作状態に自動復旧稼働させる、ソフトウェア自動復旧機構(SAR)を搭載。
4. 単純構造・長寿命
  • 可動部(ハードディスクやファン)と定期交換部品(電池)がない単純構造のため10万時間以上の連続稼働を実現。また、「IPC60S」は10年間の保守、および製品供給体制を整え、長期間使用のニーズに対応。

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

*1 IP-processorコンソーシアム
発足:2002年7月31日
会長:株式会社インターネット総合研究所 代表取締役所長 藤原 洋
活動内容:「IP-processor」仕様策定、公開、標準化。新ビジネスモデル創出・推進。
会員:システムインテグレータ、ISV、IHV、IPビジネス事業者など147社(3月19日現在)
ホームページ:http://www.ipp-c.org/
*2 組込みビジネス研究会-3G
IP-processorコンソーシアムにおける、高機能組込みビジネスモデルのプラットフォーム研究会。主な会員企業は、株式会社テンアートニ(喜多伸夫社長 東京都千代田区外神田2-15)、Vivaas Technology INC. (田中周向社長 台北市114内湖區洲子街196)、トランスメタ株式会社(村山隆志社長 東京都新宿区西新宿2-3-3)など。

関連リンク

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