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THE POSSIBIliTIES ARE INFINITE
Japan
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[ PRESS RELEASE ](製品・サービス)
2004-0025
2004年2月9日
富士通株式会社

次世代金融ソリューション体系を確立

〜大規模基幹系システムを、Linuxをはじめとするオープン環境で実現〜

当社はこのたび、金融機関のお客様がビジネスモデル変革をスピーディに実現するための新たなソリューション体系を確立いたしました。これは、ミッションクリティカルな金融システムを、Linuxを始めとするオープン環境で構築可能とするものです。

これにより、お客様の既存資産を有効活用し、オープンプラットフォーム上で、「容易な自社・他社連携」「開発期間短縮」「TCO削減」を実現する、次世代金融システムの構築が可能となります。

近年、金融業界では、異業種や外資系金融機関のビジネス本格化、ネット取引の急速な普及などの新しい動きが相次ぎ、競争環境は厳しさを増しています。また、銀行・信託・証券・保険・クレジットといった業態間の垣根がなくなりつつあり、保険窓販(注1)に見られる、これまでの枠組みを超えた銀行と保険の提携や、都銀による地銀のシステム・事務の受託などの協業の動きがますます加速しています。

一方、金融業界のお客様においては、債権流動化(注2)やプライベートバンキング(注3)など新しいサービスが求められるようになっています。このようなサービスをタイムリーに提供し、競争優位の維持・確保を図るためには、IT活用に際し、従来より求められてきた高品質・高信頼性に加え、「異業種・他企業システムとの容易な連携」「開発期間の短縮」「TCO削減」が重要な要素となります。

また、システムの全体最適を実現するためには、長期に渡るプログラム保守や多数の周辺システムの追加開発により複雑化した既存システムの見直しが不可欠です。

今般、当社は、上記の課題解決に向け、次世代金融ソリューション体系を確立いたしました。これは、当社が長年手がけてきた金融システムに関する豊富な実績と業種ノウハウに加え、他社に先駆けて実践したインターネット専業銀行システム、大規模営業店システムなどのオープン基幹系システムに関する構築ノウハウを結集したもので、既存システム資産を有効活用しながらLinuxをはじめとするオープンプラットフォームによる柔軟なシステム構築を実現するものです。

具体的には、総合システム開発体系「SDAS(エスダス)」(注4)、IT基盤「TRIOLE(トリオーレ)」(注5)をベースに、今回以下の三つのソリューションを提供いたします。

  1. 次世代ハブソリューション(提供予定時期 2004年度第1四半期)

    従来のハブシステムが対象としてきた自社内システム連携の実現にとどまらず、グループ企業・提携企業との連携を可能とするハードウェア、パッケージ、SIサービスを提供。エンドユーザに対して、様々な金融商品・サービスをワンストップで提供することを可能にします。

    国際標準のXML(注6)、SOAP(注7)、J2EE(注8)などに対応し、豊富な実績に基づく制御機能/接続機能を提供するとともに、認証、企業振分、課金といった共通機能アプリケーションにより、短期間・低コストで新しいサービスの提供を実現します。

  2. 金融ビジネスアプリケーションソリューション(提供予定時期 2005年度第1四半期)

    当社が開発した銀行勘定系システムを元に、全業務をカバーするオープン対応のアプリケーション部品群およびドキュメントを提供。初期開発・メンテナンス開発にかかる期間の短縮(30〜50%)と高品質化を実現します。

  3. トランスマイグレーションソリューション(提供予定時期 2004年度4四半期)

    COBOLで開発された現行業務のアプリケーション資産から、構造化されたコンポーネント部品を自動生成するリバースエンジニアリングサービスを提供。これにより、現行業務仕様の継承とオープン化を短期間で実現します。また、保守用日本語ドキュメントと国際標準 UML(注9)形式によるドキュメントを自動生成し、保守コストの削減・品質確保を実現します。

当社は、本ソリューション体系を通じて、ITの観点から進化しつづける金融機関の最新の経営課題に応え、お客様の競争優位確保に貢献してまいります。

【販売目標】

2006年度末までに受注額600億円を目標とします。

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

用語説明

(注1)保険窓販:
銀行などの窓口において保険商品を販売すること。
(注2)債権流動化:
企業が保有する債権を有価証券として流動可能な金融資産とすること。
(注3)プライベートバンキング:
個人の余裕資金の資産管理・運用などをトータルに請け負う金融サービスのこと。
(注4)SDAS (System Development Architecture & Support facilities):
1987年に当社が発表した情報システムの全業務を総合的にカバーするアプリケーション開発体系。昨年11月にオープン化対応を含む新たな体系として刷新。当社のメインフレームからWebベースに至るアプリケーション構築技術を集大成したもの。
(注5)TRIOLE:
社会・企業活動に要求される「ビジネスの成長・拡大」「スピーディな業務構築」「システムの安全運用とTCO削減」を実現する富士通のIT基盤。「自律」・「仮想」・「統合」というコア技術を用いた各種製品群と、それらのインテグレーションにより、オープン環境でシステムトータルの最適化を目指す。
(注6)XML(eXtensible Markup Language):
Web関連技術の標準化団体であるW3C(World Wide Web Consortium)において標準化された拡張可能なマークアップ言語。各種のデータを、タグを用いてツリー構造を持ったデータとして記述できる。
(注7)SOAP(Simple Object Access Protocol):
分散ネットワーク環境においてXMLベースの情報を交換するための通信プロトコル。
(注8)J2EE(Java2 Enterprise Edition):
Sun Microsystemsが提唱するサーバサイドJavaの技術仕様。XMLやWebサービスなどの技術も取り入れられている。
(注9)UML(Unified Modeling Language):
OMG(Object Management Group)が提唱する国際的に規定されたオブジェクト指向のソフトウェア開発におけるプログラム設計図の統一表記法。業務をそのまま視覚的に表現しグローバルに共通な仕様で統一可能。

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。

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